【21-22 New KS-NS レヴュー】これ、ひょっとしてケオッズ史上最高かもしれない。
さて、今日は早く書きたくて仕方のなかった「21-22Newモデル ケオッズ KS-NS」の試乗レポートをお届けしたいと思います。
早速まいりましょう!
KS-NSのデザイン
まずはデザインチェーック!
鮮烈な赤の中に艶消しブラックで大きく書かれたメーカーロゴが印象的な、シンプルだけど実に力強い配色がゲレンデに映えます。
よ~くみると赤の濃淡でチェックの模様がプリントされておりまして、こういうところにも細かな心配りといいますか、単に色味だけで勝負しないオガサカならではの拘りが感じられます。
全体像も見てみましょうか。
全体像も実にシンプル。
個人的には大大大好きです。
滑る前から好印象(^^♪
ではワクワクしながらスキーズオン!
いやぁ~しつこいですがデザインが良い。
しかも履いた第一印象はかなり「しっくりくる」という印象。
こういうスキーは不思議と全体のバランスが良いことが多く、この「履いた時点で期待が持てる」というのは(もちろん好意的に見ているのでバイアスはもろにかかっておりますが)総じて高性能なことが多いです。
おっと。
テストスキーのプロフィール
テストスキーのプロフィールがまだでしたね。
今回テストしたスキーですが、長さは165cm、サイドカーブが上から112.5-67-96のRが15.2(小回りモデルよりよりは若干回転半径が大きめ=ミドル~ロングターンでもバッチリの回転半径)、チロリアの「PRD12GW」の金具付きモデルをテストしました。なのでプレートは金具と一体型のプレートで、高さはレールベース込みですが、トゥーピースで約20mm、ヒールピースで約30mmとなっております。(十分に高さの利点を活かせる高さです)
驚くのはその「軽さ」でございます。
移動の際も、オノマトペとしては「ヒョイ」と表現できるほどに軽く持ち上げられる軽さでして、「スキーは重いから嫌」という方にも迷いなくお勧めできる軽さとなっております(ちなみにカタログデータでは金具込み1/2セットで1.375gとなっております。)
プロフィールとしてはこんなところでしょうか。
では早速滑ってテストしてみましょう。
低速域の感想
まずは恒例の「低速・ズラシ」から・・・
えぇ!?
なにこのストレスの無さ!!
思った通りの反応をしてくれる・・・!!!
滑らかにそ~っと押すことはもちろん、高速でのズレ幅の調節も抜群にやりやすく、トップが回って来てくれる量に対してテールが動く量のバランスが良く、こんなに気持ちのよいズレの感覚は、正直、「TC-ST」の比ではありません。(もちろんTS-STは高速域でのパフォーマンスを想定しておりますので、「ズラシ易さ」という点にスポットを当てていないので当然と言えば当然ですが)
高速域での感想
低速域での高性能が分かりましたので、お次は高速域でのテストです。
もちろん、ロングもショートも滑ります。
この日は春の晴天でかなり気温が高かったのですが、テストした時間帯は朝一の8時半から行いましたので、朝一から30分くらいはまだまだ気温も上がっておらずかなり硬めのバーンを、1時間経過する頃には表面が少しだけ緩むも足元のある締まったカービングバーンを、終了間近の10時頃には春特有の重いシャバシャバ雪となり、良い条件からスキーを動かしにくい状況まで様々な状況をテストできました。
高速域ロングターン
まずはロングから。
・・・すごっ!!!
え?これってプレートは金具のプレートだよね?
なのにこんなに足元のグリップがあるの?
しかもタワミのバランスがいいので全然難しくない。
綺麗に押せるし、テールの効きも抜群じゃないですか。
トーション(捻じれ)も粘り気は十分にあるも、かといって硬すぎず、逆に頼りなさすぎでもなく、僕の少ない語彙ではもはや「理想的」としか言いようがない捻じれで扱いやすさ満点。
なにこのスキー。めちゃくちゃいいじゃん。
高速域ショートターン
興奮しながらショートへ。
・・!!!!
ショートも凄いんかい!!
トップのタワミの柔らかさ、それによるターン内側への入り込み、足元の安定感、テールの押し感の気持ち良さ(クセの無さ)、それによるターンの深さの容易なコントロール・・・急斜面でのスピードをコントロールしたショートも、中斜面のカンカンに斬っていくショートも、どちらも「ストレスゼロ」で表現できます。
いやぁ~これはまいった。
個人的ケオッズ史上最高です。
KS-NSのレビューまとめ
癖がなく、扱いやすく、グリップして、回って来て、高速域でも安定して、低速でもズラシ易くて、ロングもショートも硬いバーンも春のザク雪もなんでもこなせる、いわばハーバード大学生並みのハイポテンシャルスキー「ケオッズ KS-NS」、1級を目指す方から指導者検定を目指す方、テクニカルやクラウンなどのハイレベルな検定に挑戦されるから、一台でなんでもこなしたいというインストラクターの皆さままで、全てはこの1台で賄えますので、来季はスキーを新調するという方は、迷いなくこのスキーを選んでください(*^^*)
いやはや、なんとも凄いスキーを作ってくれましたね、オガサカさん(^^♪