レンタサイクル事業立ち上げ失敗記録
4月 大学に入学した
ディスカバリーチャンネルで億万長者が百万円を元手に100億の会社をつくるやつを見た。
ディスカバリーチャンネルでやっていた場所はデトロイト
デトロイトと自分の街がとても似ていてやる気が起きた。
とりあえず
市役所に行って、創業支援を聞いた。
そのあと、大学でメンバーを募って、1人メンバーになった。
2人でしばらくやることになった。
レンタサイクルを選んだ理由は特にない。近所を自転車で走ってる時に、レンタサイクル事業が良いと思った。
メンバーが増えたので会社名を決めることにした。
社名は「ロードワールド」にしました。
5月
近場のレンタサイクル事情を調べた。
正直5月病で何も進まなかった
6月
市のレンタサイクルを運営している人と会って来た。
もしかしたら、場所を貸してくれるかもしれないらしい。
6/22
いくら手数料をくれるのかと聞かれた。普通こういうもんは相手が提示するのではないかと思ったが、pdfにまとめておくった。売り上げがない月はゼロ円で貸してくださいと送った。まあ、通るわけないだろう。こちらはお金がないのでどうすることもできない。
うちのメンバーは全く働かない。これは俺に責任があることは明らかである。仕事がないのである。自分が何もわかっていないから、何をやらせればいいかわからない。やらないといけないことは山積みなのに、それを彼に任せられるだけの技量が俺にはない。
経営者ってのは意外と難しいんですね。。。
6/23
信じられないことが起きた。昨日送った手数料の料金で話がまとまった。ものすごく安い金額でバスターミナルの目の前の駅ビルのワンブースを借りられることになった。
借りられる可能性は1%もないと思っていた。
意外と言ってみるもんだな。
市のレンタサイクルの方には感謝しかない。私のために、少なからず責任を負うことになったであろう。期待に応えられるように頑張りたい。
6/24
市の職員の方のおかげで道が開けたのでやる気が出てきた。
まずは予約サイトを作っていく。
wixなどを使ってもよいが、以前アパレルブランドをやった時にGOOGLEsiteは使ったことがあったのでgooglesiteで作る。
wixは思ったより高いですね
6/30 町を歩いていたらフェラーリのオーナーと会った。ものすごくかっこいいフェラーリだった。感激した。
7/2
大学受験で失敗した馬鹿が成功するわけないと、同じ大学の友達が言っていた。自分の大学は上位レベルではなく、マーチにも届かない。
なかなかおっしゃる通りだとも思った。事業ってのは、成功確率が無茶苦茶に低いってことである。
でももしも、1億円当たるゲームがあって、参加費用が100万円で、当たる確率が1/100000だったとしたら、頭の良い人々はチャレンジするだろうか。
するわけないだろう。数学のできるやつならチャレンジするわけがない。
けれど、1億円を手にするのはチャレンジした馬鹿の中の一人なわけだから、チャレンジしなければ、絶対もらえるわけないってこと、かもしれない。
挑戦しても、失うだけかもしれないけれど、挑戦しなくて得られることは絶対にない。
挑戦した段階で、参加してるってことで、もらえる確率は0から少し増えたんじゃないかって考えちゃう馬鹿が、成功するもんだと信じています。
7/5
初めてメンバーに仕事を頼んだ。初めて人を使った。
彼が仕事をしてくれている間に、私は違う仕事ができる。初めてのことで、なんだかよくわからない感情です。
彼が仕事をさぼっていたので電話したら、10倍近くのスピードでやってくれるようになった。
人に仕事を頼むのは初めてのことで、まだまだ手探りです。
7/18
webサイトが完成した。
8/20
市の職員から電話がかかってきた。違う企業とのタイアップによって市のレンタサイクルのスペースが大幅に減ったため、私のレンタサイクルのロードバイクを置く場所がないということらしい。それでも多少はあるけれど...という感じだった。
こういうことが発生するということはある程度は想定していた。しかしながら口約束というものの弱さを改めて実感した。
つまりまあ、市の職員としては急に私が用無しになったということだろう。
市のレンタサイクルの売り上げもよくなってきていることも関係しているだろうが、それが明らかに態度に出ていて、悲しくなった。
こうして市に振られたわけだが、今になって冷静に考えると少し変である。
多額の赤字を出しているそうだが、そんな状態で続けているのもおかしいと感じる。正直きもちが悪いとおもった。税金でやっているわけで、その税金が湯水のように無駄なところに消えているのに、行政だからと気にしない。
それを地域活性化を目的とする行政がやる分には全く問題がないだろうが、利益を目的とする民間企業が一緒にやったら、それは癒着ではないだろうか。
これが自分も一緒にやろうとしているときは全く気持ち悪いなんて感じず、いい商売だなあと思っていたのだから、私は結構注意が必要な人間である。
西村博之の名言
優秀な人は自分で稼いで自分で成功させる。役人に近づいている暇なんてない。自分で稼げない無能な人が役人に近づく。
>>ただ、市役所の人は全く悪くないということはここに書いておきたい。
そもそも最初に市役所にお話に行ってから4カ月という期間がたってしまっていたということが大きいと思います。私がぐずぐずとしていたところに今回の最大の問題があることは確かです。また、最初に市役所の方がなんのメリットもない私たちのレンタサイクル事業に協力の手を差し伸べてくださったことは今でも感謝しています。その手がなければ、何も始まらなかったことは言うまでもありません。本当にありがとうございました。
そして市のレンタサイクルを担当していた方は本当に優秀だと常々感じていました。たくさんの協賛企画を立ち上げ、町を盛り上げようという意思は本当に大きく見えました。赤字運転だなんだと言いましたが、民間と行政の価値観の違いでしょうし、最終目標が地域活性化か、利益かでは、ベストが異なるという点も理解できます。
8/28
市のレンタサイクルとの協力関係がおじゃんになったので、メンバーを集めて話し合った。
市のレンタサイクルとの協力がなくても黒字化が可能な方法を思いついた。
そもそも税金で雇われた人を無料で使わせてくれるなんていう最初のプランは全く持って汚職だったとおもう。市の援助がなければ到底赤字のビジネスなんて誰に自慢できようか。
9/7
私は焼き肉屋でアルバイトしているのだが、バイト中にお客さんとしてきた大学の学長とお話しすることができた。
大学にはいろいろな機械があるから、一度ご挨拶したいと思っていたのだが、バイト中に出会えるとは思わなかった。とても気さくな方でよかった。
1/22
一緒にやっていたメンバーと話し合いレンタサイクル事業は失敗で終わりにすることにした。大学入学直後から勢いだけで進んできたが、だんだんと話が進んでくると、人の命に関わる乗り物を貸出するということの怖さと責任を理解し、様々な課題も浮き彫りになった。大学生がやるには少し荷が重いということで話がまとまった。ただ、今回は初めて一人ではなく二人でやったプロフェクトで、メンバー以外にも市の職員の方や、町のサイクルショップの経営者の方々などの様々な方とかかわって進められたことはとても良い経験になりました。自分が思っていたよりも世界が挑戦する人にやさしいことに気が付きました。ありがとうございました。