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解体業の未来を支えるために。【株式会社エンブレム】

今回は千葉県船橋市の内装解体企業「株式会社エンブレム」工事事業部 部長 大谷暢宏さんにインタビュアーの吉川がお話を伺いました!



10年の軌跡――解体業界を見つめて

株式会社エンブレムの工事部長・大谷暢宏さんが解体業界に足を踏み入れたのは約10年前。親の体調不良をきっかけに、柔軟な勤務体制を評価し夜勤専門で働き始めたのが最初の一歩だったと言います。経験のある仕事であり、面倒見の良い先輩たちに支えられ、「自然とついていこうと思った」と当時を振り返ります。

大谷さんが語る解体業の魅力の一つは「引き渡しの瞬間」
内装解体が終わり、綺麗な現場を見たクライアントから感謝の言葉をもらった時のやりがいは、他には代えがたい喜びだそうです。

「ありがとうございます、と言われるたびに嬉しい気持ちになります」

と、にじむ笑顔が印象的でした。



現場を強くするために---「個々の質を高める」教育方針

大谷さんの仕事観は、チーム全体の成長よりも「各々の質を高めること」に主眼を置いています。大谷さんは、「先輩が後輩をフォローするだけではなく、各々がしっかりと仕事を覚えることが大事」と強調します。なぜなら、それが現場の効率化やクオリティ向上、そして本当の意味での協力関係に繋がるからです。

入社したばかりの新人にはマンツーマンで基礎を教え、先輩が責任を持って指導する体制を整えています。「未経験者でもガッツがあれば大丈夫。基本をしっかり覚えてくれれば、どんな現場でも通用する力がつきます」と力強く語りました。



安全意識と品質向上――解体業の変化に対応する

過去10年で解体業界は大きく変わりました。「昔ながらの解体屋」というイメージが淘汰される一方で、仕事の品質や安全性が強く求められるようになっています。「今はお客様から『安全を徹底してほしい』と厳しく求められる時代です。それに応えるのは大事なこと」と大谷さん。工事の安全管理を徹底し、全員が無事故で作業できる環境を目指していると言います。

同時に、業界全体としても技術向上の重要性を説きます。「解体の技術をしっかり身に付ければ、どこの会社に行っても通用します。この仕事はなくなることがありませんから、頑張ってほしいですね」と若い世代へのメッセージを語りました。


未来を担う若者たちへ――期待とエール

大谷さんの視点から見ると、解体業は未経験者にとってもチャンスのある業界です。「新人が緊張してくることも多いですが、真面目に取り組む姿勢があれば必ず評価されます」と語り、若い世代に対してエールを送ります。また、「みんな柄が悪いと思われがちですが、実際は気さくな人ばかり」と笑いながら、解体業界の明るい一面も教えてくれました。

彼が目指すのは、一人一人が自信を持って働ける環境です。新人時代の苦労を知るからこそ、彼の指導には温かさと厳しさが共存しています。「他の現場に行くときには、自信を持って行ける人材に育てたい。そのために厳しく指導する部分もありますが、それが役割だと思っています」と語る姿からは、誠実な思いが伝わります。



解体業界の未来に向けて

解体業は、これからも進化を求められる業界です。環境や安全面への配慮が重要視され、また若い世代が成長できる場としても期待されています。株式会社エンブレムの工事部長・大谷暢宏さんは、個々の成長を大切にしながら、未来を切り開くリーダーとして業界を支えています。

大谷さん言葉を通して見えたのは、解体業界が持つ可能性と、そこで働く人々の誇りです。若い世代がこの業界で輝く姿を目指し、大谷さんは今日も現場で声を掛け続けています。


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