道端にも花はある
春がなんだ
冬だからなんだ
花は花だ
生きてようが死んでいようが
上をむく花には分からない
君がどこに行こうと
私には分からない
どうにもできない
花は花だ
単純だ
根から栄養を
葉から太陽の光を
一番になりたくて一番になりたくて
どこにもいけないから
ここに留まるしかないの
それでも気づいてほしくて
結局傷つく
人間みたいな花だから
誰かを愛せても
どこにもいけないままなんだ
ある日人間が
隣の花を毟り取ったな
明日は僕かと思ったけど
人間には僕が見えてなかったみたいだ
クローバーは見つけられるのに
僕は見つからない
土に埋もれたままなんだ
道端にも花はある