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紅茶ができるまで
今回は、にのらくの紅茶がどのようにして作られるのかをご紹介したいと思います。
にのらく茶園では愛媛県内子町の山あいにある茶畑で収穫(摘採)した生葉すぐに近くの工房に運び、自分たちで製茶しています。
にのらく茶園では毎年春・夏・秋の3回、オーソドックス製法といわれる昔ながらの製法で昔ながらの機械を使って紅茶を作っています。
茶畑で摘んだときは青々としていた生葉が、どのような工程を経て黒っぽい乾燥茶葉になるのかを見ていきましょう。
1 摘採(てきさい)
![](https://assets.st-note.com/img/1718344223969-ht0FRfM0ZB.jpg?width=1200)
茶摘みのことを摘採(てきさい)と呼び、茶摘み機で茶面をなでるようにして刈り取っていきます。
バリカンのような刃と大きな袋がセットになっていて、刈り取った生葉を風で袋に送っていきます。
3人の息を合わせ、刈り取る深さを調整しながら刈っていきます
最初軽かった袋も段々と重くなり、袋いっぱいになると20kg近くにもなるのでなかなか重労働(汗)
機械で摘み取っていくので「機械摘み」といいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1718343666559-wb7uNi9Zqa.jpg?width=1200)
春は手摘みも行います。手摘みの場合、一芯二葉(いっしんによう)といって、先端の芯芽と2枚の葉を摘み取ります。
2 萎凋(いちょう)
![](https://assets.st-note.com/img/1718344341400-09rwKaT0yP.jpg?width=1200)
摘み取った生葉はすぐに工房に運び、萎凋(いちょう)棚という棚に敷き詰めていきます。
棚の底は網状になっていて、下から数時間風を当てることによって生葉を萎(しお)れさせていきます。
この時点で水分をしっかり除くことが美味しい紅茶につながります。葉や茎の固さ、香りなどを見ながら終えるタイミングを決めます。
ちなみに生葉はこの時点で少しずつ発酵が始まっています。
3 揉捻(じゅうねん)
![](https://assets.st-note.com/img/1718344379120-OODtORbD4T.jpg?width=1200)
萎凋棚で十分に萎れさせたら、生葉を回転式の揉捻機でしっかりと揉みこんでいきます。
重い蓋で上から押さえながら回転させることにより生葉がだんだんと撚(よ)れていき、細胞組織が破壊されます。
それによって発酵がさらに進み、香りも変わってきます。季節や葉の様子によって時間を調整します。
4 醗酵(はっこう)
![](https://assets.st-note.com/img/1718344397141-zuSYmPXGDg.jpg?width=1200)
揉捻が終わったら醗酵室の中に入れ、一定の温度・湿度で葉を寝かせます。
室内はぬるいサウナ室のような感じで、高い湿度の中に置くことによりさらに発酵を促します。
特有の香りを生じ、色も赤みを帯びてきて紅茶らしくなってきます。醗酵しすぎると香りや水色が悪くなるので、注意が必要です。
5 乾燥(かんそう)
![](https://assets.st-note.com/img/1718344419090-d2J4IMuc6s.jpg?width=1200)
醗酵室から出た葉はまだ60%くらいの水分を含んでいます。
このままだと発酵がどんどん進んでしまうので、すぐに高温の回転式ドラムの中に投入し、一気に葉を乾燥させていきます。
水分が減っていくにつれて、葉同士のぶつかる音が変化していくのが分かります。
6 仕上(しあげ)
![](https://assets.st-note.com/img/1718344435995-nQsHl2txzu.jpg?width=1200)
乾燥が終わったら、最後に茎などを取り除きます。できたての茶葉のかぐわしい香りを楽しめるのが紅茶づくりの醍醐味です。
最終的に袋詰めをして、こんな感じになります。内子町の茶畑の近くに住むデザイナーさんにデザインをお願いして、すっきり素敵なパッケージにしていただきました。紅茶品種べにふうきの風味と、オーガニックならではのすっきりとした後味をぜひたくさんの方に味わっていただければと思います。