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ダービー卿チャレンジトロフィー2022の危険な人気馬

人気上位馬4頭の考察

◯カテドラル


父ハーツクライの中山1600mの成績は勝率7% 連対率15% 複勝率23%とあまり数値は高くありません。ただしダービー卿CTとしては過去10年で3頭が好走。16年はマジックタイムが勝利。このレースはノーザンダンサー系を保持したタイプの好走が目立っており直近5年でも馬券に絡まなかったのは20年のみ。それ以外の4年は必ず連対しており同レースでは重要な血統を母系に保持しているのはプラス。
前走東京新聞杯は出遅れてしまって最後方からの競馬。直線勝負をかけるも届かず8着。出遅れ癖が続いてまして、昨年も出遅れはなかったんですがスタートで後手を踏んで最後の直線では届かず2着。まずはうまくスタートが切れるかどうか。直線が短い中山競馬場の出遅れは大きなマイナスになる。ここ2戦は掲示板にも乗れないレースが続いてますが、昨年もスワンS7着、キャピタルS9着と成績を落としていたのですが東京新聞杯2着と好走。どちらかというと暖かい時期に成績が集中しているので4月に入って調子を上げてくるのではないでしょうか。過去10年1番人気が斤量57kg以上背負った場合は0-0-0-9というデータもありますが果たして?

◯ザダル


父トーセンラーの同条件の成績は勝率8% 連対率、複勝率21%とこちらも数値は低い。ただし単勝回収率は219% 複勝回収率も156%と高い数値を叩き出しているので好走の可能性は高い。ダービー卿CTとしての好走例はありませんが、その父ディープインパクトとしては昨年1着テルツェット、19年2着プリモシーンを輩出。父の影響を引き継いでいるならザダルとしても好走の可能性は高い。
前走京都金杯は後方からの競馬。直線では上がり最速の末脚を繰り出し馬場の真ん中を突き抜けてエプソムC以来の勝利。それまでは中団で競馬する差しの競馬だったのですが富士Sから後方待機のレース。瞬発力の優れたタイプだったのですが、ここ最近は鳴りを潜めてたんですが脚質転換が功を奏した形で復活。ここ4年は差しが決まりやすい状況となっているので脚質的にもプラスになるでしょう。中山巧者で2-0-1-1。重賞としてもセントライト記念で3着もあり。今回と同条件の新馬戦の勝利もあり。58kgの斤量を背負っての参戦になりますが、500kgを超える雄大な馬体、前走57.5kgを背負って金杯を制しているので問題はないでしょう。

◯リフレイム


父American Pharoah(アメリカン ファラオ)産駒の同条件への出走は初となります。父の影響か現状ではフェブラリーSを制したカフェファラオのようにダートで活躍馬を輩出。1600mから1800mを中心に好走。ミスプロ系産駒の勝利は20年のクルーガーのみでサンデー系、ノーザンダンサー系産駒が強いレース。配合としてもミスプロ系×ボールドルーラー系の配合でこのタイプの好走は過去0頭。血統面では狙いづらい。
前走節分Sはスタートよく飛び出し逃げの戦法。直線に入っても脚色衰えず、ゴールに近づくにつれ外枠に膨らんでいきながらも勝利するところは、エイシンヒカリのアイルランドTのようでした。ちなみにエイシンヒカリは次走のチャレンジCで9着に敗れているので同じようなことが起きないか心配ではあります。デビューから7戦は木幡騎手騎乗も3走前から野中騎手へ変わり2-1-0-0と好相性。
これまでのレースをみても勝利したときは逃げるか後方待機かの極端な競馬。囲まれると力を発揮できないタイプなのかもしれません。16頭以上のレースは1-0-0-3、好走は新馬戦のみという状況。条件戦を2連勝してますが、11頭以下の小頭数のレース。今回はフルゲートになる可能性も高く、鞍上野中騎手が上手くコントロールできるかが鍵になるでしょう。

◯カイザーミノル


父ロードカナロアの同条件の成績は勝率11% 連対率23% 複勝率29%とまずまずの成績。ロードカナロア産駒としての好走はありませんが、その父キングカメハメハとしては15年2着クラリティシチーなど3頭が好走。母父Smart Strike(スマート ストライク)は現役時代カナダで活躍、1400mから1700mの短距離で活躍しており父がロードカナロアである点も含めて判断すると1600mはベスト条件ではないでしょうか。
前走京都金杯は上手くスタートを決めると5番手を追走。直線勝負を仕掛けるも前を走るザダルを捉え切らず敗退。ザダルは前回57.5kgで今回58kgと重くなるのに対しカイザーミノルは前回と同じ56kgで走れるので逆転のチャンスは十分にあるのではないでしょうか。晩成タイプでOP入りが5歳の2月と遅かったのですが、そこから重賞を含めて7戦走り掲示板外は天皇賞秋のみと安定した成績。とくに1600mではマイラーズC3着、京都金杯3着と重賞では確実に馬券に絡んでいるので今回も期待できる。ただし中山コースは0-0-0-3と不得意舞台。またOPに上がってから馬券に絡んだレースの4戦中3戦が左回りに集中しているので、久しぶりの右回りに対応できるかどうかも判断が必要。

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フリーランスの競馬予想家。37歳からYouTubeに主戦場を移しJRAの重賞の解説配信活動を開始。血統をと過去走から馬の特徴を判断し予想。現在は週明けは「人気上位馬の考察と危険な人気馬」週末は最終予想をアップ。お仕事の相談はtwitterのメッセージまでお願いします。

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