世界一豊かな米国にホームレスが急増する理由 〜世界GDPの40%を占める米国・中国の経済不況〜
米国の世帯の、総預金(MMFを含む)は7兆ドル(1,000兆円)、負債は17.8兆ドル(2,532兆円)で、世帯の現金純資産はマイナス10.8兆ドル( -1536兆円)です。
負債は、住宅ローンが12.9兆ドル、自動車ローンが1.6兆ドル、クレジットカードローンが1.2兆ドル、学資ローンも1.6兆ドル 他です。
消費者クレジットカードのローン(1.2兆ドル:170兆円)の延滞は、2024年に9%に上がり、ローン金利は21%と高い。
米国の消費は、ほぼ100%がカードの利用です。
カードローンは、世帯の自動車ローンや住宅ローンの不良化の先行指標となる。
米国GDPの70%は世帯の消費ですから、世帯消費が減少すればGDPは増えません。
米国では2期(6か月)連続の、実質GDPの低下がリセッションとされてます。
日本の世帯の、預金は1118兆円、負債は 373兆円、世帯の現金純資産はプラス745兆円です。
米国のホームレスが急増しているのは、蓄えが少なく負債の多い家計のためです。
ニューヨークでは、1929年の大恐慌以来の高水準です。
カリフォルニアのホームレスは、全米でもダントツに急増しています。(移民の増加もあり)
預金より負債が2.5倍も多いのですから、世界一豊かなはずの米国でも不況になればホームレスは増えます。
2008年のリーマンショックでも、昨日までウオール街で稼いでいた億万長者が、突然ホームレスになることは話題になりました。
ローンの不良化が増えると、店舗やレストランの売上が減り、店舗の閉鎖と倒産が増え、失業が増えるという悪循環です。
GDP世界1位の米国でもこの有り様ですが、第2位の中国経済はもっと深刻です。
住宅バブルの大崩壊、金融の不良化、若者者の失業率40%で、大不況から脱することは(数十年は?)不可能です。
2023年にGDPが4%伸びているとされる中国の株が22%(2022年から)も下げるのですから実態は闇の中です。
米国と中国のGDPは、世界のGDP100兆ドル(1京4,220兆円)の40%を占めます。
欧州は既に米国以上の不況です。
世界の景気は、不確かな予測ではなく、経済循環の視点で2025年の”大不況”に向かっている。