【愛属ブラバ】春日局は見た~もうひとつのハロウィン編~
このお話は春日福子目線となります。
1.私の名前は春日福子。この屋敷の平和と秩序を守っている。しかし、それは並大抵の苦労ではない。例えば───
「明日はハロウィンでございますね」
夕餉の時間。今日は陽斗さん、光斗さん、潤一郎さん、源氏が食事をするために集まっている。話を始めた私のほうを見て、陽斗さんがきょとんとした。
「そうだけど、何?」
その傍らの光斗さんは、目を輝かせる。
「もしかしてババア、お菓子くれるの?」
「は?」
「お菓子、お菓子、お菓子♪」
「