2/26 自分にできることは？ ことば遊び・マジック・大道芸
調子が悪いのはお風呂のボイラーだけでなく，台所のヒーターも調子悪い。スイッチを入れても止まってしまう。何度も動かして排気口をチェックする。朝食の準備も寒い中でする。
７時50分に学校着。確認をすると出勤管理ファイルに私の名前があった。今までの出勤時刻もあわせて入力する。
今日は４松の担任業務をしている教務主任が出張のため，３校時以降は４松に入る。全部テスト監督である。
さあ，どうしよう？
テスト監督と言っても，４年生の社会や理科・国語である。あっという間に終わってしまうだろう。テストの後，あの子たちが良い子で待っているように思えない。体育の様子を見れば見当がつく。うるさくなれば注意をしなくてはならない。そこでお説教をしては，子ども達と敵対関係になってしまう。あの子たちの敵にはなりたくない。残り1ヶ月しかないのである。クラスの中心となる問題児と友好関係が築けなくても普通の子とは友好関係を築きたい。そのためには，やっぱり授業しかない。準備がなくても短い時間でできるものに何があるだろうか？ 家から持ってきたパソコンを開いて調べる。
３校時目，社会科ワークテスト。約20分で全員が終えたのを確認する。最初は『笑劇！教室でできる10秒マジック』（藤原邦恭，いかだ社）から「ビックメッセージ」で自己紹介をする。
その後は言葉遊び「文字かくし」（もとは『たのしい授業』（1983年9月号）の「はみだしたの」コーナーに長坂正博さんが投稿したもの。後に伊藤善郎さんが言葉遊びのプランとして発表する）をする。
○ん○ん・・・○にひらがなを一文字ずつ入れて意味のある言葉にする。思いついたら黙って立ってもらう。２分経ったら端から発表してもらう。一人１回にして次に進む。これは「かんたん」多くの子が思いつく。
○ん○ん○ん・・・しんかんせん，アンパンマン，とんちんかん，わんたんめん
○ん○ん○ん○ん・・・ここから難しくなる。ヒントを出しながら，あんぜんうんてん，キンコンカンコン
○ん○ん○ん○ん○ん・・・ここからはトンチの世界。「すごく高級な食べ物なの」とヒントを出して，あんぱんさんぜんえん
このあたりで時間となる。あとは急いで紹介する。
○ん○ん○ん○ん○ん○ん・・・わんたんめんさんぜんえん
○ん○ん○ん○ん○ん○ん○ん・・・わんたんめんさんぜんまんえん
コツをつかむと，四千万でも三千三万三千三円も使えるし，アンパンとワンタンメンを並列でならべるとどんどん長くできる。
４校時の図工は職員室に戻ってワークテストの採点をする。
５校時は理科ワークテストになる。これも早く終わるだろう。では何をしようか？
考えたのは何かお土産を持たせることだった。何かをもらって嫌な気になる人は少ないはず。手品クラブ道具の中にお札の手品の材料があった。100円ショップで売っているお札を貼り合わせて千円札を一万円札に変える道具だ。全員の分の材料がまだ残っていた。おもちゃとは言え，お金を持たせるのだからあからさまな買収行為ですな。家に帰った時にこの道具をきっかけにどんな会話が広がるだろうかとワクワクしながら準備をする。
テスト終了後，まず演じて見せる。材料と作り方を印刷した紙を渡す。一緒に作って互いに演じる時間となる。
６校時は国語のワークテストでした。社会・理科に比べると国語は多少は時間が掛かるだろう。どうしよう？
私が居られるのは残り1ヶ月だけです。ここはたのしい思い出を作ることを優先して，皿回し・デビルスティック（仮説社で取り扱っていた時に買いました。私はまだ大した技はできません）をする。やりたがる子も出てきて交互に挑戦して遊びの時間となる。
気がつくと隣のクラスの先生がのぞきに来ていた，自習で騒がしいのを気にしたのだろう。まさに遊んでいる光景。反射的にマズイと思う。
ところがその後，職員室で言われたのは，「あの子たちがニコニコしながら帰るのを見るとホッとする」だった。
エッ？
いつもどんな感じで帰っているのだ？
好意的に受け止められたようで安心する。とりあえず子ども達には敵対関係でないことを知ってもらえたかもしれない。
放課後，テストの採点をする。う～ん，残念な結果。思ったほど良い結果ではない。
帰りにランドリーに寄る。洗濯物は少ないけれども，自転車旅行の時の癖で毎日心がけてしまう。隣のスーパーで買い物をする。セブンイレブンで注文したコーヒードリップを受け取る。
今まで食事の準備で１合ずつ炊いていた。炊き上がるまでの時間がもったいなく感じたので，多めに炊いて保存してみることにする。会館には電子レンジもあるので使ってみよう。３合まで炊けるので調子にのって３合でセットする。後で気づいたが一人暮らしでは少し多かったかも知れない。
お風呂のボイラーの調子が悪い。今日も途中で消えてやり直しをする。
