妊活をはじめる年齢と卵子の関係｜初めての妊活Q&A

「妊活はいつまでに進めたほうがいいの」

「35歳までに出産したほうがいいってきくけとなぜ？」

「不妊治療していても時間だけが過ぎていて不安」

妊活を考える際に、年齢的な要因を不安に感じる方は多いです。

この記事では、妊活を始める方や、不妊治療をしている方の年齢的要因と卵子の関係性について解説しています。不妊治療をされている方は、将来的に女の子が欲しい場合にはしっかりと体作りに取り組んだほうがよいことがわかる内容にもなっています。

卵子は加齢とともに変化する

卵子は加齢により減少する

卵子のもとになる卵母細胞は、胎児の時期に一生分が作られます。胎児期に約700万個の卵母細胞が作られ、出生児には200万個、初潮時には約30万個まで減少しています。毎月の生理のときには、その減少していく卵子の中から一つだけ排卵時にでてきます。その一つの卵子が排卵ででてくる際には、いくつかの卵子は消失してしまうため加齢とともに少なくなってしまうのです。

一生分の卵子が胎児期に作られているということは、その栄養分はママが摂取した食べ物から作られていることがわかります。孫の世代にまで関わるママの栄養。体作り見直す必要性がより高まりますね。

卵子は加齢により質が低下する

加齢に伴い、妊娠率、出産率が低下することがわかっています。これは、自身の卵子を用いた場合のデータです。海外では、第三者からの卵子提供が日本よりも円滑にできる環境のため、高齢出産になる女性でも、若い女性からの卵子提供を受ける場合には、妊娠率、出産率は低下しないことがわかっています。これは、つまり加齢に伴う卵子の質の低下が関与しているということがわかります。

現在、卵子の質的な検査はないため、いかに早めに妊娠、出産できるかが大事になっているのがその所以です。日本でも卵子の提供は数少ないですが、あることにはあります。しかし、利用できる条件や倫理委員会からの承認が必要など複数のハードルがあるため、海外に渡航してドナー提供をうける方もいらっしゃいます。時間が関与するものなので、外部環境要因を整えて解決できるものなら解決したい内容ですから。

35歳までには子供一人出産するライフプランニング

以上のことから、35歳以上では、卵子の質の影響から妊娠率、出産率の低下、また、流産率の増加、遺伝子異常児の可能性というリスクがあるため早めの妊娠、出産計画が必要なことがわかります。女性ひとりだけで計画をねっていくものではなく、パートナーと二人で一緒に計画的な行動をすることが大切です。

現在は、女性のキャリアアップもあり仕事を積極的に進めている方も多いです。卵子の加齢に伴う要素を踏まえてキャリアも、将来的な妊娠、出産、育児についてもプランニングしていきたいですね。

妊活は将来子供を望む時に体づくりからスタート

プレコンセプションケアという概念をもとに考えると、将来的に子供がほしいと思ったときから妊活はスタートするといえます。妊娠のしやすさは加齢とともに変化するので、年をとることは必然的であり、加齢による影響を少しでも少なくするためには、卵子内のミトコンドリアが活性しやすい身体環境づくりをすることが大切だと感じます。

また、産後の育児に備えて体力を蓄えておくことも必要です。産後すぐに授乳、抱っこ、寝かしつけなど行いながら、家事をこなすということが多くなるはず。待望のわが子に対し、疲労による影響で愛情を注ぎにくくなることは避けられるとよいなと感じています。

まとめ：妊活は長期スパンで臨み育児に備えて体づくりに励む

妊活を進める上で卵子の加齢にともなう変化を知っておくことも大事な一歩です。卵子の質を調べる検査は現状ないので、早い年齢での妊活が対策手段となります。

• 卵子の加齢にともなう変化

• 出産をみすえたライフプランニング

• 妊活のための体づくりは早くからできる