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ダイハツも日野もフォルクスワーゲンも日産も全ての不祥事は結局トヨタが強すぎることに起因する

自動車業界のことを知れば知るほど、トヨタの強さが飛び抜けているということが分かる。トヨタの強さが飛び抜けているから、他の会社の調子が狂ってしまうのだ。日野が不正をしたのも、ダイハツが不正をしたのも、トヨタに追いつこうとしたとき、回り道をするのでなく近道をしようとしたからだ。これまでの自分たちのやり方を捨てるのではなく、守ろうとしたからだ。

欧州の自動車業界が狂ってしまったのも、全てトヨタの強さに起因している。フォルクスワーゲンでディーゼル不正が発覚したのも、トヨタの強さに比肩するには不正をするしかなかったからだ。その後、アクロバティックに追いつこうとEVシフトを打ち出すも、ここにきてその流れが頭打ちになっている。ガソリンエンジン自動車の販売期限がずれ込んだり、EVへの補助金が打ち切られたりしている。ドイツの自動車業界は正念場を迎えてしまった。

日産のゴーンがおかしくなったのも、やっぱりトヨタが強すぎるからだ。それで、アクロバティックな経営改革をする振りをしながら、私財を溜め込んで逃げようと画策していた。しかしそれを社内の政敵に見つかって、逮捕、逃亡に至る。逃亡したレバノンでも屋敷を追い出されそうになっているから、ゴーンもすっかり人生を狂わされてしまった。

トヨタは、自身が目論んだわけではないが、次々とライバルを葬った。それも、自滅という形で葬った。葬ろうとしたわけではないのに、相手が勝手に不正をしてくるのだ。日野もダイハツもフォルクスワーゲンも日産も、いや中国のEVメーカーやTeslaを含め、世界中のあらゆる自動車メーカーがトヨタに調子を狂わされている。

その理由は何か? 実は、これはまだ誰も気づいていないが、今の社会に大きなパラダイムシフトが起こっているのだ。それは「マネジメント」の終焉である。

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