ニラカナちゃんストーリー

海のむこうにあるという神の島・ニライカナイ。ニラカナちゃんは、ニライカナイからやってきた妖精です。

東京の生活に疲れた小説家・ニラカナさんが、ふらっと沖縄を旅し、海を眺めていたときのことです。透き通った沖縄の海と空。どこまでもつづく水平線。空と海の境目もわからない。目に入る沢山の自然の恩恵に、ニラカナさんは手を合わせるような思いでした。

そのときです。波に乗って小さな生き物たちがやってくるではありませんか
「魚かな? 貝かな?」
ニラカナさんは腰を下ろし、顔を近づけてみました。
「気づきましたかな?」
その小さな生き物たちは砂の上に集合し、茶茶木蒲鉾さんに挨拶をしました。よく見ると背中には羽がはえています。
「エンジェル?」
いいえ、そんな大したものではありません、とその小さな生き物たちは言いました。
「わたしたちはニライカナイからやってきました。いま、あなたの心が自然と一つになったでしょう? その心に呼ばれてやってきたのです。しかし不思議ですね。人間にはわたしたちを見ることができないはずなのですが」
「しかし、実際見えているよ」
見えていないけれども、自然と一つになったときには、誰のもとにもこの小さな生き物たちは訪れ、歌を歌い、舞を踊るのだといいます。桃色の生き物は愛を、青色の生き物は海と空の美しさを、緑色の生き物は木々の喜びを、体いっぱいに表現しています。
「かわいいね。ニライカナイから来たからニラカナちゃんって呼んでもいいかな?」
その小さな生き物たちは一列に並んで飛ぶとニラカナさんの前にきて、「よろこんで!」とお辞儀をしました(写真3)。


ニラカナちゃんはいつでもあなたのそばにいます。
沖縄の自然の美しさに心打たれたとき、あなたのそばで彼らは戯れていることでしょう。

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