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南米で高山病に!? ウェルカム酸素とウェルカムコカイン! 高山病の対策とは?

これは私が南米を訪れたときのお話です。
訪れたのはボリビアの首都ラパス。
ラパスは世界一高い場所にある首都として知られ、
その標高はなんと3,650m!
富士山の頂上くらい高い場所に位置する都市です。
そんな標高の高い街にやって来た観光客を待ち受けているのは、
南米の美しい山々の光景と……高山病です。
高山病という言葉、聞いたことがあるのではないでしょうか?
これは、本気の登山家の方たちが高い山に登るときに発症することのある病気です。
しかし、私は本気の登山家ではありません!
Tシャツと短パン、バックパックという軽装で何も考えず軽い気持ちで標高3,650mのラパスを訪れました。
訪れた理由は、あの有名なウユニ塩湖へ行くためでした。

標高3,650m 世界一標高の高い首都 ラパス

高山病とは?

「高い場所では酸素が少なくなるため、体調を崩す」というものです。
(ざっくり説明ですが、わかりやすさを重視しています。)
主な症状は以下の通りです:

  • 息切れ

  • 頭痛

  • 吐き気

  • めまい

高山病にかかると観光どころではなく、宿でぐったりしてしまいます。

どれくらい高い場所で高山病になるのか?

一般的には標高2,000mくらいから、
高齢者の場合は1,500mくらいから症状が出ることがあるそうです。
私が訪れたボリビアのラパスは標高3,650m。すでにアウトです!
空港があるためアクセスが容易で、
私は標高0mから一気に3,650mの街へ飛行機で移動したため、
体が酸素不足に対応しきれず、すぐに息切れを感じ始めました。

ラパスはとにかく坂しかない。酸素が薄いので移動が辛い

初めてのウェルカム酸素

ラパスはすり鉢状の地形で、街中は坂道と階段ばかり。
タクシーを使うお金もなく、
バックパックを背負った私は息切れしながら宿まで歩きました。
ようやくたどり着いた宿では、
高山病でダウンしている観光客がちらほら。
宿の看板娘が笑顔で
「いらっしゃいアミーゴ!酸素どうぞ~」
と酸素ボンベを渡してくれました。
いろんな国の宿を泊まり歩いてきましたが、
ウェルカムドリンクならぬウェルカム酸素は初めての経験でした。
ありがたく酸素ボンベを使ってみると、
今まで息を吸っても吸っても薄い感じがしていましたが、
あぁ〜キクぅ〜!!
頭の重さや息苦しさが和らぎました。
本当に効くんですね、酸素ボンベって!

とりあえず酸欠なので他の観光客と一緒に大広間でダウンしました。
看板娘「アミーゴ、ウェルカムコカインですよ〜」
!!!
ウェルカムコカイン!?
ウェルカム酸素だけでも初体験なのに、
お次は、ウェルカムコカインですって?
コカインは高山病にキクんですよ〜て言われても
ウッソだろ!?
確かに辛い症状から解放されて天にも昇る気持ちになりそうなんだけど、、、
・・・よくよく聞くと、違法薬物のコカインではなく、
そのコカインの原料のコカの葉っぱを使ったお茶のことでした。
どうやらここボリビアの鉄板ジョークなようです。
ウェルカムコカインは後にも先にももう聞くことはないでしょう。

合法なウェルカムコカイン!?

安心してください。
ウェルカムコカインとはコカの葉を使った合法なお茶のことです。
実際地元では、コカ茶は体内の酸素化を助け、
高山病の症状を緩和する効果があると言われています。
気になるコカ茶の味は、自然な野草のような匂いと味。
飲むと少し尿意が近くなったり、
少しだけ酸欠で重かった頭が軽くなるような感じがしました。
特に身体におかしな症状が出たり、
頭の中がハッピーハッピー状態になるといったことはありませんでしたよ。
賢いみなさんなら当然わかっていると思いますが、
コカ茶は合法ですよ

合法だけど違法

注意して欲しいのが、
「コカ茶は面白いお土産になるな」
とは考えないでください!
コカ茶はボリビアではスーパーに堂々と売られている地元の人に愛されているお茶ですが、
日本を含め、国外には絶対に持ち出さないでください!
コカの葉はコカインの原料になるためボリビア以外の多くの国で
所持だけでも違法となりますので
うっかりでも持ち出すとアウトです。
ですのでコカ茶はボリビアを訪れた人しか飲めない
特別なお茶ということになりますね。

人は酸素がなければ生きられない!しっかり高山病の対策をしよう!

高山病対策のランキングTop3

私が感じた高山病対策のベスト3を紹介します!
No.3 酸素ボンベ
即効性抜群の酸素ボンベは、街中で購入可能。
ただし使い切りアイテムなのでコストは高めです。

  • 即効性:⭐⭐⭐⭐⭐

  • コスパ:⭐⭐⭐

  • 冒険家気分:⭐⭐⭐⭐⭐

南米の山で酸素ボンベを使っている自撮り写真は映えること間違いなし!
一生涯この話題は使える


No.2 動かない
酸素を無駄に消費しないため、動かず横になりましょう。
お金もかからず症状が和らぎますが、
観光できないのが辛いところ。

  • 即効性:⭐⭐

  • コスパ:⭐⭐⭐⭐⭐

  • 観光エンジョイ度:⭐


No.1 低い場所に移動する
一番の解決策は標高を下げること!
100mでも低い場所に行けば症状が楽になります。

  • 即効性:⭐⭐⭐

  • コスパ:⭐

  • 逃げ得:⭐⭐⭐⭐⭐

どうしても辛い時は逃げよう!
確かに100m下に降りるだけでも症状は良くはなる。
が3,650mが3,550mになったところでまだまだつらい。
高山病は2,000mから発症するので100m程度下っても気休め。
お隣の国のペルーやブラジルにも魅力的な街はたくさんある。
時にはその国を撤退するのも手。
逃げるは恥だが役に立つ
またいつの日か再挑戦しましょう!

ちなみにランク外のコカ茶の評価

  • 即効性:⭐

  • コスパ:⭐⭐⭐

  • 合法性:⭐⭐⭐⭐⭐

個人的には高山病に効くかと聞かれれば「微妙」
コカインの原料のお茶を合法で飲める体験はここボリビアでしか味わえない体験だ!
絶対に外国に持ち出してはいけない!捕まるよ、マジで。

とにかく坂しかないラパスの街 ケーブルカーでの移動がおすすめ
私はお金がなかったので根性で歩いて移動した おすすめはしない

まとめ

高山病は無理せず早めの対応が大事!
標高が高い場所に行くときは事前準備を忘れず、
体調を崩したらすぐに対策しましょう。

この記事は、世界40ヵ国以上を旅している私NinNinさんが、
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ライター:NinNin

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