シンガポールの日本人留学生へインタビュー!第二弾


はじめに

シンガポール内の大学では日本から4年間の正規留学生、1学期間or2学期間の交換留学生など、様々な大学生が学んでいます。
たくさんの学生がいる分、それぞれに異なった留学物語があります。NiSCではインタビュー企画!として様々な日本人留学生へインタビューを行い、こちらのnoteで発信していきたいと思います。
今回は第二弾として南洋理工大学(NTU)工学部マテリアル工学科マテリアルズインフォマティクス専攻3年の山崎修弥さんに、彼のユニークな経歴と体験について語ってもらいました。

筆者 [聞き手]:HATSUHI

Q. 入学から現在までの経歴を教えてください。

A. 2002年に富山で生まれ、幼少期から水泳と空手に打ち込みました。2013年には水泳でジュニアオリンピックに出場し、空手では数々の大会で優勝や最優秀選手賞を受賞し、日本一になりました。中学・高校は地元の中高一貫校に進学し、在学中にはイギリスのEton Collegeへ留学しました。その後、AIG高校生外交官プログラムを通じてアメリカでの国際交流プログラムに参加し、2021年に南洋理工大学(NTU)工学部に進学しました。現在は研究助手として、NTUとA*STARの連携ラボであるHip Labでマテリアルズインフォマティクスの研究に従事しています。

Q. なぜシンガポール、NTU、現在の学科を選んだのですか?

A. 高校時代から数学と物理に強い関心があり、大学では理論物理を専攻しようと考えていました。その一方で、理論をどのように応用して実社会の問題を解決するかということにも強い関心がありました。学際的な領域でこそ新たなイノベーションが生まれるという信念もあり、そんな中でマテリアルズサイエンスという分野に出会いました。理論と応用のバランスが良く、物理・化学・生物学・計算科学などが組み合わさった理系の総合格闘技のような分野であると感じ、この分野こそが次のフロンティアになると確信しました。そこで、この分野で世界トップクラスであり、毎年革新を遂げる研究大学であるNTUでの研究に魅力を感じ、進学を決意しました。

Q. シンガポールでの生活はどうですか?

A. 現在は大学寮での生活を送っています。シンガポールでは、様々な国や文化の人々と交流することができ、それが大きな魅力です。ラボには10カ国ほどから集まった研究者がおり、定例発表の後には母国や旅行先について紹介する「カルチャースライド」のセッションもあります。また、アジアのハブとして、金融やスタートアップ関連のイベントも多く、非常に刺激的です。

Q. 英語学習について教えてください。

A. 英語「を」学習するのではなく、英語「で」学習するようにしました。毎朝、好きなスピーチを一時間かけて全文暗唱するまで音読し、朝食時はシットコムを視聴していました(理系には『The Big Bang Theory』がおすすめです!)。月に2冊ほど洋書を読み、単語は調べずに身体で英語を掴むようにも心がけていました。また、風呂や通学中も英語で独り言を言うなど、日常生活の中で英語に触れる機会を増やすようにしていました。CrashCourseやMIT-OCWの講義などで自分の興味のある分野を英語で学習してみるのもおすすめです。

Q. 卒業後の進路についてはどう考えていますか?

A. 博士課程に進学し、無機結晶材料の生成デザインと完全自律型ラボの研究を継続する予定です。最終的には、材料科学の基礎研究から社会実装までを一気通貫で行うベンチャービルダーを立ち上げ、地球規模の環境・エネルギー問題を解決するディープテックを持続的に生み出す仕組みを作りたいと考えています。

Q. 留学を目指す方へのメッセージをお願いします。

A. 私自身、海外大学へ進学する人がいない富山の片田舎で育ちましたが、今は海外で様々な経験をしています。皆さんも自分の思いを信じて突き進んでください。何か困ったことがあれば、いつでもご連絡ください。応援しています!

おわりに

山崎さんの詳細なキャリア関連情報は、彼のnoteでご覧になれます。

note: https://note.com/shuya_yamazaki/all

山崎さんご協力ありがとうございました。

次も是非楽しみにしていてくださいね!

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