「日本会議指定都市議員連盟」設立 ―全国を牽引する使命を果たす(「日本の息吹」令和6年11月号より)
日本会議指定都市議員連盟 会長
横山正人 横浜市議会議員
日本会議指定都市議員連盟 幹事長
菊地崇良 仙台市議会議員
日本会議指定都市議員連盟 幹事長代理
中村昌治 相模原市議会議員
■「指定都市議連」が設立!
横山
8月2日、「日本会議指定都市議員連盟」が設立しました。全国に20ある指定都市は、 日本の人口の約2割強を占めています。今後、憲法改正の発議があり、国民投票となれば、この大都市対策が非常に重要になります。しかし大都市では、地元の国会議員と関係性が薄い方も多くおられます。憲法改正の意義や、改正されなかった場合どういう問題が我が国、そして地方に及ぶのか。市民に身近に接している我々地方議員が、お伝えすることが重要になります。
また、自民党のお話を申し上げると、指定都市議員の横の繋がりは非常に深いものがあり、毎年1回全議員が一堂に会して総会を開催したり、ブロック毎に勉強会したり、若手グループ や女性議員が集まるなど、縦・横の軸が非常に整っています。この繋がりも活かし、日本会議の趣旨に賛同される議員を募り、地方から誇りある日本を取り戻していきたいというのが、指定都市議連発足の思いです。
菊地
私達の愛する故郷そして国が、人口減少や様々な内外の諸問題によって元気がなくなっています。このような時だからこそ、先人が紡いできた歴史・伝統・精神を改めて見つめ直し、これからの誇りある国づくり、地域づくりの実現に向け、ともに知恵を絞り、行動していくことが必要と考えます。
議連が掲げる目的の一つは、皇室を大切にし、国柄に基づいた新憲法の制定等を提唱して、しっかりとした理念を確立すること。二つ目が、独立国家の主権と名誉を守る外交と安全保障によって地域の安全安心を実現すること。三つ目は、先人への感謝と他者への友愛を持った健全な青少年を育成する教育を進めること。四つ目は、コロナ禍も相まって社会内での相互の信頼と連携、協力関係が希薄化している中で、もう一度、地域コミュニティや家族の大切さを見直し、取り戻していきましょうということです。
中村
これからの事業としては、全国の地方議会の政策力と連携強化に資する研修、講演会、勉強会、意見交換会等を企画します。また、指定都市相互の交流を深め、時局問題、社会問題に対応するための情報資料の収集と調査研究を行い、国に対して、政策提言や要望・陳情活動を実施します。北海道から九州まで20指定都市がありますので、 様々な機会に合わせて開催していく予定です。
横山
設立趣旨を日々の議員活動に生かすことが大切です。活動は多岐にわたりますが、勉強会や総会を通じて、もう一度、 自分自身や社会全体を見直す機会になればと願っています。
菊地
指定都市は、法律にもあるように、国に対して直接意見を言える立場にあります。むしろ言わなきゃいけない。今後、地域課題への取り組みをスピー ディーに進め、地方創生を図っていく中で、私達は圏域の中核を担う政令市として、市町村の情報を取りまとめて中央に伝え、また逆にフィードバックして展開する役目があると思うのです。国に地方の想いを伝える組織、 指定都市議連が立ち上がった意義は大きいと思います。
横山
指定都市と言っても、規模や地域性などそれぞれ違います。今回の三人で見ると、私は横浜でいわゆる旧五大市の横浜、名古屋、京都、大阪、神戸のグループを、菊地議員はその後、指定都市になった都市を、中村議員は、直近で指定都市になったグループを代表できますし、各市の議員が役員に就任し、とてもバランスの良い運営組織になっています。
私達が目指すもの
中村
私の相模原市は、平成22年に19番目に指定都市の仲間入りをしました。27年には議会内に自民党会派もできました。相模原市には平成30年まで、陸上自衛隊座間駐屯地にCRF (中央即応集団)の司令部がありました。市議会には防衛議員連盟があり、陸将や陸将補の方から色々お話を伺いましたが、つくづく感じたのは、自衛隊の努力によって平和があるのに、私達はそれを当たり前に思ってしまっているという事実です。だからこそ私達は、日本会議の活動を通じて日本を守っていく、そして、その共通認識を議員に広げていきたいと考えています。
菊地
近年、太陽光、風力発電などで加速度的に進む森林伐採、あるいは外国資本による土地買収問題があります。外国資本等に土地を売ってはいけないという法律が日本に無いため、その隙をつかれている。平時では水源、経済の要衝・物流を抑えられ、さらに有事では自衛隊等の行動を阻害する拠点になる恐れがある。これらの問題にも、我々地方議員は取り組むべきです。
中村
日本を外から客観的に見ると、憲法に自衛隊が明記されていないのは、本当にあり得ないことで、この実現に向けた活動を前進させたいです。
全国で力を合わせ前へ
菊地
様々な課題解決について、このネットワークで思いを共有し機運を高めていくことが大事だと思っています。また家族制度に関する問題が総裁選でも取り上げられましたが、長い歴史の中で作り上げられた今の家族制度の意義についてもしっかりと学び、多くの方に伝えていくことが、求められていると思い ます。
横山
我々指定都市の議員は、それぞれ地元で活動をしていますので、全体で集まる機会は限られます。各種の集まりに合わせて会を開くことに加えて、今はオンラインで皆さんと繋がって研修会などで学び合うことも可能なので、これも利用して参ります。
中村
また動画なども活用し、 自衛隊の方のお話などを伺い意識を高めていく工夫も必要かと思っています。そして相模原市もそうですが、まだ日本会議の地方議員連盟が出来ていない市も、会合に積極的に参加頂き、 20市に議連を設立することを目指していきます。
横山
それぞれの考え方や自主性、問題点など互いが理解し合い、本会の目的達成のため、皆さん手を取り合って前に進んで参りましょう。
(令和6年9月18日インタビュー)
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