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浅田家!焼き増し3回目感想

浅田家!焼き増し行ってきました。

何回観ても同じところで、じんわりクるなぁ…


前の焼き増しの時も同じこと言ったかもしれないけど、人の感情を動かすのに、派手な演出とか、超感動のストーリーとか全くいらない。


目の前で展開されている世界線が「いつかの私」と寄り添うだけで、ぐらっと感情が動くんだ。


虹の家族写真を撮るために、Tシャツに虹を描く時に、お母さんの背中に乗っかる息子くんとか。


おっきくなったねぇ…ってお母さんとお父さんが言うところなんて毎回号泣。


感情がにじむ瞬間の、映像の切り出し方がエグいんだよなぁ…

引いた絵なのに、心にスルッと入ってサクッと抉っていく。


被災地で、小野くんがリアカーを引いて、浅田さんが後ろから押してるシーンとかも、映像の切り出し方が絶妙。

感情を揺らす小野くんの顔は一切映らず、小野くんの背中を見つめている浅田さん目線なんだよね。

気持ちを言葉にしている小野くんの後ろ頭と背中、そして小野くんの言葉を受け取る浅田さんの苦し気な表情が、観ている人に感情を感じる余白を与える。


その余白があった方が、人は自由に感情を動かせるんだなぁって、浅田家!から教わった気がする。


そして、言葉選びもものすごく秀逸。
映像の切り出し方同様、感情はものすごく動いているであろうシーンで、多くを語っていない。


震災で娘さんを亡くして、遺影にする写真を探しに来るお父さん。

卒業アルバムから写真を見つけたシーンで、感情がものすごく動いているお父さんからの言葉は、想像より少なかった。

印象に残るのは娘が映っている写真を愛おしそうに撫でるお父さんの指だ。

敢えて言葉に感情を乗せないことで、観てる人の感情を揺らす。


そして、前回の感想でも書いたけど、親友を亡くして、後から写真引き渡し所に来た小野くんに、浅田さんが声をかけるシーン。


小野くんに対する直接的なことは一切言わず、ひたすら小野くんがいなかった時の様子を話すセリフが良かった。

「大丈夫?」って心配するんじゃなくて。

「大丈夫」が前提の、横並びの関係の励ましを想像させるセリフが心を抉る。


言葉選び一つで、余白が生まれて観ている人の想像をかき立てるのはスゴイなぁと思った。


エンターテイメントの王道からは少し外れるのかもしれない。


派手な演出と、予定調和の王道ストーリーが好きな人には物足りないかもしれない。


でも、誰もが一度は経験するであろう、喜びや悲しみ、理不尽な思いや憤りを内包しつつ、最後はハピエンなのが、私にとっては近年観た映画の中で一番だ。

最後に。

やっぱり、わかなちゃんが可愛すぎて!!!
俺の嫁にしたいレベル!!!

麗しいわかなちゃんとダメンズ浅田くんを観るのも楽しいです。

そして、浅田家当主がめちゃくちゃ良い。

横浜と立川で上映中

横浜みなとみらい
https://kinocinema.jp/minatomirai/movie/movie-detail/246



立川
https://kinocinema.jp/tachikawa/movie/movie-detail/198


映画館で是非、ご堪能ください。
私もできれば立川でもう一回観たい!

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