「シニア・タレント」を目指す 〜写真は71歳のモデル〜
この手のSNS広告が出てくるので、気になり調べてみました。
私としては、珍しい芸能系ネタですが、全く個人的には関心(関連)のない広告です。
結論として、芸能業界は大不況のために、こんな広告を出すようです。
それにしても、40歳以上がシニア枠なのは、若いことが旬な業界だからでしょうか・・・。
常識的に考えると、40代から60代の(元も含め)俳優やタレントは、山ほどいるはずです。
その年代は、昭和世代だからです。
日本のテレビ・映画・芸能界が最も栄えた時代です。
芸能事務所、タレント事務所、舞台関係事務所も多く、タレントも数え切れないくらいいたはずです。
そうした昭和の全盛期のタレント・芸能人が、40代から60代になっているのですから、現実にタレント(プロ)は有り余っています。
出番がなくて、引退同然になっているだけでしょう。
そうすると、冒頭のようなタレント募集など、本来は必要ないはずです。
子供市場が急速に縮小し、出演の機会も激減し、シニアをターゲットにしたに過ぎません。
統計的なデータが全く見当たらない業界ですので、定量的・統計的には判断しかねることをご理解下さい。
本気で、タレントを目指すなら、縮小する芸能界では、下記のような有力な事務所に所属することが必要でしょう。
あるサイトから引用させて頂いた、売上高・資本金の額や、創業からの歴史の長さ、所属タレントパワー、他業界への影響力などを総合的に加味し、勢力ランキングTOP10です。
こうしたトップ10事務所が、タレント不足というのは聞いたことがありません。
費用の面を見てみましょう。
シニアタレントは、入所費と月謝がかかるようです。
(例)
入所費用:275,000〜297,000円
月謝:19,800円
また、エキストラのオーディションには合格しますが、その後仕事に必要だとして「レッスン費用」や「プロフィール写真代」など、高額な契約を迫られる例もあります。
もちろん、TV・CMなどの(エキストラ以外の)仕事はこない前提です。
エキストラのバイトは給料が安く、1作品につき1,000~5,000円ほどが相場で、交通費も出ないことが多いようです。
ボランティア(謝礼なし)も多い。
そういえば、ミセスコンテストも花盛りですね。
40代主流から50代主流になっているとか・・・。
例として、一次審査エントリー(無審査)は、15,000円〜16,500円 、ビューティトレーニング・大会エントリーは100,000円。
ファイナリスト認定費用やトレーニング別途なども数十万円単位です。
こうした現実でも、シニアの「夢」は叶うのか・・・。
サムネ写真 : Oldushka
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