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やさ…?

バスに乗って通勤している。
バスの運転手さんは、乗客が降りるときに「ありがとうございました〜」と言うが、そのパターンもいろいろあるので聞いていると面白い。

「ありがとうございました…お気をつけて、お降りくださいませ…」

「ありやとっざいましたっ!!!」

「あ〜りがとう〜〜ございぃ〜〜〜〜〜〜やスゥーーーーーーーー」

「ありゃーたぁーしたぁー?!」

「やさやさ〜!」

…うん?

「やさやさ〜!」

ありがとうございました、ってそんな風にも聞こえるのか、面白いなぁ…

待てよ?ほんとにそうか?
マスクの下で、小さく自分でも発音してみる。

ありがとうございましたー

ありやしたー

あーしたー

あ〜さ〜

こんな感じだったらまだありがとうございましたのなれの果てと思える。
だけど、絶対にハッキリと「やさやさ」って発音している。しかもわりといい声で。

不自然すぎるよなぁ、と思いながら何回も「やさやさ」と言い続けていると、確かに脳が「これはありがとうございましたの短縮バージョンだ」と認識し始める瞬間がある。その瞬間を捕らえてはひとり笑いそうになる。
あっこれ前にもあったな、こんな感じの遊び…。

(10回クイズだった)

私も降りるとき、その運転手におなじように返してみたいな、と思いつつ勇気が足りない。
ここで練習させてもらおう。

「ここまで読んでいただいて、やさやさ〜!」

うん、やっぱりちょっと無理がある。


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