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小麦不使用=グルテンフリーじゃない?知っておきたい違い

こんにちは、グルテンフリー生活9年目のにれねこと申します。

先日、「グルテンフリークッキー」と謳っているお菓子屋さんで、
グルテンフリー!小麦を使わずに健康にいいはだか麦を使用!」と書かれているのを見て、少し悲しくなりました。

小麦不使用とグルテンフリーは違います。

グルテンフリーをあまり知らない方にとって、「小麦不使用=グルテンフリー」 というイメージがあるかもしれません。

しかし、大麦もグルテンを含む食材です。

もし、小麦を避けているのに「なんだか体調がすぐれないな」と感じている方がいたら、大麦を摂っているのかもしれません。



グルテンを含むのは?

小麦、大麦、ライ麦 の3つです。

「小麦は体に悪いらしいけど、大麦やライ麦は健康にいい」と思っている方も多いかもしれません。

たしかに、小麦に比べて大麦やライ麦は食物繊維が豊富で、低GI食品として紹介されることが多く、雑穀米や十六穀米にも含まれていることもあります。

しかし、グルテンを避けたい場合は、大麦やライ麦にも注意が必要 です。



大麦はいろんな名前で売られている

大麦は種類や加工法によってさまざまな名前で販売されており、それが混乱を招く一因になっていると思います。

大麦のいろいろな名前

  1. 穂の形状による分類

    • 二条大麦:穂の2列に実がつく種類。粒が大きく、「大粒大麦(だいりゅうおおむぎ)」とも呼ばれる。

    • 六条大麦:穂の6列に実がつく種類。「小粒大麦(しょうりゅうおおむぎ)」とも呼ばれる。

  2. デンプンの性質による分類

    • もち麦:もちもちとした食感の「もち性大麦」。

    • うるち性大麦:通常の大麦。お米に「うるち米」と「もち米」があるように,大麦にも「もち性」と「うるち性」があります。

  3. 子実の外皮の剥がれやすさによる分類

    • 皮麦:外皮が密着していて剥がれにくい。

    • はだか麦:脱穀すると外皮が簡単に剥がれる。

  4. 加工方法による分類

    • 押し麦:丸麦を蒸して圧ぺんローラーで押しつぶしたもの。

    • 丸麦:大麦の外皮を取り除き、糊粉層を削った状態の丸い大麦。

    • 米粒麦:大麦を米粒状に加工したもの。

    • 白麦:丸麦を2つに切り、蒸した後にローラーで押しつぶし、薄く平らに加工したもの。

そのため、「〇〇麦」という名称がついている場合は、大麦かどうかを確認するのがおすすめです。



日本にはグルテンフリーの明確な基準がない

日本にはグルテンフリー表示に関する法的な基準や制度まだありません

そのため、お店ごとに「グルテンフリー」の定義が少しずつ異なっているのが現状です。

例えば、「小麦不使用=グルテンフリー」と誤解され、実際には麦を使用しているのにグルテンフリーと表示されていることもあります。

もちろん、小麦を使っていないことアピールしたい気持ちはわかります。
だからこそ、正しく「小麦不使用」や「米粉使用」と表記するほうが親切なのにな、と残念に思っています。

グルテンフリーというキャッチコピーだけを鵜呑みにせず、選ぶ側の私たち消費者も気をつけることが大切 です。

とはいえ、グルテンフリーの選択肢が増えてきているのはとても嬉しいことです!

このブームをきっかけに、より正確な情報が広まり、誰もが安心して選べる環境になっていくことを願っています。

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