令和3年度 小学校教員資格認定試験 勉強方法
教育について、予備知識がなんにもない状態から勉強をスタートし、令和3年度の試験に一発合格しました。忘れないうちに記録を残します。
基本情報:大卒 20代女 一般企業を数年
退職後 一時的にフリーターに
9時〜3時までのアルバイト+家事
フルタイム勤務ではないですし、試験前1ヶ月はバイトを休んで最低限の家事以外はひたすら勉強できる環境でした。比較的勉強時間が確保できる方の参考になればと思います。
情報収集
この試験の存在を知ったのが2月でした。
公式HPをはじめ、過去の受験者のブログやnote、掲示板をひたすら読み漁りました。この掲示板がなかなかボリューミーで、過去2年分を読み込むのに結構な時間がかかりました。
※掲示板は主に旧試験(〜2019年度)の情報が多いです。
今はLINEのオープンチャット上で受験者が情報交換をしているので、掲示板よりこちらを読み込むのがいいと思いますが、こちらも結構な量です。
私は学習指導要領も知らないど素人だったので、試験内容や勉強方法を把握するために1〜2ヶ月ほど、みっちり時間をかけました。
3月 勉強開始、スケジュール設定
とは言ってもこの時点で試験まで5ヶ月以上あったため、毎日毎日勉強していたわけではありません。
3月 平日2〜3h 休日4〜6h
4月 平日2〜3h 休日4〜6h
5月 平日0〜2h 休日0〜2h
6月 平日0〜2h 休日0〜2h
7月 平日3〜5h 休日5〜8h
8月 毎日8〜12h(1ヶ月仕事休み)
という感じです。
5、6月は予想通り中だるみしました。1週間なんにもやってなーい!なんて時期も余裕でありました。
3月4月のスタートダッシュが本当に役に立ちました。やる気があるうちにがっつりやっておいてよかったです。
そしてなにより、私の場合は試験1ヶ月前はバイトを完全に休めたことが大きかったです。試験前の約1ヶ月間、勉強に専念することができました。
当初のスケジュールは以下の通り。
3・4月 教職教養・小学校全科 参考書読込、過去問
5月 指導要領・解説読み込み
6月 過去問+指導要領・解説2周目
7月 論文対策+参考書2周目
8月 過去問・問題集、論文対策
ズレもありましたが、大枠は外れずにスケジュール通りにこなせました。
テキスト選び
参考書、問題集は同じ出版元に偏らずにそろえたことが、私には合ってました。
たとえば教育史の人物は、それぞれの本で取り扱いが結構違います。著書の紹介や解説も意外と違います。いろいろな言い回しや情報を頭に入れることができるので、様々な問題に対応できるようになります。
最初に買ったのはLECの参考書。教職教養と小学校全科の2冊です。
これをまず3〜4月に1周。わからない言葉や理解しづらいキーワードなどをその都度調べながら、1ページ1ページ確実に進めていきました。
次に学習指導要領解説を受験科目+総合・道徳・特別活動を購入しました。
上のLECで基礎知識をつけたあとに学習指導要領解説に入ることをおすすめします。こちらも地道に読み込みました。量が多すぎていやになりますが・・・学習指導要領の勉強の仕方は後ほど。
論文対策に、手取り足取り合格する論作文
みなさん勧められているので買ったのですが、私には少し文章が堅く感じてしまいました。とりあえず1周して、その後は、掲載されている見本を400字+自分の言葉や考えを入れて書き直してみる練習として使いました。
また、ゼロからの論文づくり練習にも、お題提供の本として活躍しました。なんせ大量の問いを掲載してくれています。いろいろなテーマで論文を書く練習をすることができました。
追加で購入した問題集が、ランナー
LEC、学習指導要領だけでは不十分に思い2ヶ月くらい前に購入し、試験までに4周しました。教職教養は12時間かければ1周することができます。死にました・・・。
教育時事用に、速攻の教育時事
これは結果的にはあまり役に立たなかったかな?時事系が出なかったので・・・。2次試験の集団討議では役立ったかもです。
ランナーを2周した頃、教職教養の過去問を追加購入
こちらはすごく評判がよかったので買ってみました。問題と解説が見開きになっているので、電車などのスキマ時間で読み進めやすかったです。2周くらいしました。
学習指導要領 解説の読み込み
よく「丸暗記するしかない」と言われていますが、物理的に無理です。わたしは、「せめて2周はすべき」だと思います。
1周目は時間をかけて、とにかくきちんと読むこと。ページ数が多いので圧倒されますが、意外と同じような文章が繰り返し出てきます。何回も「さっきも同じこと書いてなかった?」となります。
全教科すべて読み込むには心が折れますが、1周目をしっかり読み込んでおくことで、2周目3周目がぐっと楽になりました。
そして、参考書や問題集をやり込んでいくうちに大事な箇所がおのずとわかってきます。
おすすめの進め方は
1周目:読みながら大事そうな文章にひたすらマーカー
↓
参考書、問題集、過去問など解いてみる
↓
2周目:理解が進んだ上でやはり大事だと再確認した文章や語句をチェック
↓
参考書、問題集、過去問など
↓(余裕があれば)
3周目:試験直前にチェックしたキーワード付近を重点的に読み込む
です。ちなみに暗記ペン(濃い緑のやつ)で最初やってましたが、結局暗記なんてできず、読みにくくなっただけだったので、普通のマーカーをおすすめします。
教科によって何周するか違っていいと思います。私の場合は
要領:1周&前文は重要語句を暗記
総則:2周
生活:5周(Ⅲで選択したため)
国語:3周
体育:3周
家庭科:3周
図工:3周
外国語:3周
総合:2周
道徳:2周
特別活動:2周
でした。各教科によってページ数の違いはもちろんですが、読みやすさも違いました。
個人的に読み進めやすかったのが国語。分厚いのですが、集中すれば6〜7時間?で1周できた記憶があります。
読むのに時間がかかったのはやはり総則です。
教科選択について
私の選択した教科しか紹介できませんが・・・
生活 ◎ 絶対に入れるべき。
算数 ○ 数学に自信のある人はとるべき。合格率が高いです。
外国語○ 英語ができなくてもいけると思います。
図工 ○ 重要箇所を覚えればいけると思います。
体育 ○ 勉強前でも意外と得点とれました。
家庭科△ 一般知識がしんどかったですが、指導要領は高学年のみなのでおすすめ。
国語 △ 一般問題が難しく、本番まさかの一番低い点数でした。
音楽は選択しない方がいいです。
10年以上ピアノをやってましたが、そんな経験はなんの役にも立ちません。音大受験を考えたことがある人くらいしか受からないんじゃないか?ってくらい専門的知識が問われていると思います。
私は最初音楽を選択していましたが、どうしても点が伸びないので2ヶ月くらい前に国語に変更しました。
Ⅲ論文について(生活)
解説を5周+生活の教科書、ネット上にある生活の授業計画、NHKの授業動画を見て対策しました。
一番役立ったのは解説5周です。生活は読みやすいので案外何周もできます。
試験の問1の(3)では特に注意していなかった部分が出ましたが、5周もしていたおかげかスラスラ出てきました。おそらくこの部分が満点に近かったおかげで、あとの問題が微妙でもなんとか合格ラインに乗ったのだと思います。
解説も教科書も、自分が授業をしているイメージをしながら読み進めていくことが大事だと思います。
想定される児童の反応や出来事を考えることで、理解が深まりました。