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NIPHフィリピン研修2・生活編

こんにちは。
2024年度にNIPH臨床研修専攻科に参加しましたM.Kです。愛知県の病院で初期研修医をしています。

私からは11月中旬に行われたフィリピン研修・生活編についてお伝えします。講義編についてはこちらの投稿で詳しく紹介してくれているので、ぜひご覧ください。

ざっくり言うとフィリピンの11月は、日本の6月です。
玄関ドアを開けると、もわっとした湿度と熱気に包まれる、あの感じです。
街中を歩いている人たちがみな若く、国全体として活気に満ちているのが印象的でした。


ホテルについて

2024年度はTropicana Suitesというホテルを科学院がまとめて全員分予約してくれました。隣にロビンソンズというショッピングモール、通りを挟んでフィリピン大学という絶好のロケーションです。朝食・清掃付きで、とてもありがたかったです。2人1部屋で割り振られ、精算はチェックアウト時に部屋ごとで行いました。

アメニティはタオル類、歯磨きセットがあります。パジャマはありません。洗面用具、シャントリ類は持参がおすすめです。ドライヤーはロビーで貸し出してもらえますが、風力は少し弱めです。

ホテルはキッチン付きのコンドミニアムタイプで広々しており、研修生全員で集まっても余裕のあるつくりでした。毎晩みんなで集まり、食べて飲んでおしゃべり散らかした後は、自室に帰ってルームメイトと南国のフルーツをつまみながら、夜な夜な考えごとをしていました。どちらもめちゃくちゃ楽しかったです。

フィリピン観光

講義の合間に大型のバンを半日貸し切って、フィリピン大学の大学院生さんがガイドをしてくれました。行きたい場所があれば、リクエストできます。

私たちはイントラムロス、リサール公園などの歴史遺産、国立美術館を観光した後、SM Mall of Asiaという世界で3番目に大きいショッピングモールで解散しました。SM Mall of Asiaは大きすぎて、店というか街です。ココナッツオイルの専門店やフィリピン発のオーガニックコスメブランドも揃っていて、おみやげ探しが捗りました。

Fort Santiago, Intramuros
Rizal Park, 衛兵の警備、交代式が見学できます。

その他の観光として、研修前にセブ旅行をしている同期もいました!セブ島に前泊してマッサージやリゾートを楽しんだ後、LCCでセブからマニラに移動していました。ただフィリピンの11月は台風が来ます!
※実際、2024年は後泊組の飛行機が台風で欠航になりました。
帰ってこれてよかったね、ほんと。

お金について

渡航時点では1ペソ=2.6円、物価は日本とさほど変わらないように感じました。両替は空港やショッピングモールですぐにできます。レートはモールの方がやや良いです。ショッピングモール内のお店は基本的にクレジットカードが使えますが、目の前でカードをきってくれないお店では現金の方が安心です。私は1万円分の両替+クレジットカードでおおよそ賄えました。

研修最終日が近づくと”ペソ貧民”と”ペソ富豪”が誕生して、互いに助け合いが生まれます。私たちはWalicaという割り勘サービスを利用して、うまいことやっていました。

フィリピン研修全体(1週間)では、移動・保険・通信・お土産等の雑費すべて合わせて、20万円前後でした。主な出費は以下の通りです。

  • 航空券 約82,000円(フィリピン航空)

  • ホテル代 約6万円

  • 食費 約2万円(外食 or ごはん+お酒テイクアウトの合計)

  • PGHの貸切りバン 約1500円

航空券代はLCCを使えばもう少し抑えられると思います。
ね、高いですよね~~NIPH研修後しばらくは、口座を見るのがこわくなります。でも全力でおすすめします!

あってよかったモノ集

あってよかったものを集めました。といってもモールに行けば、大抵のものは揃います。安心!◎

  • 酔い止め
    車はあなたが思っている倍、揺れます。そして急に止まります。

  • ポケッタブルUVカットパーカ(ユニクロ)
    「収納袋に入れて携帯できる軽量パーカなので小雨や紫外線対策に最適」公式サイトの文言そのままです。フィリピンはエアコンの設定温度が強気なので、長袖は必須アイテムです。

  • セキュリティポーチ
    服の中に身につける薄型ポーチです。私の同期のイチオシで、スリ対策によさそうでした。

  • 虫除けスプレー
    毎日、全身に振りかけていました。フィリピンの蚊はかなり手強いです。ユニクロのジョガーパンツくらいの薄さであれば、布地をこえて刺してきます。郊外研修ではマラリアのリスクも多少あるので、持っていた方が安心です。

  • スピーカー
    全員で1個でいい、でもあると楽しいです。

  • ワクチン
    免疫はあった方がいいです。ワクチンは各自の判断に委ねられており、科学院からの案内は特にありませんでした。最新情報は厚生労働省検疫所のHPから確認できます。私達が渡航した2024年時点での推奨接種は、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、ポリオ、(狂犬病、日本脳炎)でした。特に破傷風は約10年で免疫がきれるため、小児期に接種したきりになっている方はご注意ください。

まとめ

以上、フィリピン研修・生活編でした。

ふと思い出すのは、移動中のバンで青年海外協力隊だった同期が話してくれたマラウィという国の話です。これに限らず、研修の同期とはたくさんの話をしました。今までの経験、感じたこと、悩んでいること、将来のことを共有し、世界を大きく広げてもらいました。医師2年目というキャリアもプライベートも舵取りが必要な時期に、志と迷いを共有できる仲間と出会えたことは、本当に幸運だったと思います。

研修最終日にみんなで見たマニラの世界三大夕景

個人的にはフィリピン研修を経て、自分が「この先ずっとやりたい」と思うことを自分の内から拾いあげることができました。
私は2025年度は遠隔医療のスタートアップ企業で1年間働きます。そして将来は発展途上地域で、現地に根付いたヘルスケアシステムをつくる仕事をしたいと考えています。結局は盛大なおせっかいだと思いつつ、それができるだけの力をつけることが今の私の目標です。

総じて、科学院で過ごした日々は、私のこれからの足場をつくってくれた貴重な時間でした。
みなさんにとっても実りある研修となることをお約束します。
またいつか!

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