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米国ドル・基軸通貨の変化 〜BRICS通貨の先送り〜

2023年8月22〜24日に行われたBRICS会議は、具体的な議題は無いまま終了しました。

加盟国は、23カ国です。

産油国・資源国のうちサウジ、UAE、イラン、ベネズエラなどが注目されます。

BRICS通貨も、大きな混乱を生むために具体的な声明はありませんでした。

発議国のロシアは戦争中、中国は経済大凋落中ですから、慎重になったと言えます。

尚且つ、将来の世界各国のCBDC(中央銀行デジタル通貨)の発行予定もあり、事態は複雑です。

さらに、これから予測される、世界の金融危機のタイミングや、現在進行中のパレスチナ・イスラエル戦争も影響すると思えます。

しかしながら、加盟国が23カ国になったことで、BRICSは拡大していますが、順調にいけば数年でドルの基軸通貨は大きく変化するでしょう。

5年以上かけて、世界の外貨準備高12兆ドル(1780兆円)のうち、50%の6兆ドル(890兆円)は、売られることになります。

そうなると、ドルは急落します。

外貨準備用のドルを買い越す国はなくなります。

BRICS連合国のGDPは、ドル基軸を続けるG7をすでに上回った。

成長率も約3ポイントは高い。

第一次世界大戦から、英国ポンドから米国ドル基軸に変わるのに10年くらいの時間がかかっています。

ユーロは、ドイツ以外は貿易赤字国で、通貨のシェアは急減します。

そのドイツも、エネルギー政策の失敗で経済が失墜しています。

近い将来、BRCS通貨が成立すれば、あくまでも、その数年先の予測ですが、貿易通貨の世界シェアは、

ドル 40%

BRICS 30%

ユーロ 20%

その他 10%

と劇的に変化していくでしょう。

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