スタディングという教材/中小企業診断士

前提
・20年前に簿記2級取得済み
・8年前に宅建取得済み
・2022年3月21日より勉強開始

運にも恵まれて2022年の1次試験487点で突破。

使った教材はスタディング。
賛否あるこの教材。どちらかというと非の方が優勢なのですが
少なくとも私はこの教材のおかげで合格できたので、感謝の気持ちを込めて実際使ってどうだったかを記しておきます。

実際に自分が勉強していて、勉強の仕方って本当に千差万別で
正解なんて絶対にないなと思ったので、この方法がおすすめです!
という感じの話ではないことを先にお伝えします。

私にとってこの教材の利点は大きく二つありました。

1 全科目が映像授業になっていること
2 スマホひとつでどこでも勉強ができること

1については、日ごろから活字を読む癖がついてなかったので
『テキストを読む』という行為が非常にしんどくて、
テキストを自ら読まなくてもいいというのが本当に助かりました。
私の場合は動画を見ているだけでは頭に入ってこなかったので
映像を流しながらテキストを目で追うという形をとりました。

試験直前期にスピードテキストを買った科目もありました。
確かに内容はスタディングのものより丁寧だなと思いましたが
あれだけの文章量を全科目自ら読んでインプットできたかというと
かなり疑問が残ります。

私ほど活字が苦手な人もそうそういないでしょうけど、
似たような方はスタディングかなりおススメできます。

もう一つのスマホ一つでっていう話。
こちらは私がかなりスロースターターで朝起きて勉強しようと思っても
なかなか始められなかったり、一度休憩してしまうと再度開始するのに
ものすごい時間がかかってしまう、いわゆるダメな人間だからこそです。

私のようなダメな人は、『勉強をする』ことのハードルを下げることが重要です。
まず机をかたずけて、テキストを出して、ノートを出して、筆記用具を出して
という一連の準備作業があるだけでもこのハードルが上がってしまうので
ウダウダと勉強を始められないタイミングで、パッと手に取ったスマホで
『とりあえず一問といてみるか』と思えるお手軽さが良かったです。

要約すると、
『勉強慣れしてない かつ 意志の弱いダメな人間』
にはとてもフィットしやすいかなと思います。
どんな良い教材でも継続できずに試験を受けるまでに至らなければ
何の意味もないので、一番基本で一番大事な『試験まで勉強を継続する』
という点において優れているというのが私の感想です。


ただ、この教材が向いている人でも注意したほうがい良いなという
点をいくつかピックアップしておきます。
これも人に寄りけりだとは思いますが。

■ 高得点をとるための教材ではない

もちろんスタディングだけでも本当に隅から隅までしっかり理解すれば
高得点は可能だと思います。いうほど網羅性が低いとも思いませんし。
ただ、他の教材に比べるとかなり論点を絞ってるのは間違いないので
イメージとしては、
他の教材だと理解率70%あれば80点狙えるのに対して
スタディングだと70%の理解で60点狙える。
そんな感じかなと思います。
でもこれはスタディングの良いところでもあると思っていて、
私みたいに勉強があまり得意ではない人にとって、勉強する範囲は
少しでも少ない方がいいわけで、論点の取捨選択がはっきりしていて
薄いところをばっさり切ってくれるのは助かります。
このおかげで私は合格できたといっても全然過言ではないですが
事前にそういう教材だという事をわかっておくのは大事かなと思います。

■ 経済学と財務会計はなにかしらの教材で基礎力を付ける必要あり

スタディングは基礎の理解が必要になる科目はかなり弱いと思います。
なかでも、経済学と簿記はまったくの初学者がスタディングのテキスト
だけでいくのは相当無理がある・・・というか、かなり非効率だと思います。
遠回りしてでも基礎をしっかり学習するほうが良いかなと思います。
基礎の学習は市販の教材じゃなくても全然良いと思います。
私は経済学は全くの初学で、スタディングのテキストでは全く理解できず
悩んでいたところでみつけた、加藤先生の『はじめよう経済学』のおかげで
経済学が得意科目といえるレベルに持ってこれました。

https://www.youtube.com/channel/UCwOHXaq2QedYSF438bvGl2A?app=desktop

アップされている内容も9割型診断士の試験範囲と合致しています。
圧倒的な基礎力が付くので、こちらの動画の内容を8割型理解できれば
どんなに難化しても科目合格は間違いなくいけます。
とにかくわかりやすい解説ですし、ロッチのコカド似の先生の
おっとりとした優しい口調が試験勉強で荒んでいる私の心を癒してくれました。

■ 付属教材の必要性

これは紙ベースのテキストと学習マップですけど、
わたしはテキストは会社で全部印刷して、学習マップは購入しましたが
これ、完全に逆が良かったです。学習マップは全く使わなかった。
これこそ個人差だと思いますけど、学習マップのような覚え方は
こういう記憶の仕方に慣れてる人じゃないとフィットしないんじゃないかな
少なくとも私は全く頭に入ってきませんでした。

逆にテキストはスタディング一本でいくなら、絶対に製本されたものを
使った方がいいと思うので購入がおススメかなと思います。
学習マップはテキストに比べると量も少ないので、最悪印刷すればいいですしね。

■ 過去問の解説に要注意

これも結局人によりけりだし、スタディングだからということではないですが
特に過去問については、問題の作者が公式な解説を出すわけではない故
各社かなり解説にバラつきがあります。
わたしは性格上、納得できない個所があると気になって前に進めないので
そういう問題はその都度ネットで調べて、納得いく解説を探索する
という作業をしてました。
これについては、直前期に買った過去問マスターをもっと早い段階で
買っておけばよかったといまになって思います。
私のキャパ的に、いくつものテキストに手を出せるほど余裕はなかったので
他の教材はかたくなに買わなかったんですが、教材として買うのではなく
過去問の解答の他の見解を調べるためのツールとして必要だったと思います。
お金に余裕があるならば、メイン教材のほかに2社ぐらいの過去問系の
教材を購入して、メインで納得いかない解説を他の教材の解説とネットも
合わせてそのなかから自分にとって一番腑に落ちる回答を選ぶ
で、それだけ解説を見て、どれも納得できないなら
自分の知識が大きく間違っている可能性が高いので勉強しなおし。
というやり方でやればもっとスムーズだったかなと思います。

正直、その解説が間違っててもいいんですよ。自分が納得できれば。
たかが1問。そこに時間かけるより気持ちよく先に進むことの方が
遥かに重要だと思います。

以上、私を合格に導いてくれたアヤベキヨシに最大限の感謝の意を込めて・・・。

※ 1週間前のサーバー落ちだけは絶対に許さないけどね。





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