購買力平価でドル円80円の評価 〜米国スタバの時給2,860円、日本 899円で3.2倍〜
2021年以降のドルは、外為市場での通貨の売買では過大評価されています。
結論から言えば、ドル円は2倍の過大評価です。
2024年、この状況が変化してドル円80円ぐらいになるのは、金融危機からでしょう。
カリフォルニアのファーストフード店従業員の最低賃金は時給20ドル(2,860円)。
日本平均時給は、約891円 (駐車場管理=最低賃金) ですから、3.2倍です。
スタバの従業員の平均時給は20ドル(2,860円)、日本は899円ですから、3.2倍です。
「暖簾の先は、めっちゃ一蘭」の ラーメンが$22(3,145円)、日本は約900円ですから、3.4倍。
ビッグマックの価格は、米国が9.99ドル(1,430円)、日本は450円ですから、3.2倍です。
つまり、購買力平価で計算すると、(2023年12月21日現在)143円÷3=50円ぐらいになります。
実際に、ドル円が1/3になるかというとNOです。
しかし、物価と賃金の均衡レートではそうなるということ。
現在、購買力平価ではドル円80円台という評価をする金融機関は5%ぐらいはいます。
実効為替レートを見てみましょう。
円の、世界の通貨の加重平均に対する実効レートは、1995年が150、
現在は60です。
円の価値だけは60%も下落してしまったのです。
米国の、1995年が100、現在は130で、30%上昇しています。
金は、12月21日現在、米国1キロ65,484ドル(9,733,969円)。
日本1キロ10,446,000円です。
マクドナルドハンバガーやラーメンのように、米国と日本で違わないのは、金がドルで国際取引価格が決まっているからです。
5年前42,000ドル/キロから55%上昇です。
日本円では、5年間で2倍になっています。
これは円安によるものです。
現在65,484ドルの金が、購買力平価のドル円80円ならば、5,238,720円になります。
現在価格の半額です。
金の相場投資を考える時には、米ドルでの相場を観察・分析しなくてはいけないでしょう。
追記 巻頭の写真は、スタバの2022年発売の『焼き芋ブリュレ フラペチーノ®』です。
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