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アレルギー表示を活用!グルテンフリー食品の選び方
こんにちは、グルテンフリー生活9年目のにれねこと申します。
以前の記事でも触れましたが、日本にはまだグルテンフリーに関する法的な規制がありません。
そのため、日頃の食品を選ぶ際には、食物アレルギー表示に頼ることになります。
今回は、私がたくさんの失敗から学んだ、食品を選ぶ際の注意点をご紹介します。
1. 食物アレルギー表示について
表示の対象となるアレルゲンは、食品表示基準で表示を義務付けるもの(特定原材料)と、通知で表示を推奨するもの(特定原材料に準ずるもの)の2種類があります。
特定原材料(8品目):
えび・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生(ピーナッツ)
特定原材料に準ずるもの(20品目):
アーモンド・あわび・いか・いくら・オレンジ・カシューナッツ・キウ イフルーツ・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・マ カダミアナッツ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン
添加物(加工助剤及びキャリーオーバーに該当する場合)であっても、特定原材料等の表示は必要です。
小麦は必ず分かる
特定原材料である「小麦」は、どんなに微量であっても必ず記載があります。
例えば、食品完成時には除去されているものや、すで効果を発揮できないほど微量なものでもあっても、食品製造のどこかの段階で使用されていれば、表示義務があるのです。
原材料に現存しているかどうかは関係ありません。
竹輪(ちくわ)やソーセージにも
ねり製品のちくわやかまぼこには、「小麦たんぱく」が含まれることがよくあります。
これは主に「グルテン」のことで、食感を改善したり、魚肉の一部を小麦たんぱくで代替することで、コストを抑えるためのようです。
同じようにソーセージやウインナーにも含まれていることがあります。
意外なものにもグルテンが含まれていることがありますので、どんなものでも原材料を確認する方が安心です。
2. 食物アレルギー表示でわからないこと
1) 大麦・ライ麦の表示はない
小麦は必ず記載されますが、グルテンを含む大麦やライ麦については、特定原材料に準ずるもの(20品目)にも含まれないため、なんの規制もありません。
原材料に「もち麦」や「ライ麦」と書かれていれば判断できますので、自分で原材料をよく確認するしかありません。
大麦は、押し麦やはだか麦など、「大麦」以外の名称で表記されることも多いため、注意が必要です。
大麦のいろんな名前については、下記の記事で確認できます。
2) 隠れたうま味調味料に注意
小麦・大麦・ライ麦の有無を確認しても、まだ安心できません。
それは、「うま味調味料」の存在です。
酵母エキス
〇〇エキス(昆布調味エキスなど)
蛋白加水分解物(たん白加水分解物)
発酵調味料
これらの調味料は、小麦や大麦に含まれるたんぱく質を原料にしていることがあります。
小麦由来の場合は、食物アレルギー表示の対象になりますが、大麦由来の場合は、表記上では一切判断できません。 そのため、メーカーに問い合わせるしか方法がありません。
さらに、少量でも注意が必要です。
小麦粉1gと小麦グルテン1gでは、影響がまったく異なるからです。
ざっくり試算してみましょう。
薄力粉のタンパク質含有量:6.5~9.0%
小麦粉のタンパク質のうち約85%がグルテン
よって、薄力粉中のグルテン量は約5.5~7.9%と推定できる
つまり、グルテン1gは12〜18gの小麦粉に相当します。 小麦粉は大さじ1で約9gなので、グルテン1gは小麦粉大さじ1.3〜2杯分の量になります。
意外と多いですよね?
グルテンフリー生活を送る私にとって残念なことですが、「化学調味料(アミノ酸)」を避ける消費者が多いため、うま味調味料の使用は増える一方です。
「調味料(アミノ酸等)不使用」と書かれた”安心安全な”印象の商品でも、うま味調味料は入っていることがあります。 表示をよく確認するようにしましょう。
3. 私の方法
私はこのように対策しています。
1) よくわからないものは、なるべく買わない
酵母エキス、〇〇エキス、蛋白加水分解物(たん白加水分解物)、発酵調味料など・・・
上記のものを避ければいいのですが、覚えるのは大変ですよね?
ですから、「よくわからない名前があるものは、なるべく買わない」ようにしています。
2)どうしても食べたいものはメーカーに問い合わせる
たとえば、人からいただいたものや、気に入っていてどうしても食べたいものは、メーカーに問い合わせるようにしています。
ただし、特にうま味調味料については、原材料由来を教えてくれないこともあります。 企業の機密情報だからですね。
そのため、問い合わせの際は
「何を使っていますか?」「何由来ですか?」ではなく、
👉 「小麦・大麦・ライ麦を使用していれば、教えてください」
と聞くのがポイントです。
ちなみに、原材料のマイナーチェンジは周知されないことが多いため、毎回問い合わせるほうが安心です。
4. さいごに
でも、最初は気にしすぎないで!
グルテンフリーを始めたばかりの頃は、微量なグルテンはそこまで気にしなくても大丈夫です。
あまり神経質になると続けるのが大変になってしまうので、まずは無理なく続けることのほうが大切です。
ただ、グルテンフリー生活をするうえで、食物アレルギー表示だけではすべてのグルテンを把握するのは難しいのが現状です。
とくに「うま味調味料」に含まれる微量のグルテンは見落としがちですが、体調不良の原因になり得るため、慎重にチェックする必要があります。
この記事が、安心して食事を楽しむためのヒントになればうれしいです。