映画『浅田家!』観てきました✨
※ネタバレ注意!ネタバレ無理な方は回れ右でお願いします。
映画『浅田家!』観てきました。
いっぱい笑って、いっぱい泣いた。
家族とは、写真とは、生きるとは何か。
ユーモアと愛情と、
切なさと圧倒的な喪失感と。
でも最後には希望が見える。
そしてやっぱり笑ってしまう。
エンドロールの最後の最後まで、
ある意味、計算し尽くされた映画だった。
登場人物全員にストーリーがあって、
その切り取り方が秀逸だ。
見せ方がうますぎて唸ってしまう。
とにかく、感情のにじませ方がすんごい。
派手な感情表現を
極力減らしているのだろうか。
語彙力なくて申し訳ない。
上手く言えなくてもどかしいぐらい。
そのぐらい、じわーじわーっときて、
溢れるんだ。感情が。
大袈裟な表現がない分、
観ている人の心に情景が浮かぶので、
笑いも涙も誘発させられる感じ。
観ている人の心に余力を残すからこそ、
逆に感情の振れ幅が大きくなるのかな。
目の前では浅田家の人々を中心に
いろんな家族の風景が流れるんだけど、
私の心の中には、私の家族や大切な仲間や
友人たちが思い浮かんだ。
自分が受けた愛情や
悔しい体験、悲しい別れや、
希望で満ち溢れた瞬間がよぎる。
個人的にグッときたのは、
にの演じる正志が東京に行く電車の中で
お兄ちゃんからの餞別品を開けたところ。
菅田くん演じる青年が戻ってきたところで
正志が話しかけるところ。
お父さんを亡くした娘ちゃんが
家族写真の意味に気づくところ。
あげたらきりがない。
前半の伏線が、
最後の最後に回収されるのも良かった。
人生って、
笑っていられないこともあるけど、
笑って終われる人生がいいし、
そうで在れたらなと思わせるストーリーだった。
表現の仕方によっては、
完全なるお涙頂戴映画に出来るはずなのに、そうしなかった監督、
並びに製作スタッフの皆さんに
心から拍手を送りたい。
それにしても二宮和也。
圧巻だった。
どういう角度で口角をあげたらいいのか、
目線の向け方、
涙の流し方から涙の堪え方、
声の高低、大小、
間の取り方や息継ぎ、
言葉の発し方まで。
ありとあらゆる魅せ方が
上手い人だなぁと改めて思った。
自分がどう動いたら
相手の感情がどう動くか、
本能的にわかっている動き方をするな。
それは、長い間、
嵐として、アイドルとして、
自分自身の一挙手一投足で
あらゆる反応が起こってしまう、
そういった特殊な環境に居たから
培えたものなのかな、とも思う。
内に秘める想いを
爆発させることなく
じわりじわりと魅せられた。
そこに二宮和也は居ない。
浅田正志さんってこんな人なんだろうな、
と思ってしまう。
俳優さんとは違う環境に居たからこその、
彼の演技にも是非注目してもらいたい。
パンフレット買っちゃったぐらい良かった。
浅田さんの写真集も買っちゃいそう。
たぶん、もう一回観に行く。