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世界のGDP100兆ドルの1.17倍、140兆ドル(2京円)のシャドーバンクによる金融危機

世界のシャドーバンクは、巨大化しています。

シャドーバンキング(Shadow Banking)とは:「影の銀行」という意味で、銀行ではなく、証券会社やヘッジファンド、その他の金融会社が行う金融仲介業務を指します。

内訳は、MMF・投 資信託といった投資ファンド、住宅ローンの買い取りを行うファニー・メイ 3およびフレディ・マック 4と いた政府援助法人(GSE=Government Sponsored Entities)、ABS(証券化)等が代表的な存在 であると言われている

米国がダントツのトップの26%で、中国も拡大していると言われますが、2分の1以下の10%です。

世界のシャドーバンクの規模は、2017年末の古い統計で117兆ドル(1京6300兆円)です。

世界のGDP100兆ドルの1.17倍で、現在は、推定で140兆ドル(2京円)で、米国が70兆ドル(9800兆円;米国GDPの3.5倍)でしょう。

シャドーバンクが、デリバティブの、大口の売り手/買い手です。

日本で言うと、GPIF(年金基金運用機構:運用資産額194兆円:2021年)もシャドーバンクです。

融資のない郵貯、かんぽ生命、生損保も財投債を買うシャドーバンクに近い。

財投債とは:「財政投融資特別会計国債」の略称で、国が「財政投融資制度」の財源を金融市場から調達するために発行する国債の一つ。

農林中金(農協預金の運用:総資産60兆円)もシャドーバンクです。

投資家の間では、国債は安全資産とされます。

現在世界的な話題になっている英国の経済難のひとつ、英国の年金基金(シャドーバンク)は、英国債急落でデリバティブ運用に損失が生じ追加担保差し入れ義務に直面、早急な資金確保に迫られています。

英国中央銀行の緊急買い入れは今月14日に終了する予定で、少なくとも3200億ポンド(3550億ドル)に上るマージンコール(追加担保の拠出要求)を満たす必要がある年金基金は中銀という最後の買い手を失うことになる。

高利ではあっても、金利が上がったときは急落するハイリスクな資産になります。

株、社債、国債を含んで、シャドーバンクでレバレッジのかかったハイリスク運用になっているものが、世界で140兆ドル(2京円)、米国で70兆ドルはあるということです。

ゼロ金利で、借り入れがやり易い金融の時期には、約5倍のレバレッジは普通でしょう。

つまり、世界のシャドーバンクは、世界のGDP100兆ドルの1.17倍の規模であり、英国と同様の巨大な問題(危機)を各国は抱えていると想像します。

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