見出し画像

100年人生における”離婚”について考える 〜離婚率36.8%の現実〜

婚姻件数は1970年の約1/2です。

人口はこの期間そこまで減ってないので激減と言える。

離婚率では1970年比で4倍になり、36.8%です。

2.7組に1組が離婚していることになる。

世界の離婚率を観察すると39位で、日本が特別に多いわけではない。

日本の統計には表れていないが、別居(事実上の離婚)や家庭内別居もいれたら、もっと離婚率は増えることになるでしょう。

この様に離婚率が飛躍的に増えた原因としては、若年層の離婚率が飛び抜けて高い。

25才以下の結婚は、離婚リスクが高いということです。

しかし、見方を変えれば、離婚を若いうちに経験していれば、将来、その経験が生かされます。

人生は自分自身が主役ですから、統計で決めることはありません。

むしろ、若い頃の結婚のリスクよりも、30代以降で結婚できない確率の方が高いことの方が問題のように感じます。

若い頃、「離婚が心配」で結婚に踏み込めないと考えていると、30代を超えて「結婚できないことがもっと心配」ということになりかねないということです。

歳とるほど離婚しない傾向ですが、現実に家庭内別居は沢山あると思えます。

年取って「今更離婚しても仕方ない」という諦めもあるでしょう。

例えば、先日、私の友人(70歳手前)から、18年前に離婚した妻と復縁(戸籍上)したと聞きました。

その間に、旦那は1度の結婚と離婚をしており、妻は(不倫でしたが)未婚でした。

簡単に言うと、お互いに歳をとり将来が不安になったからと言う感じでしょう。

不安の要因は経済的なことのようで、今更”愛”はなさそうです。

100年人生において、夫婦関係は大きな人生の変化をもたらします。

定年などで仕事を引退した夫婦が、その後30年以上、”愛の無い、2人きりの生活”を続けるのが本当に(自分にとっての)人生の幸福なのか。

あるいは、年齢的に恋愛は難しいと感じたり、経済的な面でリスクを冒せられないと思うことの方が、人生で大切であると考えるのか。

100年生きる前提では、とても悩ましい選択です。

子育ての時には、一生懸命に生き家族との関係も良かったが、子供が巣立ってしまってからの人生の長さを考えると、”愛の無い”2人暮らしは精神的な苦痛であると考えるのが自然に思えます。

万一の高齢での介護の心配(リスクを考える)をするなら、

「愛する人に、お世話になりたい」、

あるいは「愛する人を、心からお世話したい」

という真摯な思いが、100年人生の終焉を想定した時に、とても大事な選択肢になるのかも分かりません。


いいなと思ったら応援しよう!

一流の知識をたった3分の努力で習得する”学び”チャンネル@ー遼(にのまえりょう)
よろしければサポートお願い致します。クリエーターとして、国内外の科学的情報収集の活動費として使わさせて頂きます。