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桜花賞 2022 危険な人気馬
◯ナミュール
父ハービンジャーの阪神芝1600mの成績は勝率6% 連対率14% 複勝率18%と低い数値。ノーザンダンサー系産駒としての好走例は3頭。優勝例は昨年のソダシのみと寂しい成績。ただし母父に保持しているダイワメジャーは17年1着レーヌミノルなど過去5年で3頭が好走。配合としては桜花賞向きで欧州型ノーザンダンサー系×ダイワメジャーの配合は父、母父が逆ではありますがレシステンシア、シゲルピンクダイヤと同配合。さらに母系には桜花賞馬キョウエイマーチ、母の妹にはBCディスタフを制したマルシュロレーヌなどクラシックの大舞台に強い血統を持っているのは心強い
前走チューリップ賞は中団で競馬。直線では上がり33.9の最速の末脚繰り出し勝利。阪神JFでは出遅れながらも直線では内を猛然と脚を伸ばして4着。大外枠という不利もあっての結果ではありますが、その時にスタートさえ決めれれば勝てたのではないか?という評価をしていたので、それを前走で証明。時計に関しても桜花賞のタイムよりも0.6秒も速い1.33.2と優秀。タイムだけで判断するならサークルオブライフに逆転は可能。阪神JFで大きく出遅れたため、この時のイメージが強すぎて気性に問題があるのではという風に判断してしまいそうなんですが、出遅れたのはこの1戦のみでその他3戦に関しては問題なくレースはできている。鞍上横山武騎手もスタートも上手いので出遅れの心配はないとみてます。
◯サークルオブライフ
父エピファネイアの同条件の成績は勝率12% 複勝率36% 単勝回収率は325%を超えるなど高い実績を誇ります。同産駒としては20年1着デアリングタクトを輩出。直近でも好調で同条件のエピファネイア産駒が1、2着にはいるなど3頭が好走。さらにモーリスなど同型のロベルト系が阪神1600mの好走が目立っているため期待できる。母シーズリーズライフは1200mから1400mを中心に走ってきた短距離馬だけに血統背景的には1600mはベストではないでしょうか。前走チューリップ賞はこれまでと違って先行策。最後はナミュール、ピンハイに交させれて3着に敗れてしまったのですが、前回は完全な桜花賞への叩き台。それまでは大外回して差しの競馬、本番を見越して先行策を試し最後はほぼ追っていなかったので前走の敗戦に関しては力負けではない。阪神JFで2着以内の実績馬は5年連続で馬券に絡んでいるというデータの後押しもプラス。
◯プレサージュリフト
こちらもハービンジャー産駒。母父はディープインパクトで同じサンデーサイレンス系ということで配合も似ています。ディープインパクトも多くの好走馬を出しており過去10年で10頭。母シュプリームギフトは現役時代はキーンランドC3着など1200mを中心に活躍した短距離馬。プレサージュリフトの半姉オールアントワンスもアイビスサマーダッシュを勝利するなど短距離で活躍。ナミュールと比べるとスピードが強く出たタイプ。ただし馬体はシャープなイメージの中距離タイプ。1600mは十分に持つと思います。むしろ距離は長い方が向いている可能性も高い。前走クイーンCは新馬戦と同様に後方で脚をためて直線勝負。上がり33.5の末脚を使って前を走っていた馬をまとめて交わして重賞初制覇。新馬戦では少し入れ込むところもあったのですが年を越して馬体だけでなく気性面も成長したようで落ち着いて競馬できていたことも好印象でした。ただ先ほど血統面であげたように基本的には短距離血統なので今回も後方からの競馬になると思います。直線に関しては東京コースよりも短いですし、スローペースとなれば差し馬が届かず2着というのも見られているので逃げ馬のペース次第でしょう。あとは戸崎騎手が14年のレッドリヴェール以来このレースに絡めていない点も気になる部分ではあります。
◯ウォーターナビレラ
父シルバーテーストの同条件の成績は勝率0% 複勝率19%と低い数値。その父ディープインパクトが勝率12% 複勝率33%と高い数値を出しているだけに以外な成績。ただしウォーターナビレラ自身は阪神1400mのファンタジーSを勝利、阪神JFも勝ち馬と0.2秒差の3着と結果を残しているので問題はないでしょう。母父は欧州型ノーザンダンサー系に属すキングヘイロー。サンデーサイレンス系×欧州血統の配合は19年シゲルピンクダイヤから3年連続で連対中。組み合わせとしては今回の人気上位馬の中では有利ではないかとみてます。前走チューリップ賞はスタートを上手く決め中団より前で競馬。直線に入って終始前に壁ができてしまって最後まで抜け出せず、そのまま脚を余して何もできずに終わってしまった。結果は5着に敗れてしまったんですがではありますが力負けではないと見てます。もう少しスムーズに競馬ができていれば違う結果になっていた。それだけ直線に入っても手応えも抜群だっただけに勿体無いレースになった。チューリップ賞組は大敗からの巻き返しも過去にあって15年11着に敗れたクルミナルが2着、近年では昨年7着に敗れたスマイルカナが3着に巻き返す事例もあるので5着に敗れたのですが問題はないでしょう。巻き返しは期待できますね。
◯ライラック
父オルフェーヴルの同条件の成績は勝率8% 複勝率23%とあまり数値は高くない。桜花賞としては18年2着のラッキーライラックを輩出。オルフェーヴル×ミスプロ系の組み合わせということで配合としてもラッキーライラックに似た配合。半兄は札幌2歳Sを制したブラックホール。1800mまでは3連勝もその後2000m以上のレースを使って馬券に絡めず。阪神は1度走って8着に敗れてますが2000mの京都2歳S。敗因は血統背景的に判断すると距離だったという見方もできるので結果だけに阪神コースが苦手ということはなさそうです。前走フェアリーSはスタートで出遅れ、二の脚が使えないタイプで後方からの競馬。早めに動いてマクる競馬で直線に入ったのですが、そこからの一気に交わして迫ってくるスターズオンアースを抑えての重賞制覇。外を回ったことで馬場の良い部分を走れたことも大きかった。飛びの大きいタイプなんで馬場悪化すると苦労するかもしれません。デムーロがデビューから騎乗していた馬だったのですが、実力面で判断しサークルオブライフを選択したと思います。中山芝1600mでは前走のような競馬は可能ですが、阪神芝1600mとなると瞬発力が問われるレース。瞬発力で判断するとスターズオンアースの方が切れる脚をもっているので、こちらを選ばなかったのではないでしょうか。デムーロが騎乗し重賞を勝った馬が次走で凡走するというのが昨年から続いているのでライラックは当てはまらなきゃいいなという心配もあり。
▼以上の点で考慮し判断した危険な人気馬とは
フリーランスの競馬予想家。37歳からYouTubeに主戦場を移しJRAの重賞の解説配信活動を開始。血統をと過去走から馬の特徴を判断し予想。現在は週明けは「人気上位馬の考察と危険な人気馬」週末は最終予想をアップ。お仕事の相談はtwitterのメッセージまでお願いします。