記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

『出版禁止 いやしの村滞在記』考察中(ネタバレ注意)

2021年8月30日に発行された本書について考察していこうと思う。
この本は長江俊和さんが書いているシリーズで3作目である。映像作家として多くの作品を手がけているが、私にとっての代表作は2003年からはじまった「放送禁止」だ。残念ながら私はだいぶ後になってDVDで見ることになった。巧妙に組み立てられたフェイクドキュメンタリーでその裏のある真実を探り当てるというものだった。検索すればいろいろ出てくるので今回は割愛する。

ここでは「出版禁止 いやしの村滞在記」についてのみ考察していく。
このシリーズは叙述トリックだ。ルポルタージュとして編纂されている。前作までの2作品には随分と翻弄された。今度は騙されまいと、付箋とメモ用紙を携えて臨んだが、1回目の通読で長江氏の策略にはまった。完敗というのは悔しいので気合を入れ直して2周目に入る。

ここから先は推理のためのメモなのでネタバレしかない。1回読んだくらいじゃ到底真実にはたどり着けないので、長江氏のミスリードにつられた私が誤読をし、それを書き連ねることもあると思う。編集を続けるので、再度来た方は内容にご注意いただきたい。編集を加えた日付をご確認ください。この本について考察する人が今後増えていくと思うが、真実にたどり着くための材料の1つになることができればと思い綴る。

本作の性質上、熟読した人にしかわからないように不親切なまとめ方をしている。ご承知いただきたい。

時系列でまとめたものはコメント欄にあるので、必要があればご覧ください。

⚠️まだ2回読んでいない人はこの先を読まないでほしい⚠️また、9/5以降は以下の考察に他の方のご意見を取り入れた。ここにあげていないことに気づいた方は是非教えていただきたい。下記の一覧に加えていきたい。
さらに、あなたの考えた推理や深読みもコメントに書いていただけると、ここにきてくれた方たち全員で共有できて楽しいのでないだろうか。正解か不正解かは著者の長江氏しかわからないのだから、あらゆる可能性について考えていけたらと思っている。


記事を編集した日・・・2周目開始→9/1 ・9/2・9/3(2周目読了)・9/4
9/5・9/6・9/7

=====以下、ネタバレ=====
・★は確定事項または2周目に意味が分かったこと
・△読後の推定だがおそらく確定
・●は伏字
◎不明な点や謎があると思われる事項
・▼嘘と思われるもの
・Pは引用ページ
・→は時間の経過、
・⇒ は推測されること 
☆他の方のご意見を反映させたもの

さらに深読みできそうなところは??とした。内容については後日コメント欄に追記する予定。


△いやしの村 ⇒●●の村

<取材を終えて>
★赤ん坊が生まれる(P9)
私の知人がなくなった(P9)⇒??
★私の人生は大きな変革を遂げた(P10) 
★”世界が反転したような感覚である。”(P9)
◎”世界の真実を垣間見たのである。”(P10)
★施設を訪れてかれこれ10か月ほど(P10)
★崇高な死を遂げたあの人(P10)

<素数蝉の理>
☆左の…入る(P14)【Mさまより】
★キノミヤ(P16) ⇒●●
素数蝉の話(P21~)※1
酒内湖周辺の地理(P61~)
「呪禁の村と百年祭 旧酒内村に関する調査と研究」(P75~)※2
★宮司は襲名によって決まる(P82)
☆◎ちょうど事件があったころ…捜査していないのかもしれない(P96)⇒??【Mさまより】
★死体遺棄事件の半年以上前に別のルポライターが『地史研究』を借りていく(P96)
★百年ごとの定められた年次以外は…(P97)
★復習相手や百年祭の生贄以外は、村人による殺害行為は固く禁じられていた(P97)
私にはそれを追求せざるを得ない個人的な理由がある(P98) ⇒??

<無垢の民>
★「いやしの村」の実態を暴くために取材を開始した(P109)
★ある一つの偶然から生まれたのだった(P109)  ⇒※3
★青木伊知郎(知人の石川の紹介)から妻・朔の死について調査の依頼(P109)
→村人の証言と食い違う(P160) →行方をくらます(P166) 
★ろろるの村(P117)
☆返事はない〜襖の奥から物音がした(P119)⇒※8【Mさまより】
キノミヤが急に体調を崩す(P120)⇒??
★よく授業中などに…(P131)⇒※2
アルバイト先は、父の友人が経営している(P132)⇒??
☆◎知らなかったの…(P133)⇒??【Mさまより】
☆◎まだバイトしているの?(P134)⇒⁇【Mさまより】
★“私たちの人生って〜受け入れなければならない”(P135)⇒※3
白い貝殻(P139)「せを呼ぶらしいよ」⇒●(9/6 まふゆさまより)
彼女は学校を辞めてしまった(P141) ⇒??
★数年後に予定している大きな事業(P142)
例外のない規則はある(P145) ※7
パラドクスの話(P145)※5
★私の体調を気にかけてくれたり⇒※2
★…が広いに越したことはないよ(P155)
★偶然ではなかったのかもしれない(P 167)
★大きな事業に携わっている(P171)
★実際に「いやしの村」に行かせた(P173)
★●●は「選ばれしもの」※3、⇒??
『科学的検証①②③』について(P187)※4
★図書館で目があった男は●●(P186) ⇒※4
△途端に睡魔が襲ってきた(P202)
☆二時間ほど仮眠をとる(P202)⇒※8【Mさまより】
★キノミヤ「血のつながった私の娘だからです」(P214)⇒※1
私以外にも、そういった女性は何人もいる(P224) ⇒??
「やめて」の真意(P227)⇒??
△朔が私に彼を…(P232) ⇒※2
★限りなく尊い存在だった(P233) ⇒※2
★奇妙な音がして目が覚めた(P236) ⇒※2
キノミヤの問いかけ(P240) ※6
△不思議な夢を見た~(P243~)
★朔が…(P244)※8
★代理者(●●)による記述(P245)
★儀式が行われる(P246)⇒※6
◎自分にはそんな資格はない。自らの運命を呪うしかない(P246)⇒??
★キノミヤが死亡(P254) ⇒※6、もしかしたら??
★佐竹●●(p255)
◎”いずれにせよ拒む理由などない”(P255)⇒??この意味が全くわからない

<まぼろしの村>
★お借りした「地史研究」を取り出す(P261)
★キノミヤ(P265)
☆右側の…中へ入った(P267)【Mさまより】
★「ろろるの村」(P267)⇒●の村

<●●●●>
☆都築亨⇒分解するとあるカタカナが含まれている。読み方を変えるとある意味になる【9/6のまふゆさまのコメント欄をご参照下さい】
★指名手配されている(P275)
取材の過程でルポタージュを見つけ~(P272)
◎運命は変えられなかった〜ずっと前から。(P273~274)⇒まだなにかある??
”取材を重ねていくうちに…(中略)私の知人が不慮の事故で命を落としたのだ。”(P274)⇒??

<全体的に気になるキーワード>
逆打ち・運命・呪い


《登場人物》
佐竹:ルポライター

ミチル:♀垢抜けしている※
恰幅のいい中年女性:関西弁
キノミヤ:長身で無精ひげの男※
アガツマ:♀、60代、白髪
ミカジリ:♀、長い髪、元教師、リベンジポルノ
ミナミヤマ:♂、50代
シンギョウジ:♂、60代、コンサルタントに騙され会社を乗っ取られた。半年前に入村※
サクラヅカ:♀、40歳前後、入村10日目、虐待のでっち上げによる離婚
ユウナギ:♀、29歳、売れないミュージシャンにお金を貢ぎ捨てられる※
ニシキオリ:♂、部下にパワハラで訴えられる。はめられた→後に退所

小野田犬彦:奈良県Y市在住、70代、奈良県の地史に詳しい研究者

青木伊知郎(仮名):輸入関係の会社経営
青木朔(旧姓・藤村):33歳
石川:●●の知人。出版社に勤務 ??
60歳ほどの品のよさそうな女性:3年前に夫と死別。親戚に財産をだまし取られた。
山下:50代、ふくよかな女性。キノミヤが帰ってくると嬉しそうにする(P143)→3日後に退所
アップルパイの女性(28歳):ミュージシャンの同棲相手にぼろ雑巾のように捨てられた。青森出身
野瀧(仮名):元理髪店店主。高校生の娘が交通事故死。加害者は30歳くらいのサラリーマン。
古美術商の男性:青木の会社と取引があった
図書館で目があった男:60代
都築亨:ルポライター

『出版禁止 いやしの村滞在記」考察用のマガジンを作りました。
今後の記事はコチラにまとめます。よろしくお願いします↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?