髪の悩みとの向き合い方
サロンワークをしていると、「自分の髪の悩みを完全に無くすことはできないか」というモチベーションでいらっしゃる方もいますが、そういう方に限って理想を叶えることは限りなく不可能に近く、こじらせてしまっている場合があります。
この記事では、髪の悩みに対しての適切な向き合い方や考え方のアドバイスになるような内容をお送りできたらなと思います。
髪の悩みとの向き合い方
結論、髪の悩みというのは解決できるものではなく、付き合っていくものです。
何かをすることによって悩みを気にならなくなるところまで持っていくことはできても、本質的にその悩みの根源が綺麗さっぱりなくなることはほとんどないです。
例えばクセ毛で悩んでる方に対して、カットやスタイリングでクセを活かした方法や縮毛矯正でクセを伸ばす方法はあっても、何かをすることでその方自身の髪質を本質的に理想の髪質に変える方法はありません。
悩みとの向き合い方で重要なのは、その悩みとの距離感やバランスにうまく折り合いをつけて付き合っていけるかになってきます。
髪の悩みを解決しようとしすぎている方というのは常に解決しない悩みに不満を持ち、余計な疲れやストレスになってしまっていることがあります。
自分が色んな方を見てきた経験上、自分の髪の悩みが解決しないで困っている方には大きく2パターン存在しています。
髪の悩みを完全に無くしたいと思っている
相性の良い美容師に出会えていない
それぞれどういうことなのか深掘りしていきます。
完璧は存在しない
サロンワークで今まで数々のお悩み相談を受けてきて、なかなか自分の理想に辿り着けずこじらせている方も見てきましたが、そういう方の共通点というのが髪の悩みを完全に無くそうとしている方です。
そうしたい気持ちもわからなくはないのですが、残念ながらこの世には完璧というものはほとんど存在しないのです。
もしくは限りなくそれに近づけたとしても、どこかで必ずデメリットになりうる要素というのが付き纏ってくるはずです。
いつまでも自分の髪の悩みとの折り合いがつかない方の中には、例えば自分の理想の髪質になれる商品や施術があるのではないか、もっと自分に似合う髪型・自分にとっての正解があるのではないかと歯止めが効かなくなり、その理想が現実的ではなくなってしまっていることがあります。
そういう方は、髪質改善や〇〇トリートメントといったキャッチーなものに期待値だけが過剰に膨らみ、思っていた結果を得られなかったという羽目になってしまうことも多いのではないでしょうか。
美容室でできるお悩みに対してのアプローチや考え方というのは様々なものがありますが、そのメリットになる効果に対してデメリットやリスク・コストになる要素というのも表裏一体だということも理解しておきましょう。
美容師の役割
髪の悩みとは解決するものではなく付き合っていくものと先述しましたが、その髪の悩みとの距離感やバランスを調整する手助けをする役割として美容師が存在します。
美容師の役割というは、単に髪を切ったり綺麗にするだけではなく、どうしたらあなたが喜んでくれるのかや満足してくれるかという気持ちの面でのケアにも密接に関わってきます。
自分の髪の悩みが解決しないのは美容師の技術が悪いという解釈をする方もいます。
確かにそういう要素もかなり大きく絡んできますが、技術力の優劣の他にも悩みに寄り添ってくれる人間性や本音を打ち明けやすい人柄、総じて美容師との相性というのも悩みのケアという観点では重要になってくるのではないでしょうか。
まとめ
髪の悩みとの向き合い方というのは、悩みになる要素を完璧に無くす戦いではなく、その要素との距離感やバランスをうまくとっていくものであり、その手助けをしてくれる存在として美容師がいます。
この辺の理解がない方というのは、どこか余裕のない必死さやとっつきにくさというのが出てしまって、余計に悪循環に陥っていて非常にもったいないです。
どうやったら満足のいく理想の髪型になるのか、そこにどれくらい時間とお金をかけて継続していくのかを総合して、自分が納得できてバランスの取れる点を見つけていってはどうでしょうか。
決して髪のお悩み解決を探求し続けることを否定してる訳ではなく、もっとゆとりを持って向き合うことで、新しい発見や楽しみながら美容室に行くモチベーションを作ることができるのではないでしょうか。
この記事で、自分の髪の悩みに対しての向き合い方を見つめ直すきっかけになったり、少しでも気持ちの余裕ができるきっかけになれば幸いです。
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