髪質改善とは
近年よく見かける"髪質改善"
これは美容室によって施術の内容は様々で、美容師ごとに持ち合わせる考え方に違いがあるのであくまで個人的な見解になりますが、種類とその特徴を解説していきます。
そもそも髪質改善とは具体的に髪質改善というものが存在するのではなく、"概念"や"売り文句"みたいなものです。
※個人的に髪質改善と謳うのは好きじゃないです。
"やれば髪質が改善する"と思っていても、その効果や特徴も様々なので自分が思っていた結果と違うとならないように種類と特徴を覚えていきましょう。
髪質改善の種類
髪質改善は美容師によって考え方が違うと前述しましたが、その上で自分が思う髪質改善と謳われて行われる施術の種類はおおよそ以下の3種類です。
〇〇トリートメント
酸性ストレート(縮毛矯正)
酸熱トリートメント
それぞれの特徴
①トリートメント…癖伸び✖️/ダメージなし/持ち(短期)
②酸性ストレート…癖伸び〇/ダメージあり/持ち(長期)
③酸熱トリートメント…癖伸び△/ダメージ△/持ち(短〜中期)
①と②はもともとあるものに髪質改善というワードを加えて売り方を変えただけです。
※薬剤の質の向上や技術的な革新は以前に比べてあります。
①は主に補修系のものが多く、少し前だとシステムトリートメントや〇〇ステップトリートメントとして謳われていました。
補修系は大したデメリットはないですが、シャンプーすれば徐々に落ちるので持続性はあまりよくないです。
②はアルカリがメインだったものが酸性域で施術することでダメージ毛やエイジング毛などのアルカリに弱い髪質でも癖を伸ばして艶を出すことができるようになったもの。
ダメージありとしましたが、多少の負担でそれ以上の質感と持続性は得られます。
癖を伸ばしたくない人には向かないです。
③は主成分がグリオキシル酸かレブリン酸かでも特徴が大きく異なります。※やり方や商材によってどちらも入ってる場合もあります。
特に③が髪質改善として謳われていることが多いようには感じていて,髪質や施術履歴、美容師の技術力や知識・経験でも仕上がりやその後のダメージ感に大きく差が出ます。
酸熱トリートメントの成分
酸熱トリートメントの主成分はおおよそグリオキシル酸かレブリン酸に別れると前述しましたが、その特徴は
グリオキシル酸…癖伸び△/技術や頻度で硬くなりやすい/レブリン酸より持ちはいい/カラーやパーマ、縮毛矯正に影響する
レブリン酸…癖伸び✖️/柔らかい仕上がりで繰り返しの悪影響もほぼない/グリオキシル酸より持ちは短い/他のメニューへの影響はほぼない/比較的高額
髪質改善が流行り始めた頃はグリオキシル酸が主流で、続けることでの硬さなどのデメリットが"トリートメントしたのに質感が悪化した"という意見に繋がった印象です。
レブリン酸は柔らかい質感と手触りが特徴ですが、癖を伸ばす効果はなく、SNSなどで見かける仕上がり感で癖も伸びると勘違いする人も多いです。
どちらも良し悪しがありますが、髪質改善を受ける場合は①〜③のどれに該当するのかと③の場合どちらを使用したものなのかを美容師に確認すると良いでしょう。
まとめ
なにが良い悪いではなく、どういう人にはどのメニューが適しているのかが大事になってきます。
特に酸熱トリートメントでは主成分の特徴だけでもわかっていれば自分が得たい方をお求めやすくもなるし、美容師からの説明も理解しやすくなると思います。
美容師ごとに髪質改善の認識は違いますし、髪質改善という漠然とした認識だと思っていた効果と違うということにもなりかねないので、カウンセリングで相談できるように、それぞれなんとなく特徴があるということだけでも覚えておくといいかもしれません。