2/22　勤務開始　初日は書類書き

　今日から勤務が始まる。「朝の８時15分開始」と言うのは，自分が今まで勤務した学校の中では最も早い。それまでは８時25分だった。自分一人で起きられるかどうかが心配だった。６時起床のアラームをセットしたけれども，心配で夜中に何度も目を覚ます。緊張して良く眠れないのだろう。
　６時に起床。食事の準備をして朝食。支度をして会館を出る。初めての通勤路なので車のナビを頼りに行く。学校には８時に到着する。
　昨日はまだ座席が決まってなかった。まずは校長室へあいさつ。改めて職員室の座席を案内してもらった。机上にはノートパソコンが用意してある。前任校ではハンコによる出勤簿の他にパソコンによる勤務時間の記録があった。周りを見ても出勤簿らしきものがなく，ハンコを持ち歩いている先生もいない。二重に記録する意味がないのだからこの学校のように一元化で十分だ。パソコンの電源を入れてみる。ほどなく立ち上がるが最初のパスワードが分からない。周りの先生に聞いてデスクトップ画面にたどり着く。この学校ではエクセルファイルで勤務時間を管理しているらしい。教えてもらって開こうとするが共有ファイルになっており，先に他の先生が入力中では利用できない状態だった。時間を置いてファイルを立ち上げる。まだ自分の名前はなかった。

　校長から校時表や職員室の座席表・職員の顔写真が載っているPTAたよりを渡される。顔写真と座席表から先生たちを少しでも早く覚えよう。朝の打ち合わせや行事はなく，すぐに先生たちは教室へ向かう。今日の予定を確認するため黒板を見る。

・委員会
・サテライト相談
・外国語（朝の）打ち合わせ５年
・終会

とある。まるで見当がつかないけれども，ノートに記録する。（「サテライト相談」て何だ？　「終会」って何だ？）
　渡された座席表を見ると，自分の席は「４松」の担任が座る場所になる。でも，「４松」の担任業務は現在教務主任がしており，自分は副担任というわけでもないらしい。群馬でも館林方面では「松・竹・梅」のクラス表示とは聞いていたが，自分が経験するのは初めてのことになる。
　教務主任が担任業務をこなすのも大変だと思う。以前に他の先生から〈校長の代わりは教頭ができる。教頭の代わりは教務ができる。でも，教務の代わりは誰もできない〉と聞き，名言だと思った。
　引き出しを開けると子どもの名簿や学校の教育計画らしきものがある。そのうち事務主任から届け出用のいろいろな書類について説明を聞く。パソコン上から必要な届け出書類のある場所を教えてもらい，通勤届け等の記入をする。妻の住民票も必要になる。また，会館に居住していることをお寺の住職に証明してもらうことになる。給与振り込みの届けについてはどこの銀行でもよいらしい。これは地元の銀行で届けよう。
　書類を書き終えると，パソコンの校務フォルダーから今までの４年学年通信などを探して読む。その後，一人で学校探検に出かける。体育館のギャラリーにはずらりとスキーが並んでいた。さすがは雪国の学校である。冬期の体育はスキーと体育館での授業となる。スキー学習の時間割りまで組んである。

　ノーチャイムをうたう学校は今までにも経験したことがある。それでも最初の始業ぐらいはチャイムを鳴らしていた。この学校では完全にノーチャイムで行動している。校時表になじんでいないだけに，今は何時間目なのか見当がつかない。その後，職員室隣の相談室で体育見学の子の自習を見る。放課後に職員終会がある。
　校長から「シュウカイで挨拶をしてもらう」と言われていたので，「集会」を思い浮かべていた。「終会」とは初めての体験。「簡易職員会議」と言った感じの会だった。来週の予定を確認し，生徒指導上の情報交換をする。1ヶ月前は沖縄で桜を見ていただけに生活の落差を感じる。
　17時30分に学校を出る。会館に戻るが，今日は遅くなっても家へ帰るつもり。まだまだこちらの仕事に必要なものがある。家に着いたのは22時だった。