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二浪マーチ受験期②一浪目

2018年4月
高校も卒業し浪人生にも慣れてきた

ちなみに宅浪である
理由はいくつかある
予備校ではすでについていけずに失敗したから
親にもう一度お金を出してもらうことに罪悪感があったから
本命の理由は自宅であれば最大限時間を活用できるから
一日12時間で受験までは300日だから3600時間勉強できるから余裕だななんて考えていた
怠け癖、逃げ癖があるのだから家で勉強できるはずもないだろうに

ちなみになぜか車校に通っていたがそれも卒検も終え無事本試験も合格した

流石に勉強に本腰を入れるかとい思いきやまだ勉強しない
一日1時間勉強していればいいほうだったと思う
既に大学生となった友達と遊んだりしていた
5月に受けた模試が残っていた

真面目に解いた
結果は悲惨
現実は残酷だ

この時はまだ上智に行けると思っていた
明日からやろう、そう自分に言い聞かせた

受験生として二度目の夏休みを迎えた
この時になるとさすがに友達と遊んでいることに後ろめたさを感じていたので連絡は絶っていた

だが勉強をしなかった
勉強したいけどできていない
だが自分のせいだとは思いたくなかった
だから自分が勉強できない理由を探した

そこで見つけたのが睡眠障害だ

日中眠くなることがありそれのせいで勉強できないのだと
今振り返れば昼夜逆転していて生活習慣は不規則
そんな状態なら自律神経が乱れや睡眠の質の悪化など、日中の眠気を感じるのも無理はないだろう
というか普通の人でも眠くなることぐらいあるだろう
だが自分をごまかす理由としては申し分なかった

だから睡眠専門のクリニックに行った
診断の結果、睡眠導入剤が処方された
医師からのお墨付きにより自分の軽度ではあるが睡眠障害が認められた
勉強できない”正当”な理由が出来上がった
11月ごろまでは月一くらいで通った

そして二度目の夏も勉強することもなく終わろうとしていたが親に言われ模試は受けた

記述ともなるともはや手も足もでない
受験において偏差値ほど正直な物はないだろう
流石に上智に受かるとは思わなくなった
ハードルを下げて最低マーチに
相変わらず身の程知らずである

宅浪では無理があると思い、とりあえず塾に入塾しようと考えた
藁にもすがる思いで探したのが武田塾だった

面談では残り5か月だがどうしてもマーチ理系に行きたいと伝えた
厳しいと思うが不可能ではないといわれ入塾を決めた
今考えればマーチはおろか大東亜帝国すら合格は厳しい偏差値だろう
だが可能性があるといわれただけで自分には十分だった
希望が持てた

流石に焦った俺は勉強し始めた
だが受験に間に合わせるために組まれた実現不可能なハイペースな勉強スケジュールには合わせることができなかった
ここでやっと自分の現状を理解したのだ

マーチには絶対受からない

既に一浪している俺はもうマーチ未満に行くことは考えられなかった
人生逆転するには高学歴になるしかないそう思っていた

だから絶望感と焦燥感で頭がおかしくなりそうだった
机に向かうだけで苦しかった
頭の中を〇〇という二文字が駆けずり回った

一週間ほどで限界を迎え、図書館に通うのはやめた

だがまだマーチは諦められなかった
どうにかしてマーチには行きたい

そんな中見つけた一筋の光

それは文転だった

理由は理系科目は壊滅的だが英語は比較的マシだったこと
現代文は何もしなくてもある程度の点数とれると見込んだ
選択科目の政治経済なら興味もあるし、範囲も狭く受験までに間に合いそうだったから
そして文系は基本的に選択問題が多く運が良ければワンチャン受かるだろうと

本格的に勉強を始めて1か月もしない内に文転した
もう10月に差し掛かり受験まで4か月ほどだった

だが相当精神が参ってた俺にはこの蜘蛛の糸でも縋るしかなかった 

それからは一日数時間ほど勉強していた
精神状態も幾分かマシになった
下記は10月末と11月末の河合模試だ

英語は単語と文法を適当にやっていた気がする
国語はノータッチ
政治経済はやってみると思ったより面白くて2か月で100時間ほどやった
初学にしては予想以上に伸びた

だが12月を過ぎるころにはそのやる気もなくなった
それはそうだ
この成績ではマーチは難しいだろう
だが精神状態はかなり上向きなった

その理由はもう一浪すればいいと考えたからだ
二浪しても早慶にいければすべてうまくいくだろうそう考えていた

親にも二浪宣言をした

もうこのモンスター息子を矯正する手立ては親にはなかった
そうこうしているうちにセンター試験がやってきた
特にセンター利用を出願したわけではないが練習がてら受験した


一浪の成績としてはひどいだろうがもう一年あると考えるとそこまで悪くはないだろう
英語リスニング意味がないと思って放棄して帰った記憶がある

一般受験は練習として法政のT日程(英語、現代文)で経営学部と慶應の総合政策だけ受けた
法政ぐらいならワンチャンと思ったがしっかり落ちていた

そして受験日程はすべて終了した

今回の失敗を踏まえて二浪目はさすがに予備校に通おうと考えた
やはり自宅で勉強はできないと
色々探しているとよさそうな予備校が見つかった
それは増田塾だ
難関私立文系予備校といった珍しいうたい文句だった
加えて決め手となったのは強制自習という塾則だ
高卒生であれば9~19時までは昼休みを除いて塾から出られずに
授業以外は自習をしなければならないというものだった
自習であれば最大限の効率を出せるし、強制的に自習をさせられるのであればさぼることもできないと思った

親にも自分で勉強できないなら予備校に行けと言われていたので特に反対されることもなく入塾が決まった

4月の入塾を控え、それまでは目一杯遊ぼうと思い、モンハンワールドに没頭した
今でも覚えているほど、とても面白く感じ子供のように楽しんだ
入塾まで勉強したほうがよかったかもしれないが
振り返ればここで遊びきったことが受験に集中する上では必要だったとも思う

そうして3月も過ぎ去り、三年目の受験生活が幕を開けた

続く


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