盆踊りが好きだと言っていたら徳島で阿波踊り踊ることになった
今年の夏は盆踊りに目覚め、会う人会う人に「盆踊りが好きすぎてさぁ」と言いまくっていたら、徳島まで阿波踊り見に行かない?と誘われたので、好きなのは盆踊りだけど興味本位で行くことにした。
8月13日、14日と有休をもらい、一度も足を踏み入れたことのない徳島へ。
知り合いのYさんファミリーと待ち合わせするためさっそく阿波踊りの会場へ向かうと、Yさんがハッピと手拭いを用意してくれて、踊る予定ではなかったのに「東大連」というグループ内で踊らせてもらうことになった。
「東大連」というのは主に東大生、東大出身のひとたちで構成されているらしい。私は東大出身ではないがYさんの友達ということでメンバーに入れてもらうことができた。そしてみなさんフレンドリーで普通に仲良くしてくれた。
阿波踊りってほんと難しいんだよ、気にしなきゃいけないポイントもあるし、男踊りの場合、腰はつねに中腰に近く、足の出し方も手の出し方も忠実にやらないとめちゃくちゃダサくなる。
本番前に何度か練習したけどなんか違う。圧倒的に練習量か足りず、違ったまま本番がやってきて、違ったまま本番が終わった。
かけ声の「やっとさー!」だけはサボらないようにちゃんと言えてたのではないかと思う。最初は恥ずかしかったが恥ずかしがってるほうが外から見て恥ずかしいので。
本番が終わっても商店街の至るところでいきなり踊りが始まったりと、割と自由な空間が広がっていた。本場の阿波踊りはメイン会場以外はこんなに自由で好きに踊ってもいい雰囲気があるんだなと驚いた。
高円寺や下北沢の阿波踊りのようにごった返す夏祭りっぽさもよいけれど、徳島の阿波踊りはどこもかなり見やすいし、阿波踊りの雰囲気を存分に味わえた。
有名な連になると群を抜いて圧巻の踊りを見せてもらえるので見応えもすさまじい。少ししか見れなかったが女踊りの有名連は、指先から足の先まで、全員の踊りに寸分の狂いもなく本当に美しかった。
夜は企業連という会社のチームで出演する阿波踊りを見に行った。企業連といえど徳島出身のみなさんは小さなお子さんから大人までかなり上手い。まだまだ踊り足りなかったが企業連の踊りを一通り見て、私の初阿波踊りは終わった。
終わった直後にすぐ掃除が始まるので、帰ろうかなと思ったころには道沿いがすごくきれいになっていた。そんなところもすてきだなあ。
打ち上げがてらみんなで居酒屋でワイワイたのしい時間を過ごし、ホテルへ帰った。
翌日は徳島駅近辺を探索し、阿波おどり会館へ足を運んだ。
徳島市にある山、「眉山」を登るロープウェイや充実したお土産コーナーなどがあり、時間があったので阿波踊りミュージアムで阿波踊りの歴史を学ぶことにした。
阿波踊りは1586年ごろ、徳島城が築城された際に、その祝賀行事として城下の人びとに無礼講を許した踊りが阿波踊りの始まりだったんだそう。本能寺の変の4年後なので将軍が秀吉の時代だろうか。
江戸時代だったか武士は踊ってはいけないという禁止令が出た際は、それでも踊りたくて、手拭いをかぶって民衆に紛れて踊っていたんだとか。それがこのスタイルなんだって!
歴史を学んだ後は踊り体験や鳴り物体験ができて、列はとくにできていなかったのでちびっこの次にやりますアピールをして女踊りの阿波踊りや太鼓の達人みたいなシミュレーションに参加することに成功した。
木魚が資料として飾ってあったのが気になり、説明書を読むと、阿波踊りでつかわれていたことがあったんだとか。
子どものころめちゃくちゃ好きでおばあちゃんちに行くと弟たちと取り合いになったのを思い出す。大正時代は木魚叩き鳴らしながら踊っていたんだね。最高じゃん。ストリートカルチャーじゃん。お坊さんの道具つかったらバチが当たるとか、そんなのどうでも良かったんだろうね。
阿波踊りを体感したら暑くなって冷たいものが食べたくなったので、かき氷を食べに行った。お店は和田の屋本店。お店周りの雰囲気もかなりよい。
徳島の名産「かぼす」をつかったかき氷。最近かぼすのファンなので暑すぎる夏にぴったりの爽快感とほどよい甘さで、本当はかき氷そこまで好きじゃないけどおいしくてむさぼった。後半はミルクを入れてまろやかにしたらそれはそれで最高だった。
和田の屋はぺったんこの焼き餅が有名とのことなので、お腹がいっぱいだったが1枚だけ買ってみることにした。ぺったんこの食べ物は好きなので期待が高まる。
おいしい!厚さわずか3~4mmぐらいだろうか。お腹がいっぱいじゃなかったらもう4、5枚食べたかった。給食に出るコッペパンをぺったんこにして食べるの好きだったんだよね。だからお餅もぺったんこの方が好きかも!
時間が来たので徳島空港へ向かい、「生のり」を買って東京へ。以前お土産でもらってことがあってからのファン。
あっという間の2日間、用意も準備も練習もままならないまま行ったけど、夏っぽくてすばらしい体験ができたなと思った。大人になっても感動できる場所や経験、些細なことはいくらでもある。
これからも勢いがあったら外へ出かけて行きたい。