他人の物語に殺されない
新しい年度が始まりました。やっぱりっていうのも嫌ですが、15歳の子が踏切に立ち入って自殺したニュースがありました。
こういうニュースに触れるたびほんと消耗します。僕は子供はいませんが年をとればとるほどこういうニュースは本当に胸が痛くなります。
新しい環境入って、1日目からしんどくなってる学生も沢山いると思います。大人は言います。
「とりあえず頑張ってみ」
「たかが3年ぐらい我慢しろ」
大人になっても言われます。
「せっかく就職できたのにもったいない」
「会社なんて我慢して行くとこだぞ」
真面目であればあるほど、誠実であればあるほど、回りのアドバイスをちゃんと聞こうとします。そして、自分の弱さがダメなんだ。みんなはコレを我慢しているのに、コレを我慢できない自分が間違ってるんだと。
もうね、違うからね。
みんな正解知ってるわけじゃないから、なんとなくの社会の共有認識のテンプレで言葉かけてるだけだから。
その人の物語のルールを押し付けてきてるだけだから。
それを真に受けてちゃダメ。
今の時代、こんなに簡単に情報が手に入るんだから学校辞めたい、仕事辞めたい、死にたい、とか思って悩んだらとっととググって。
学校に行かなくてもちゃんと生きる手段は、僕が学生だった頃と比べると段違いにいっぱいあるから。調べたら色んな選択肢転がってるよ。
生きる手段なんて山のようにあるから。
とりあえず逃亡、全然ありだから。
お金なかったら、ヒッチハイクしてとりあえず逃げればいい。リスクはあるかもだけど、いい人に出会える確率の方がこの国はまだ多い。
そもそも死ぬかもしれないリスクに比べたら数段マシ。
あなたが産まれた日を想像して。人間勝手に生まれてきて勝手に育たないからね。
動物と比べたら未熟で生まれてくる人間は24時間体制で世話しないとすぐ死ぬんだよ。
誰かがあなたの夜泣きを止める為に眠たい目をこすりながら抱っこしたんだよ。
無邪気に遊ぶあなたが危なくないように、誰かがじっと見守ってたんだよ。
うちの親はそんな事しなかったっていう人も、今生きてるって事はそこに、誰かの眼差しがあったって事だから。
だからお願い。死ぬぐらいなら逃げて。道踏みはずそうが、落ちぶれようがいいから。
世界は楽しいよとか、生きるって素晴らしいとか、うわべだけの言葉は言わない。
世界はいろいろ汚くて、生きづらくて、ひどい場所かもしれない。バカな人もダメな人も最低な人もいっぱいいる。
でも世界は広い。あなたが見てる場所だけじゃなくて、あなたが考えているよりも遥かに広い。
そこにはとても美しいものがあるかもしれない、大好きになる人がいるかもしれない。
大好きになってくれる人がいるかもしれない。
そこを見てからでも死ぬのは遅くないから。
ここで書いても、届くのはごくわずかな人数かもしれない。死にたい人には届かないかもしれない。でもなにかの巡り合わせを信じて書く。
あなたが産まれてきた事にそもそも意味なんてないんだから、あなたはもっと自由に生きていい。
あなたの、あなただけの物語をちゃんと描いて。
ちょっと熱くなってしまった・・・
ま、こういう日もあっていいか。