「わたしではないわたし」制作日記2021/01/08

ここでは、文章に関するメタ的な考えを述べてもいいと思い、「わたしではないわたし」に限らず、自分の文章を書いている時の感覚についても書いてみる。

最近は、自分の文章を書いている手応えが薄くなってきている。原因は、あまり考えて書いていないこと。ただ文章の流れに乗っとってそうらしいものを書いているだけだから。

手応えを求めようともせずに、書き続けている。コントロールする気はもはやない。だからこればかりはしょうもない。時間を決めて毎日書くようにしているが、そうでなければ特に、書きたい、というテーマも思い浮かばない。

文章を書いているときに、こうしたい、ああしたい、というイメージは湧いてくるが、明日それをやるとは限らない。

昨日は、確か一ヶ月で始めるプロジェクトについて話した。この「わたしではないわたし」とか、「書き重ねる」とかのことである。一ヶ月あたりで、毎日テーマを決めてそれについて書くということを始めている。「わたしではないわたし」もそろそろ終わるので、新しいものを書こうと思っている。

昨日の「わたしではないわたし」では、二週間でどうか、という話が出た。一ヶ月だと、長いのだ。大体、自分も飽きてくるし、結果がどうなるかを早めにフィードバックしたほうがいい。そんなイメージで、二週間あたりで企画を立てることにしてみる。

しかしそれだと、そもそも何を書くのかを書きながら決める時間が足りない気がする。「わたしではないわたし」では、初めにそもそものテーマを探して、具体的にどう書くのかまでを考えた。それも、一ヶ月であるプロジェクトを立てる上での醍醐味だと思うのだ。企画会議をしている時が一番ワクワクしたし。一ヶ月でも全然いい気がするな。

やりたいテーマは、今月の取り組みで、どんどん見えてきている。「創作日記」的な書き方。書いている時そのものの感触をどう形にするか。など興味深いテーマの種がいくつもあった。どれも、一ヶ月かけて書くに値するものである。

そもそも、飽きっぽい私が、一ヶ月同じテーマで書き続けることができたのも成長の一つである。内容の重複はあったが、とにかくテーマから離れないように色々と考えていった。この書き方ができたおかげで、さらに深いことを探究できるようになりそうである。

そういえば、「わたしではないわたし」では、企画は考えたけれども、構成はあまり考えなかった。日記という形で書くということで、構成も毎日書くだけの単純なものになったが、これから書くものに対しては、構成ごと書くこともできるような気がする。文章をどうやって構築して行くか、具体的に考えていきたい。

乾燥モードに入ってしまっているが、「制作日記」だから、そうなるのだろう。書くことについて書くことは、基本的に好きなので、書いている間に考えていることを書き出すとキリがない。

内容よりも、方法フェチなので内容はどうでもいいから、新しい形、やり方が欲しい。「構成」もその一つだと思い、今まで書きながら考える、とか言って何も考えずに書き始めていたものを見直してもいいかもしれない。

しかし、とにかく書く、という姿勢は全ての書くことの基本にあると考えている。いくらかもかけなければ、構成を考える暇もない。量があって初めて、その見せ方が考えられるようになる。「とにかく書く」が私にくれたのは、毎日かけるという自信だ。それがあれば、いくらでも変化していける。……というのは何度も書いたところ。

「構成」というのも、面白いところで、「とにかく書かれる」私の文章を、どう切り取るかというところだ。作品性に関わる重要な部分だ。とにかく書くのは基本として、どうやってそれを見せられるものにするのか。

さらにメタ的な姿勢がそこに広がっている。

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たくみん
最後までお読みくださりありがとうございます。書くことについて書くこと、とても楽しいので毎日続けていきたいと思います!