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2/25 子どもの様子を知る
7時55分に学校着。
今日の予定を黒板で確認する。
・朝学習―朝の会
・職員研修事例研 図書室
・昼 縦割り遊び
・放 ぴょんぴょん教室
「朝学習」は週に3回計画をして,授業1時間分と数える。「朝の会」も教室で行うもので職員打ち合わせではない。「ぴょんぴょん教室」はわからない。
自分の予定は?
前の週のうちに回覧板で各先生方の要望を聞いておき,それらをT先生と割り振って行くことになる。残り1ヶ月となり子ども達に対しての大幅な変化を嫌ったのだろう。
今日の予定は・・・特にない。
せっかく来たのに何もしないのでは気がひける。朝学習の時間を利用して図工の準備をしている先生の手伝いをする。ちょうど4松の図工で版画の作品飾りの準備であった。先週休んだ子の印刷を見ることになる。一緒に教室へ行って,紹介を受ける。あとは後ろから教室の様子を見る。
見ていて怖かった。教師の言うことに最初から逆らうつもりで話を聞いている態度に感じた。先生の言うことを聞いて良い思いをした経験がないのだろうか? 子どもとのやりとりの中で先生がイライラしていくようにも感じた。
その後は体育着に着替えて体育館で体育を手伝う。各学年ともスキー学習の期間が終わり,残りは体育館での体育となる。器械運動が多くなる。鉄棒も体育館に常設してある。跳び箱やマットなど道具の出し入れでも手伝えれば良いつもりで行く。
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2校時は4年生の体育。担任だけでなく,スポーツインストラクターをしている特別講師が来て指導する。専門の人が年間を通して指導するのは群馬ではなかったなぁ。
1校時の様子を見ていただけに,ダラダラとしてしっかり並ぼうとしない態度を見て不愉快になる。てっきり4松の子だと思っていたら,隣りの4竹の子の方が並べていない。おやおや,こりゃ4年生は大変だ。
3校時は2年生の体育,4校時は1年生の体育を手伝う。1・2年は普通だった。久しぶりの体育の授業は一緒に準備運動をするだけで身体が痛くなる。2~4校時と体育を続けたので午後は主体的に休ませてもらった。
放課後に校内研修がある。Q-Uの事例研修である。前任校でも取り組んでいたので多少は分かる。
Q-U
QUESTIONNAIRE―UTILITIES(楽しい学校生活を送るためのアンケート)の略。学級集団の状態や、子ども一人一人の意欲・満足感などを測定できるとされる。クラス全体の状態を把握する「学級満足度尺度」は、一人一人の結果を上のような図=図書文化社「学級づくりのためのQ―U入門」から引用=に落として分析する。縦軸はクラスに居場所があるかを示す「承認得点」、横軸はいじめなどの侵害行為を受けているかを示す「被侵害得点」。クラスの状態は4象限のうち右上の分布が多いほど良く、左下が多いほど悪いと判定される。右下の「非承認群」の子はクラス内で認められることが少なくて意欲が低く、左上の「侵害行為認知群」の子は自己中心的な面や被害者意識が強いとされる。上の図で、左側のような状態のクラスでは子どもたちは教師の言うことをきかなくなり、互いに傷つけ合う行動が目立つとされる。上手に対策を施すと右側のような状態となり、子どもたちが積極的に行動し活気と笑いのあるクラスになるという。
子どもに満足度を聞くのだから良いことではある。
しかし,何を持って満足しているのかを間接的な指標で判断をするのが気になる。いくつもの指標の上に学校生活に関する満足があると考えている。例えば「休み時間にだれもわたしに話しかけてくれない」ということは満足ー不満足のどちらなんだろう?
Q-Uの調査では不満足の扱いとなるし,一般的にはそれで良いのかもしれない。でも,学校生活に関する満足することと休み時間に一人でいることは別のことだと思う。自分の経験では仮説実験授業を始めると子どもがのびのびとする。その結果,調査上は他者に対する侵害行為が増える。少しもQ-Uは良くならない。子どもに対して細かく指導をするクラスの方が調査上は他者に対する侵害行為が減る。〈楽しかった〉と言ってもらえることと〈クラスの満足度〉とは別の尺度になっている。
Q-Uを無駄と言うつもりはない。実際にQ-Uの良いクラスは雰囲気も良く感じる。でも,〈何で子どもを満足させるか?〉の問いに対して〈たのしい授業が決定的に大切である〉という視点がQ-Uには欠けている。だから,前任校の時からQ-Uの事例研究ではいつも憂鬱だった。
17時10分に学校を出る。スーパーの近くにコインランドリーがあった。洗濯の最中に買い物をする。帰宅後夕食を作る。お風呂のボイラーが不調。水圧が弱いので1時間近く待っていたが,お湯になっていなかった。やり直しをしてさらに1時間掛かると思うと,あわてて近くの日帰り入浴施設へ行く。