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赤ちゃんのおわり。子どものはじまり。
午前中に子どもプラザへ。
中には2歳、1歳半、8か月、6か月の子どもたちがいた。
うちの子は1歳1か月だから、ちょうど真ん中の月齢にあたる。8か月、6か月の0歳児たちはまだハイハイもずり這いもしない。いかにも「赤ちゃん」という感じで静かに遊んでいて、さかんに動き回るうちの子がずいぶん大きく見えた。
2歳と1歳半の子たちは立って歩いている。うちの子はハイハイ移動なのだけれど、それほど違いは感じない。「もう『赤ちゃん』って感じじゃないんだなぁ」としみじみ思う。確実に、着実に、赤ちゃんは幼児になりつつある(1歳から幼児なので、定義上はもうなっている)。
小学校を卒業し、中学校に入学してからも「中学生」の自分が定着するまでしばらくタイムラグがあったことを思い出す。赤ちゃんはいま、そのタイムラグの時期を過ごしているのかもしれない。入学したての中学生がまだ小学生に見えるように、うちの子も赤ちゃんっぽく見えても、実はもう赤ちゃんじゃないのかも。プラザの子どもたちと並べてみたときに、数直線上に並ぶ点のようにその進み具合がはっきりと見えた気がした。
「おいくつなんですか」「1歳1か月です」
「あー、そうしたら、同級生ですね」
と8か月の子のおかあさんに言われてびっくりした。2月生まれだから、学年は同じになるのだという。このハイハイもしていない子とうちの子がいっしょなのか。
そして、さっきからそこらじゅうを歩き回る1歳半の子も同級生だった。まだ動かない8か月の子、ハイハイのうちの子、立って歩いている1歳半の子。一学年の中にこれだけ違う子たちが入っているのかーと頭がクラクラした。
2歳の子と1歳1か月のうちの子の間には、あまり違いを感じないから、0〜1歳という一年がどれほど目まぐるしいかが分かる。ここに「乳児」と「幼児」という境目をつくった先人たちの気持ちに同調する。
ちなみに、今日最年少の6か月の子は4月生まれらしく「いいですね、学校がはじまってから大きく見られるでしょうし」と僕が言うと、お母さんは「いやいや、後から生まれた子たちに抜かされていくのを見なくちゃいけないので、真ん中くらいがよかったです」とこたえた。そんな心の動きがあるのかとびっくりしたし、下手なことは言うもんじゃないなと思った。子育ては深い。
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