94年ぶりのM2の総額の減少は、恐慌の予兆

米国のM2の総額の減少↓は、94年ぶりです。

1929年の恐慌の時に起こりました。

M2が減ると、需要と投資が減って、経済は不況になります。

金利が低く、金融が緩和される時期は、M2は増加します。

一方、利上げされ、量的な引き締めがされると、M2の増加率は低下し減少します。

正常な経済で、M2は年2％から3％は増えるべきです。

コロナ禍の米国は、2020年から2021年末まで，ロックダウンによる経済停止の対策として、補助金とゼロゼロ貸し付けで財政を膨張させました。

FRBは、M2を、2年間で15兆ドル（1980兆円）から21.5兆ドル（2840兆円）まで、6.5兆ドル（860兆円）も増加さたのです。

これが、①1年で2倍の株価の高騰、②2年で40%の不動産の高騰、さらに５%の賃金上昇、を生みました。

この歴史的なM2の6.5兆ドル（860兆円）増加から、一転して94年ぶりのM2減少です。

FRBはM2の激増でインフレ高騰（9%）↓になることはわかっていたはずです。現在は6%。

そのインフレを2%目標達成するための、M2の歴史的減少です。

M2が15％も減れば、マネー不足から恐慌になります。

インフレ対策は不況にするしかないのですが、あまりにも急激なM2増からの未曾有の減少は、恐慌レベルに近づいていることを予兆しているようです。

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