1BTC1,400万円なのに、ビットコイン”億り人”が消えた本当の理由
ビットコインは、2024年11月19日現在で、1,400万円を突破しています。
最近、ビットコイン長者という言葉を、(身近な)周りで直接に聞かなくなったのではないでしょうか。
2023年時点で、世界の国や地域における仮想通貨所有率は平均4.2%。
世界の仮想通貨ユーザー総数は4億2,000万人を超えると推定されます。
日本のビットコイン保有者数は、総人口の約4%にあたる500万人以上と推定されます。
世界平均所有率とほぼ一緒で、日本のデイトレーダー的株投資家400万人より多い。
何故、ビットコインの保有者が周りから消えているかというと、現在の保有者は、「億り人になっている」事をひけらかさなくなったからです。
最初の急騰期、2021年の600万円を超えた頃に、ビットコイン長者は非常に目立っていました。
1億円分だと、ビットコイン16枚分です。
2016年の5万円だと、80万円の投資。
もっと前で1万円/BTCだと、わずか16万円投資で億り人です。
長者達の最大の特徴は、若いことです。
2008年誕生の仮想通貨・暗号通貨などの最先端の通貨に興味持つのは、若い世代が圧倒的に多い。
当時は、まるで宝くじに当たった”億り人”のように、目立って派手にお金を使っていた。
その頃は、高級車、タワーマンション、夜の豪遊、海外のタックスヘブン移住など、流行りました。
「(若いのに)何であの人が、急に羽振が良くなったの?」という感じです。
私の友人女性は、600万円の頃ビットコインを売却して、先日会った際に「売らなければ良かった・・・」と悔やんでいました。
あれから、4年くらい経ってますが、最近周りにビットコイン”億り人”が見当たらなくなっています。
現在の1,400万円/BTCの方が遥かに”億り人”は増えているはずです。
たった7枚保有していたら1億円ですから、もっと目立っていいのですが、そうなってない。
その主たる原因は、2021年頃に、ビットコインの強奪事件が相次いだからです。
若い世代が、やたらに派手な生活になったことで、悪い奴らに目をつけられたのです。
当時、実話として、私の直接の知り合いではないが、私の友人経営者達によると「ビットコイン長者の〇〇君は拉致されて、その場(ホテルの一室)でスマホからビットコインを送金させられた」などの似た話はいくつも耳にしました。
そういった事件の影響と、600万円の頃に手放した”成金”たちが結構いた事で、ビットコイン所有者が、まともな投資家へ移行し、現在は目立たなくなっています。
話は変わりますが、私の私淑する超一流の金融アナリストは、今だに金(ゴールド)を一押しです。
頭のいい人は、数値分析には非常に長けているのだが、最大の弱点は保守的になりがちで、「新しいものに弱い」という事です。
分析力というのは、常に過去のデータの整理です。
過去を緻密に分析出来ても、未来を見通すことは出来ない。
ビットコインが、デジタル・ゴールドであることは否定しがちです。
世界が劇的に変化する現代において、真に”優秀”というのは、時代を見通せるということでリスクをとることです。
例えば、日本での、一般投資初心者は、殆どの周りの人が「新NISAがいい」と言う理由から、新NISAに投資する。
あるいは、昨年来日した、あの有名投資家のウオーレンバフェットも勧めるのだから”安心”とさえ考える。
投資の本質は、皆んなが「儲かる」と考えている事に投資しても、決して大きく稼げない事です。(しかし、投資ポートフォリは遵守しなくてはいけません)
現実に、ビットコインが何百倍になっていても、未だに投資対象として検討すらしていない人は多いようです。
そこに、新興勢力の投資家がのし上がる未曾有の大きなチャンスがあります。
投資初心者にとって、ビットコインのリスクは大きいと思えるでしょうが、実績としてリターンはNVIDIAなどの比ではない。
ビジネスの理屈も同様です。
かっては、優秀だった企業が没落するのは、分析させれば優れている官僚的組織になり、リスクを冒さなくなるからです。
そのことは、これからの大変革期に冒してはいけない”最大のリスク”を選択していることになる。