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スペインサッカー育成年代のシステムと特徴 〜サッカー文化の根幹〜

スペインサッカーの育成年代は以下のようにカテゴリーで分かれています。

Prebenjamin(プレベンハミン)

・小学1年生と2年生年代
・7歳から8歳のまでのカテゴリー
・7人制サッカー

Benjamin(ベンハミン)

・小学3年生と4年生年代
・9歳から10歳までのカテゴリー
・7人制サッカー

Alevin(アレビン)

・小学5年生と6年生年代
・11歳から12歳までのカテゴリー
・7人制サッカー or 11人制サッカー

Infantil(インファンテル)

・中学1年生と中学2年生年代
・13歳から14歳までのカテゴリー
・11人制サッカー

Cadete(カデーテ)

・中学3年生と高校1年生年代
・15歳から16歳までのカテゴリー
・11人制サッカー

Jubenil(フベニール)

・高校2年生から大学1年生
・17歳から19歳までのカテゴリー
・11人制サッカー

レアル・マドリードの下部組織(カンテラ)図


さらに特徴をあげると…

・Alevin(アレビン)のカテゴリーから11人制が始まる

・各カテゴリー数チーム持っているクラブもある
(例:AlevinのA〜Dチーム)

ホーム&アウェイ方式リーグ戦がある

・各カテゴリーの中でも上位カテゴリーと下位カテゴリーがある
(1部、2部、3部、4部などに分かれている事が多い)

・どのカテゴリーでもリーグ戦のため昇格残留降格がある

移籍
(上位クラブへのステップアップの引き抜き、下位クラブへのステップダウンの放出)

・育成年代からトライアウト、テストがある

・監督、コーチ、スタッフ陣も結果が出なければチームを引き入れる保証はない
(街クラブであっても監督、スタッフを評価するコーディネーターが存在、保護者のクレームや相談を引き受ける)

シーズンオフがある
(7〜8月がオフ期間となるのが多くこの期間の前にテストが行われる事が多い)

スペインの練習は基本的には90分。プレシーズンに練習試合を組むことはありますがリーグ戦期間はどのカテゴリも練習試合を組むことは滅多にありません。それだけリーグ戦を大事にしているんです。

スペインサッカー育成年代のカテゴリ
https://kk.ladoce.jp/studyabroad_spain/kkblog02/

スペインではプロ同様、育成から選手の移籍は自由だ。大人の都合やクラブ・地域の軋轢はなく、レベルの高い選手は上のリーグへ行き、また上のリーグで結果を残せなかった選手は下のリーグへ行く。そんな競争の原理が9歳からスタートしている

君はバルサと戦いたいか?前編
https://super-crack.com/learn_reading/jugar

スペインの育成年代の選手は常に競争の世界に居て、チームの看板を背負って生き残るためのサッカーをしている。

スペインサッカー育成年代におけるカテゴリーとリー
https://rktfootball.com/football/spaincategoryandleague/

「あくまでも選手の成長を考えた」時に「休むことの重要性」

オフシーズンがない日本としっかり休むヨーロッパ
https://www.leassifukuoka.jp/archives/33983

日本人の骨格や欧米人と比較した時に体の成長曲線が遅い部分は確かにあるのかもしれないが、根本には「オフなくサッカーをやり込みすぎて肉体的な成長を阻害している」点があることも言及しておきたい。

日本とスペイン、インテンシティーの相違が生まれる理由。育成年代における戦術の叩き込み
https://www.footballchannel.jp/2017/06/30/post219716/2/


スペインサッカーの根幹である【環境】【文化】【場】の上にシステムが成り立っているのを肌で感じています。


「サッカーは少年を大人にし、大人を紳士にするスポーツである。」

日本サッカーの父と呼ばれるデットマール・クラマー氏の言葉です。

日本の育成年代とシステムにおいて故クラマー氏がいたら何を思うかな…

MTR Lab™️ Madrid
チューニングスペシャリスト
プレミアムセラピスト
仁木洸平

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