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【後編】「ファッションショーってどんなイメージ?/どんなファッションショーがあってほしい?」30人の回答

先日、こんな募集をしてみた。

ファッションショーって、どんな印象なんだろう?
どんなものがあったらいいと思われてるんだろう?

僕は、この「ショー」というまだ得体の知れないものが、もっとおもしろくなれる余地も可能性も、無限にあると思ってる。だから、聞いてみたくなった。

約30名の方々が送ってくれた回答は、どれも刺激的だった。


「こんなショーをやってもいいんだ」っていう
nisaiの制作発表に向けての参考や後押しにしていくのはもちろんだけど、こういった生の意見を、ファッションの生産者から、純粋に服が好きな人まで知ってもらえたらなとも思い。
アンケートの回答たちを、noteでまとめて公開させてほしい許可を頂いた。

前回記事「前編」では、「どんな印象か」の回答をまとめて掲載。
当記事「後編」では、「どんなショーがあってほしいか」の回答と、それに対する僕の感想を合わせて掲載していく。


以下、結構な物量があるので、何度かに分けて読むのもオススメします。



▲私自身あって欲しいのは(もう既にあるかもしれませんが)、実際にお洋服を着た人とおしゃべりしながら、どんなところが魅力で、着心地はどう?とかどんな気分の時着るの?みたいな相談?お話ができると楽しいかなって思います(もはやショーではないのかな、、?とも思いますが)

ショーの前後で、実際に服を着たモデルたちがその服についての会話を交わす。それがそのまま配信されてもおもしろい。

▲昔20471120が木下サーカスとコラボしたようにエンタメに全振りのファッションショーが見てみたいです!やっぱりnisaiには前のシーズンで野球をイメージしたショーを行ったようにそう言ったアウトサイドなショーを期待しています!!

いいよねあのショー。

▲私は服飾やアパレル関係者じゃないので細かい形式は分からないのですが、見ている人だけではなく主催側も各々楽しんでいるショーはとても魅力的なのではないでしょうか


▲ランウェイの上でお洋服の形状、見た目が変わるもの、ライブペインティングのような感じでお洋服のデザインを舞台上で作り上げるものなどは見てて新鮮でワクワクします
少し前のコレクションで足にペンキをつけてランウェイを歩いていたのもnisaiらしくてとても好きでした。

参加したいか?と言われるとなんともなんですが。
そもそも、疑問が上がってくるのが、ファッションショーってなんでするんだろう、、?
って感じなんですよね!
そこは深掘りしたいです


ファッションショーはなぜするのか?現状、どうしても販売につなげるためにやってるってのが主流だとは思うんですが、もっとピュアな「ただ楽しいからやる」みたいな流れが出てきてもいいと個人的には思います。

▲関連するオリジナルカクテルなどを飲みながら観れる、ファッションショー

めっちゃいい。これ本当にお願いします

▲こんなファッションショーがあってほしいという想像や予想を完全に覆してくるショー


▲どんな人でも、どこにいても楽しめるものだと嬉しい。
ショーで披露されるアイテムの逸話や第三者の語りを読みたい。
(nisaiの服は)一点ものなのでなおさら知りたい。
昔、洋楽のCDについていたライナーノーツみたいなものを読みたい。
いつでも読みたいのでwebや紙媒体で残してほしい。
nisaiの服は音楽、小説といったイメージがある。服は曲であり物語である。
一般人より


▲音楽もありながら、言葉(文章)も入れたら面白いと思った。
そのとき伝えたい感情とかを、小説とかエッセイ?みたいな文章で聞いてみたりしたのを聞いてみたいと思った


▲ファッションショーを見るだけでなく、自分で身にまとってみることの出来るファッションショー。なにかの媒体を通してみるだけだと、可愛いかっこいいと言った感情は持てても、実際に買いに行くかは分からない。その点、見て身に纏うことが出来たら、夢のまた夢出なく自分でも着ることが出来るんだという手に届きやすい夢になると思うから。自分自身、ネットで洋服を買うことが出来ない体型(同じような身長の方がほとんどいない)のため、実際に見てさらに買えると楽しい空間を楽しいひと時を過ごせると感じる。上に書いたものも素敵ですが、自然の中や屋外、柔らかいイメージ のファッションショーがあったら見てみたいです


▲みていて洋服そのものだったり音楽だったりにワクワクするけど、どうしてもコレいいなコレ欲しいなとかコレ流行りそうだなとかをみてしまう。見せられてるものを見ているような感じ?それが正解ではあるんだろうけど、動いている洋服をみて着てみたい!ってただそれだけを思うことがなくなってきたから、服を好きになった初心に帰れるようなショーがあって欲しいなと思います!
すごく抽象的なのですが参考になれば幸いです。


▲初めて入ったあの吉祥寺のアトリエのような色と色が混じり入ったここだけしかないような、居心地が良さそうな、そんなファッションショーがあっても良さそうだなと思います。
言ってしまえば、都会というより田舎、レストランというより純喫茶店というような感じ。


居心地のいい場所と思っていただけてありがたいです。非日常的な空間を作り上げることで、コレクションやアイテムに魔法をかける手法はよく見るけど、そんな風にあったかいショーがもっとあってもいいな

▲もっと身近なものであってもいいのではないかなあと。
なんなら毎日がファッションショーみたいな、笑
立派なステージでないと
お洒落をしてはいけない訳ではないよな~と。

野菜を育てる日々や働く時間
日々のスーパーへの買い物も
大切な人と過ごすため
ごはんを作るための、大切な日々。

そんな日常がキラキラとみえるようなショーがあったらなあ
なんて思ったり、してみたり。
生活に溶け込むようなショー


このアンケート回答を見て、先日発表したこのデジタルショーのアイデアに、確信を得たのだなと、読み返して思いました。



▲I think fashion shows can usually be pretty stuffy, I think with the image I have of Nisai, a gentle smile would suit the clothes better

翻訳「ファッションショーって結構息苦しくなるものだと思うんですけど、nisaiのイメージだと優しい笑顔の方が服に似合うと思います」

▲見にきた人がそのコレクションの洋服を見て選んで試着してランウェイを歩く。一人で歩くというよりは試着した人が街中を歩くようにバラバラにステージを好きに歩くようなファッションショー


▲あえて未完成の作品をショーに出して、その場にいる人たちも手を加える事が出来る参加型のショーがあったら楽しいなと思いました。また、手を加える方法もブラックライト等を服に光を当てて、数秒しか見られないアートがあっても、リアルを生きてる感じを服を通して再確認できたりして面白いなっておもってます。賞味期限10分の食べ物とかがあるくらいなので、その概念を服に取り入れたら楽しいなっておもってます!


来場者の手によってショーの現場で完成される服。おもしろい。ただ見るだけではない形のショーは、その場に参加することの意義がより強化されて、記憶に強く残りそうです。

▲会場的にこんなことできるのかはわからないんですけど、小さい規模だったら画像みたいな感じでグルッと回るの楽しそうだなあと。(大変そう笑)
あとは、いろんなところで歩いた動画を流す?(草むらや街中、海辺~とか部屋の中でも楽しそう)ここではこういう見え方するんだな~って楽しそう。。
お洋服見えなくなっちゃうかもしれないんですけど、モデルさんから今日着てるお洋服の感想とかnisaiのテーマである恋愛について一言みたいなのを書いたスケッチブックを持つのも見てみたいです。
あとは、年代体型関わらずいろんな人が参加するファッションショー見たいです。(私自身少しふくよかなのですらっとしたモデルさんを見ると自分に置き換えた時想像がつかなくて)



いろんなところで歩いた動画を流す。僕が9月に発表したいと思っているアイデアと近いもので、印象的な回答だった。モデルさんが自分の服の感想やブランドに対する印象を残すのもいいな。年代体型関わらずいろんな人が参加するショー。あらゆる年代体型に愛着を持たれる服になりたいと思っているので、今後もどんどんやっていきたいと思っています。

▲nisaiさんのお洋服って
細かいところまで作り込まれているのでより近くで
お洋服を見てもらえるような
距離感の近いファッションショー


▲素人でも楽しめるショー


▲ファッションショーはトップス、ボトムス、小物などそれぞれのカテゴリーごとに新作を発表してる印象なので、トップスならトップス、ボトムスならボトムスなどカテゴリーに特化したファッションショーがあると面白いかなと思いました。
僕は服飾やアパレル関係の人ではないのでコレクション発表に関しては全然分かりませんが、少しでも参考になれば幸いです。


カテゴリーに特化したショー、いい。

▲そのデザイン単体やシリーズごとに異なるイメージ音楽(ライトモチーフのような)を付けて登場し、フィナーレで各々の持っていた音楽が融合すると新しい楽曲が完成する、みたいなのがあったら格好いいなと思います。
BGMのようにバックで流れてても良いし、モデルさんが全員歌や楽器で音を持ち寄っても素敵。
もう一つ、別の案ですが
全部のキャラクターが代わる代わる際立つコントのような短い芝居を上演する。一人一人のキャラクターの性格や仕草を、そのモデルさんが着るデザインとリンクさせる。ストーリー自体も面白く、芝居の中で違うデザインのモデル同士が関わり影響し合う様子が、本当の演劇のように見えたらな、とおもいます。


デザインやシリーズごとに異なる音楽(ライトモチーフ)をつけて登場して、フィナーレで各々のもっていた音楽が融合して新しい楽興が完成する。めちゃめちゃ面白い。
新しいし、感覚的に伝わるし、見る側もワクワクして、説得力もある。これ、実現したら本当に感動するショーになると思います。すごい。
2つ目の案も面白いですね。ショーに、演劇要素を入れていく。やりたいなと思いつつも、演劇に振り切ってしまうと主役が服ではなくなり、かつ着る人間でもなくなるんじゃないか、と悩むところでもあります。

▲ドラッグストアの中とか、コストコの中とかコンビニとか書店とか情報量の多い小売店で行われるのを見てみたい。お洋服も消費されるもの、情報の一種と言えばそうなので。


▲ショーで大まかに見て展示会でじっくりみるのも好きなんですけど、細かいところに凝ったものを、大まかだけに見られることに少しだけ納得がいかなくて、じっくーーーーり見せてくれたり、
服を着たモデルさんが一周回るだけじゃなくて、何回も出てきたり、2周3週してくれたら嬉しいです、じっくりしっかりみたい派なので、、、
あと、本とか映画を見てる時の伏線回収がすきで、 やってるショーがあったらおもしろいのにな、って今思いました。


ショーって、ブランドが見せたい世界観を見せることを優先に空間や世界観を作り込むから、服自体がじっくり見れるショーって、逆に新鮮で面白い。伏線回収のあるショーってどんなものなんだろう。いいですね

▲日常を切り抜いたファッションショーや、アンダーカバーの双子コレクションの時のように2人1組で歩き、その服の意味合いが正反対だったり似た意味だったりと考える時間が好きです。nisaiであれば、恋愛がテーマに作られていると思うので、男女ペア、又は松田さんの恋愛観の中で、ありなのであれば同性同士のペアというふうにしても面白いと思います。


日常を切り抜いたショー。

▲もっとお洋服に近くなれるような気軽度が高いファッションショーがあると嬉しいです。(チープな感じとはちょっと違くて、カオスさもある雰囲気)

例えば、ランウェイを歩くモデルさんが当日観に来てくれた人の中から1人、手を引いて舞台袖に連れて行ってしまって、そのお客様がその回のコレクションのお洋服を着て登場しちゃうとか、ユニークでフラッシュモブ的な要素が何回かに一回あると、よりワクワクして、観に来たことがちゃんと経験になるような気がします。

ファッションショーは、物理的に得られるものは少ないですが、自分の好きなブランドさんの服が一挙に見られるのは“推し文化”のような、楽しい時間のイメージがあって、心の充足に繋がるようなものがあってほしいです。我儘すぎですかね


敷居が高く閉鎖的な印象のショーではなく、もっと気軽で、だけどチープじゃなくてカオスなショー。見に来た人が、見るだけじゃなくて共犯者になる構造。面白い。物理的に何かを得るためじゃなくて、心の充足につながるための推し文化。自分にはない言語化なのに、なんだかすごくしっくり来ました。

▲アーティスティックな服を見られるのは楽しいのですが、結局尖りすぎていて買えないのでより着る我々にこんな着方もありますよ、という身近な服装の提案をしていただけるようなファッションショーがあったら自分のような素人が服に手が出しやすいですしブランドに興味を持てるんじゃないのかなぁと思いました。

それこそplay your soulの動画は比較的着やすいデザインで野球をして遊ぶ内容で見ていても楽しいですし、ワクワクするような内容だったのでこういうファッションショーの形もあるのか!と新鮮でした。

被服やファッションに関わったことのない素人の意見で、読みづらい文章で申し訳ないです。また何か思うことがありましたら答えさせていただきます。


クリエイションの発信を追求する生産者と、あくまで日常で着れる服を求める鑑賞者との、どうしても生まれるズレ。
ズレがズレたままではなく、双方納得するような落とし所がほしいです。
こんな着方もあるよって提案、それがあくまで自分に近いと思えるような姿やロケーションであると、興味をもってもらいやすんだなと、送っていただいた回答を読み、なんだか後押しされたような気持ちになれました。

▲モデルさんがそのお洋服の好きなポイントを話すとか、自然な表情で着こなすとか(笑顔もあり)、ファッションショーだけど、作品として言葉と写真とともに飾られて、全体がアートな空間とか、汚れないように条件が難しいかもですが、自然の中で開催されるとか(公園とか森とか川の近くとか)、学校の中とか(廃校になった校舎でも)、水族館の中とか、映画館で全体がひとつのストーリーになっているとか、とにかくあまり見たことのないファッションショーが見たいです。
既存の方法に囚われない何かであれば嬉しいなと思いました。

あと、次々お洋服が出てきて、もっと細部を見たいときに、一時停止、ドアップできたらいいなと思うことがたまにあります、映像に残ったときにそんな機能があればいいなと思いました。

いつも新選な驚きと愛したくなるようなお洋服を届けてくださり、ありがとうございます!
新たなワクワクを楽しみにしています。


実際に着用したモデルがその服について話す。自然な表情で着こなす。いいですね。ロケーションが作られた場所じゃなく、すでにそこにある場所。自然の中、学校、水族館、映画館で開催され、それがひとつのストーリーになっていく。めちゃめちゃおもしろいアイデア。
服に関わってない人と思えないくらい、作る側の発想に思えます。

映像に残った際に、細部が見えるような作りになっている。そうなったらかなり親切で、着たいっていうイメージがより近くなる気がいます。

▲鍋にみんなが入って、さいごモデルの着てる生地が繋がった布に変わる

かわいい


アンケート回収日・回答日は2022年7月。

本当に、全員の意見が刺激的で、僕らはショーを作る側の人間なのに、実際に見る人、見たい人、着る人、着たい人の「今」の印象やイメージを、全然知らずにいたんだなと実感しました。

9月に発表したnisaiのコレクション制作の真っ最中にもらった刺激だから、発表されたコレクションにも多大な影響を受けていると思います。よければ合わせてぜひ。


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