見出し画像

【思い出の分析】小学校三年生の日記

 正月だけは東京も静かで、毎年すっきりと晴れ、散歩するにはもってこいだ。思索も弾むというもので、車高の低いスポーツカーが横を通り過ぎたとき、この高さはスタンディングデスクにピッタリだなと気付いた。そういうワークスペースになる車もいいんじゃないか?現場調査とか、取材とか、不動産屋さんとかに。
 そんな訳の分からないことを考えた元日の散歩から戻ると、私は年末の大掃除の続きとして、あえて残しておいた思い出の品の整理に取り掛かった。これ若しくは本棚の整理に手を付けると、他の作業が進まなくなるというのは大掃除のお約束だ。あの恐ろしい段ボールの山はすっかり綺麗になり、世界は平穏そのものだ。

 さて、我が家に残った最後の段ボール。。。十年は開いていない、前の前の引っ越し業者のロゴが書かれた段ボールのガムテープを剥がすと、なんと小3の私の書いた日記が出てきたのだった。

(担任の文字で「字が大きくていいね」とある。)
わたしは、きょう、○○くんとあそんで、○○公園にいきました。でも○○くんは、プールをならっていたので、3時半までしかあそべませんでした。そして、帰りました。
でもおかあさんがいませんでした。だから、とおいところまで、一人で、自てん車でいきました。さいしょに、国道○○号線ぞいの道を通って○○号線にでて〇町一丁目までいって、公園に行きます。その公えんのすくそこの出口へ出ていって道みちをいって、つきあたったところを左にまがりいろいろいくと公園があります。そこをまっすぐいって大きなみちでまがると中学校に出ますまたいろいろ行くとデニーズに出ますそこをずうっとますくいくと○○号線に、またでます。そこもまっすぐいくと○○マンションにつきますそれがわたしのうちです。
(担任の文字で「家までの道をくわしくかいてくれました」とある。)

自転車にのっていろいろなところへ、いったこと。

 後半になると書き疲れたのか句点が足りなかったり、道々とか色々とかで道程が省略されているのも幼い子供らしい。地図アプリで確認すると、全部で4㎞~5km程の遠出だったみたいだ。なお、今やそのデニーズは存在しない(特に記憶にもない・・・)。そういえば日記を書くのは結構苦痛だったのは覚えている。
 自転車で行ける距離なので、そのうち一丁目の○○公園に行ってみようと思う。

いいなと思ったら応援しよう!