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大阪杯2022の危険な人気馬

まずは人気上位馬の考察から

◯エフフォーリア


父エピファネイアの阪神芝2000mの成績は勝率8% 連対率31% 複勝率39%。連対率は高いんですが、勝率が一桁台なのは気になります。大阪杯としてもロベルト系産駒の好走は2014年2着エピファネイア以降は好走なし。G2時代から数えて10年連続でサンデー系産駒の勝利。血統面で判断すると取りこぼしそうで不安もあります。前走有馬記念は9番手を追走。4コーナーから徐々に進出し前を走るタイトルホルダーを交わすと、そのまま押し切って勝利。ダービー時は少し入れ込んで最後の直線で伸びを欠いたところをシャフリヤールに交わされて敗戦というのもあったんですが、その時に比べると落ち着いて折り合っていたので夏を超えて気性面の成長が長丁場のレースでも対応できた。ただしベストは2000mから2400mではないかと見てるので距離短縮はプラス。気になるのが横山武騎手の重賞での成績。チューリップ賞のナミュールで1着以降は重賞で連対なし、先週の高松宮記念も1番人気のレシステンシアに騎乗したのですが6着に敗退と調子を落としているので好走は騎手次第?

◯ジャックドール


父モーリスの同条件の成績は勝率17% 連対率22% 複勝率35%。同じロベルト系のエピファネイアに比べると勝率は高い。母父は米国型ミスプロ系のUnbridled's Song(アンブライドルズソング)大阪杯としては昨年3着のコントレイル、18年1着のスワーヴリチャードと母父として2頭の優勝馬を輩出。血統面ではエフフォーリアよりもジャックドールの方が好走の可能性は高い。
前走金鯱賞は、これまで通り逃げの戦法で直線に入っても脚色は衰えず1.57.2のレコードのおまけ付きの圧勝。直線に入ってから一踏ん張りで突き放す圧巻の勝利。出走メンバーもレイパパレ、アカイイト、サンレイポケットなどG1でも活躍するメンバー相手にこれだけのレースが出来ているのでG1でも十分に通用するだけの力はある。唯一の不安は同脚質のアフリカンゴールドの存在。前走の金鯱賞も陣営からは無理に逃げなくても良いという指示もあったので、仮にアフリカンゴールドが先頭争いに加わったら抑える競馬をしてくるのではないかと見てます。抑える競馬で2勝してますが、これまでのレース振りみても能力を出せるのは逃げの競馬をした時だけにG1という舞台で抑える競馬をしたときに悪い方に出なければよいのですが。

◯レイパパレ


父ディープインパクトの同条件の成績は勝率15% 複勝率38%と抜群の成績。大阪杯としても5年連続で好走馬を輩出。アルアイン、レイパパレと2頭の優勝を輩出するなど好相性のレース。上がり勝負の阪神2000mではやはり瞬発力のある産駒を多く輩出する傾向なので、好走馬は多くなりますね。直近の阪神2000mでは好走例は出てませんが稍重の馬場が原因、今週からBコースに変わって馬場は回復するでしょうからディープ産駒にとっては有利な条件になる。配合はディープインパクトと米国型ノーザンダンサー系の組み合わせ。この配合は大阪杯として相性がよく過去10年で6頭が好走と相性の良い配合も保持。前走の金鯱賞は上手くスタートを決め4番手を追走、最終コーナーで徐々に進出したのですがジャックドールが更に伸びて捕まえきらず2着。ただ今馬体も仕上がってなかったですし、何より収穫は中団で落ち着いて競馬ができていた事。これまでは前に行きたがるそぶりを見せて折り合いに苦労するタイプだけに、あのレースが今後も続けられるのなら更に飛躍できる。前回よりも更に状態は上げてくるでしょうからジャックドールに逆転も可能でしょう。不安要素は内枠に入った場合。小さな馬体が影響か内枠に入った場合の成績が悪い。復活走の金鯱賞は7枠2着、大阪杯は6枠で1着。1枠1番のエリザベス女王杯6着に敗退。ジャックドールが逃げる事で他の実力馬も選考する可能性もあるので団子状態になってしまった場合どうなるのか?香港カップのように囲まれて直線捌けず敗退という不安もあり好走できるかは枠も影響しそう。

◯アカイイト


父キズナの同条件の成績は勝率12% 複勝率32%とディーインパクトの同条件の相性の良さを引き継いでいるのか好成績をマーク。キズナ産駒として大阪杯の好走例はありませんが同じディープ系種牡馬のディープブリランテを父にもつモズベッロが昨年2着に好走。大阪杯は母父が米国血統のタイプが多く好走する傾向。昨年も1着から3着まで母父米国血統が馬券内独占。過去5年連対馬が出てない状況が続いているんで配合としてはマイナス。
前走金鯱賞は中団での競馬。最終コーナーではマクって直線勝負を挑みますが着差は縮まらず3着。これまで後方待機でマクるというパターンだったのですが、これだと先行有利の大阪杯は厳しいなと見てたんですが、前走のように中団で競馬が出来るのならチャンスはありますね。また阪神の内回りはアカイイトがG1を勝利したエリザベス女王杯と同じ形態というのもプラス。また大阪杯が500kg近い大型馬の好走が目立つレース。牝馬ながら500kgを超える雄大な馬体をもつアカイイトにとってはレイパパレよりも有利に働く可能性は高い。

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フリーランスの競馬予想家。37歳からYouTubeに主戦場を移しJRAの重賞の解説配信活動を開始。血統をと過去走から馬の特徴を判断し予想。現在は週明けは「人気上位馬の考察と危険な人気馬」週末は最終予想をアップ。お仕事の相談はtwitterのメッセージまでお願いします。

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