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Re. 着ぐるみ

争いや暴力、妬みや嫉み、恨みや悔やみ_
どうやらこの星では、それが日頃の挨拶らしい。

荒くれた哀れさに淀んだ地球。それは頑強に粘着した偏狭な「時間と物質」のノイズが掻きむしる弊害であると察するのだ。

そもそも宇宙の理とは完き充全であり、絶えまなく揺れるそのエーテルの協奏は、繊細かつ絶妙かつ必要にして十分にバランスしていたはずだ。

それなのにもかかわらず、敢えてこの摂理に抗い、金甌無欠である循環を堰き止めようとして分断を招き、集合意識を潰そうとするこの不協和音はこの星の住人を鈍重な鎖で固く捕えて離さない。

この荒んだ星へとアプローチをかけるには、やはり人体﹅﹅というシールドをまとったほうが無難なようだ。地球由来で捏ねたこの体躯着ぐるみで覆わねば、この星に蔓延る悪辣なノイズに蝕まれて魂は易々と破壊されかねない。

とにかく物質と時間の峻拒は相当に厄介な代物だ。何をするにつけても粘ついた汚念がまとわりつく。たとえこの堅牢な体躯着ぐるみとて油断していればドロドロに溶かされてしまうことだろう。

時間という不可逆なバイアスに浸かった脳内と、物理法則というアドオンで束縛された肉体。この'着ぐるみ'の窮屈さは、まさに不自由の極みであり気ダルいことこのうえない。しかし噛みごたえのあるゲームほど、逆に楽しみ甲斐があるというものだ。むしろこれも考えかた次第なのかもしれない。

_ さて、ミッションの説明に移ろう

この碧い星はじつに美しく魅力的である。しかしそれは物質と時間という汚念がなければのこと。残念ながら人間の脳内はこの汚念によって随分と毀損が進み、いまや地球のすべての循環を狂わせるほどまでに侵されてしまった。

そこでオマエは救世主として今ここに生を堕とした。物質と時間に囚われたこの星の民々を宇宙摂理の軌道へと導きもどし、波動上昇の時期を見計りながら、絶好のタイミングで地球次元を昇華させる任務を果たすのだ。

ここへのエントリーには、まず手始めに「自我」というクビキを充てられることになろう。オマエの日々の営みは、これを背負って過ごさねばならない。

粘性甚だしい物質次元は相当程度に厄介な足枷となる。何をするにつけても事の流れは鈍重であり、恐らくオマエが望むことごとくは全く実現することなく捩じ伏せられるに違いない。

ここではとにかく「行動という儀式」を踏まなければならない。つまり多くの労を経なければ現状は何も変わらない。望むことは何一つとして達成することができないのだ。

なるほど、ここに住まう民々もまたそのクビキに苦しんでいるようだ。まあ諸々面倒ではあるが、まずは着ぐるみを装着したまえ。手始めに人生プレイの粘着性に馴染むのがよかろう。

この星の凝り固まった分断志向は悍しい。至極残念ではあるのだが、いまの地球には次元昇華など程遠いはなしである。民たちはクビキに阻まれ波動が乱れ極まり、それを鎮める術を未だ見つけあぐねている。

争いや恨み、妬みや嫉み、戦争と暴力、窃盗と詐欺、イジメに人身売買。これらの玉石混淆な悲痛の山積みに呑まれ、呪縛に嵌まり捻じまがった彼らの心は、苦しみと哀しみの泥沼で今や酸欠寸前なのである。

民たちは、互いを認めることをしない。
民たちは、互いを尊ぶことをしない。

互いの波動を響かせた波紋の重なりは、物質支配からの解放が描かれるというのに、何故か彼らは閉塞的な分断社会を選ぶのだ。我と他者とに衝立を設けて厚い殻にこもり、我欲を押し通すことに専ら夢中なのである。

これでは波動の疎通は期待できるはずもないのだ。ゆえに言語という媒介に頼らざるを得ない。しかも物理現象という重石が背中にのしかかり、彼らの行動を鈍重にさせている。

そんな手強い障壁ばかりの地球である。こんな激烈極まる重圧は、あまたある星々の中でも稀有なケースなのだ。けれどもオマエはここへアタックを決意した。そのことは一旦死を選ぶにも値する勇気ある名誉だ。

さて、いったいどこから手をつけるべきか、、、オマエはひどく困惑していることだろう。此処はそれほどまでに特異性を孕んだ難関不落な阿鼻地獄なのだから無理もない。

暫くのところは輪廻を重ねるがよかろう。やがて訪れるであろう次元昇華のタイミングに照準を合わせながら、絶好のディッピングポイントを待ちたまえ。

先ずは多くの同志を巻き込むのだ。やがて機が熟せば心身と波動がシンクロし、分断の沼から錆びついた調和循環への歯車が一気に回りだすに違いない。そしてその機会とはまさに今この21世紀。

さあ遠く忘れかけていたミッションを憶い出すのだ。いや、オマエだけではない。このことは実は地球住人のすべてに課せられた課題なのだ。

いままさに天祐の扉を叩く因果は満ちた。オマエに課せられた命題の総仕上げはこの一瞬であり、今世を生かされているすべての命の定めなのだ。

真理はオマエが思うほど軽くはない。
摂理はオマエが思うほど単純ではない。
過去未来という牢獄の鎖は幻でしかない。

足下の雑多に目を凝らしている暇はないのである。隣人の顔色に腐心している場合ではないのである。

今日明日の喜怒哀楽に一喜一憂することなかれ。直感を信じて大自然と大宇宙を俯瞰せよ。心は常に中道﹅﹅とともにあらんことを。

それでは、幸運を祈る ー
>> this way Please Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕

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