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本当のことなんて
本当のことは言わなくてはわからない。その考え方に賛成である。さらにいうならば、本当のことは言うことで作られるとすら思う。
どこか宇宙の果てとか心の奥とかに、揺るぎない何かがあってそれが唯一の本当だ、と言う考えには少し違和感がある。
むしろ本当はもっと、人工的なものだと思う。何百日、何千日、何年何千年もの積み重ねで築き上げられてきたものが本当なのだ。だから、生まれながらに本当であるとか、絶対的に本当であるとか言えるものはなかなかない。逆に、本当と思われていることも実はどうしてそうなのかよくわかっていないことが多い。それは、理屈抜きに地道な積み重ねがそれを本当にしてきたからだ。どうしてかと聞かれてもよくわからない。
だから、本当にしたかったら言い続ける、書き続けること、やり続けること、願い続けること。それが無意味なようで一番確実な道に思える。まず、一番疑っているのは本当にしたいと願っている自分である。自分を信じ込ませるためには、何も考えずにやり続けるのが簡単だ。そうして、本当に心から何かをしたり、言ったり、願うことができる。
本当のこと、の本当のことはそんな単純なことなのだと思う。だから、「本当はなんなの?」と言う質問はきらわれるのだと思う。実は、みんなわかっているのではないか。わからないことでわかっているのではないか。
本当のこと、を追求したい気持ちはあるけれど、少し難しい。自分をどうしたら本当のものにできるかと考えている。
本当の何かを求めるよりも、そんな保証がなくても、本当にそうしたいなら本当にそれをすればいい。そうしたら、いつの間にか本当になっているだろう。本当の話である。
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