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小倉記念2022 人気上位馬の徹底考察 ジェラルディーナ マリアエレーナ ピースオブエイト カテドラル

ジェラルディーナ
父モーリスの小倉芝2000mの成績は勝率29% 複勝率50%と抜群の成績。小倉記念では過去ロベルト系の好走例はありませんが、直近では同系産駒が2頭好走。7/17の博多Sでは同産駒のルペルカーリアが勝利。好走した2頭はいずれも母系はサンデーサイレンス系。ジェラルディーナも母父はサンデー系のディープインパクトで同じ配合を保持している点はプラス。
前走は中京2000mの鳴尾記念に参戦。テンのスピードがないためいつも通り後方からの競馬でレースを進め直線では上がり最速の末脚を繰り出すも0.1秒届かず2着。左回りは苦手のようで勝負どころで手応えが悪くなり体が流れ気味になり加速できなかったようです。
それでもサンレイポケット、ギベオンなど重賞実績馬を相手に上位争いしており、重賞でも勝てる力はあることを示したレースだった。2走前の阪神牝馬Sでは6着に敗れてしまったのですが1600mの距離は同馬にとっては短かった。距離を延長することで本来の力を発揮できた。
小倉記念では追い込みが決まりやすく脚質的にもこの条件は合う。夏場のレースに強く7月〜9月のレースでは2-0-1-0で複勝率100%。さらに前走と同じ距離のレースに参戦の場合は3-1-0-1と好成績。
小倉コースは2戦2勝。得意舞台で重賞初勝利も十分狙える位置にいる。鞍上予定の福永騎手は鳴尾記念2着以降OPでは実績を残せてませんが、条件クラスでは着々と勝ち星を重ねていますし、重賞においては馬質の問題もあるので、騎手で嫌う必要もない。

ピースオブエイト
父スクリーンヒーローの同条件の成績は勝率2% 複勝率19%。単勝回収率も12%とかなり低い数値。息子のモーリスが好成績を残しているので以外な結果ではあります。ただし前開催の小倉芝2000mではロベルト系産駒が好調で。同じ系統で数値の低かったエピファネイア産駒も7/24の1勝クラスでシゲルイワイザケが2着に好走。
この傾向が今開催でも続くようなら期待できる。母トレジャーステイトは現役時代1400mを中心に活躍した短距離馬。スクリーンヒーローの組み合わせで多少スタミナは補完されてますがベストは2000mまでと見ているので前走の日本ダービーの敗戦はスタミナの部分も大きかったと見てます。
前走は日本ダービーに参戦。道中3番手を追走するも直線では手応えが怪しくなり早々と失速し18着。敗因は距離。早いペースで追いかけたため脚をためることができず直線では苦しくなってしまった。さらに他馬が斜行で大きな不利を受けてしまったのも大きかった。結果としては7秒以上も離されてはいますが、敗戦理由は距離が長すぎたとハッキリしているので前走に関しては度外視。
新馬戦では小倉を使って完勝しているのでコース適正に関しては問題ない。
3歳馬は過去2頭参戦し0-2-0-0と連対率100%。13年2着ラブリーデイは京王杯2歳S2着、16年2着ベルーフは京成杯1着と共に重賞で実績を残してますがピースオブエイトも毎日杯制している。同条件の新馬戦ではのちの京都新聞杯2着の実績馬ヴェローナシチーを1馬身以上突き放して勝利した実力馬。斤量53kgを背負った馬が20年アールスター、21年モズナガレボシと2連勝中。斤量の恩恵もあって好走も期待できる。

マリアエレーナ
父クロフネの同条件の成績は勝率4% 複勝率19%。単勝回収率も12%と低い数値は気になるところ。ただし小倉記念ではヴァイスリージェント系を保持したタイプが19年カデナなら3戦連続で馬券に絡んでおり、父がヴァイスリージェント系に該当。
マリアエレーナはクロフネ×ディープインパクトの配合で父と母父が逆になりますが19年3着のカデナと同配合。またディープ×ノーザンダンサー系の配合は3年連続で好走しているので配合としてはプラス。
前走マーメイドSは中団より前で競馬。直線では抜群の手応えで伸びるも前にいたウインマイティーも同様の伸び脚を見せたため差しきれず。勝ち馬が早めに抜け出した分届かなかった。
重賞の好走に関しては牝馬限定のみ、京都記念では伸びあぐねて敗れてますが敗因は2200mの距離。2000mは条件関係なく。芝2000mは2勝、2着2回、3着1回の距離巧者。またOPの牡馬混合戦ケフェウスSでは3着の実績も上げているので問題なし。
小倉コースは今回と同条件の高千穂特別で勝利しており適正あり。また夏場のレースにも強く夏馬の可能性あり暑さに負けることもなさそうです。
鞍上は松山騎手への乗り替わりになりますが、3回コンビを組んで2-0-0-1、掲示板外は0回。小倉コースは最も実績が高く過去3年で400回の騎乗回数で勝率13%、複勝率は34%と抜群の数値を叩き出す。小倉記念としても20年サトノガーネットで2着、昨年はモズナガレボシで1着と2年連続で実績を残しているので、乗り替わりもプラスなるでしょう。

カテドラル
父ハーツクライの同条件の成績は勝率11% 複勝率31%と高い数値を叩き出す。小倉記念としては13、14年連続好走したメイショウナルト、18年2着サトノクロニクルを輩出。両馬とも母父は欧州血統。
カテドラルも母は父は欧州型ノーザンダンサー系のRock of Gibraltar(ロック オブ ジブタブル)。配合としてはメイショウナルトと同配合になります。
前開催の直近5戦ではハーツ産駒が2頭連対と好調。また開催後半はサンデー系産駒が独占状態、前回の状況が今開催にも続くようなら人気上位3頭を逆転できる可能性もあります。
前走小倉1800mの中京記念に参戦。道中は後方待機で脚をため直線では上がり2位の末脚を繰り出し2着。先行馬が残る展開で更に57kgのトップハンデを背負いながらの激走、価値のある復活走だった。このレースはキャロットファームが強いレースで1着も同じ馬主のベレヌス。来年も同じ馬主さんの馬が参戦の場合は抑えた方がよさそうですね。
小回りコースは得意で小倉コースも0-2-0-0と相性はよい。夏場に状態を上げてくるタイプで重賞での好走例はほとんどが7月~9月の間で4-2-0-1。これまでの勝利は全てこの時期。昨年も中京記念後に挑んだ暑さの残る9月上旬の京成杯AHで1着と連続好走しているので今回も期待できる。
これまでの好走は1800m以下。2000mの京成杯では二桁着順に敗れてますが1月のレース。同じく2000m新馬戦は勝利してますが7月のレースなんで、距離というよりは時期的に好走できなかったと判断してます。2000mまでなら持つでしょう。
気になる点はレース間隔が短いこと。中6週以上に好走例が集中、中5週以下は0-1-1-2と勝ちきれてないので出来ればもう少し開けて使って欲しかった。

▼YouTube
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フリーランスの競馬予想家。37歳からYouTubeに主戦場を移しJRAの重賞の解説配信活動を開始。血統をと過去走から馬の特徴を判断し予想。現在は週明けは「人気上位馬の考察と危険な人気馬」週末は最終予想をアップ。お仕事の相談はtwitterのメッセージまでお願いします。

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