子どもの足みてる?足の成長にあわせた靴の選び方5つのポイント
「そろそろ子どもが歩きそうだから靴を選んで履いてもらおうかな」
「靴が小さくなってきてそうな様子だから、靴を選び直さなきゃ」
と思われているママ、パパ。お子さんの足の状態を確認して、靴を選べそうですか?
足の成長にあっていない靴を履くことで、足や足指の変形がおこり、外反母趾、浮き指、爪の変形など足のトラブルが起こりやすくなります。ただ、このような足トラブルは、子どもが気になることが少ないので早い段階で気づくことが難しい一面も。。
ママ、パパがお子さんの足の状態を把握し、適切な靴を選んで履かせてあげることがトラブルを回避して、健やかな足の成長と体の成長を育むことができます。
こちらの記事をご覧いただくことで、お子さんの足の成長にあわせた適切な靴選びについて学べます。
生まれてから成人になるまでの足の状態を確認しながら、靴の選び方を確認していきましょう。
赤ちゃんの足はどうなってるの?
生後まもなくから3歳ころまでは軟骨での連結が中心であり、4歳〜5歳頃に骨の強さが現れてきて6,7歳ころに成人の足に近い状態になっていきます。
0歳は特に軟骨が中心の連結なので、とても柔らかくぽてっとしたように感じるはずです。
小学高学年になる頃には、大人の足のようにしっかりとした骨の形成が現れています。
イラストでみると、0歳と7,8歳ころの足部の骨の形成はかなり異なることがわかりますね。
足の発達と姿勢の関係
生まれた時は、O脚のような状態になっています。成長とともに歩きだしていくに伴い、生理的なO脚は減少し、成人に近い脚の骨の配列になっていきます。
足が一番地面に接地している体の部位なので、足部のトラブルは、足首から膝、股関節、腰というように体全身へ波及することが多いです。
例えば、土踏まずが少ない扁平足の場合は、O脚の状態となり、股関節が開き、骨盤は後ろに傾きやすく、腰や背中は丸みをおびて猫背のような姿勢で、かつ頭は前方に突き出た様子になるといわれます。
このような姿勢を子どもの時からなってほしくはないと思うはず。ただ、もしかしたら、気にしていなかった足の状態から影響するとしたら。。足の状態や成長に合わせた靴選びが大事になる視点です。
ちなみに、4〜6歳ころから「土踏まず」ができてきて、7歳以降で土踏まずがしっかりできてきます。
土踏まずは、足の構造の中でも「内側縦アーチ」とよび、他にもう2つのアーチがあります。外側の「外側縦アーチ」、足の付け根にある「横アーチ」
この3つのアーチが足の機能的な働きには大切です。足のアーチ構造には、大まかにこのような役割があります。
体重を支える働き
衝撃を吸収する働き
効率的に歩くための働き
このような働きを育むために、裸足での足への刺激が大切であり、かつ、足の成長にあった、足がもつ働きを妨げない靴を選ぶ必要があるのです。
ファーストシューズを選ぶ際の5つのポイント
1)赤ちゃんの柔らかい足と靴の関係
一番はじめに確認いただいたように、0歳児は軟骨成分が多い足構造となっているので、はじめての靴を履く際にサイズがあっていなくても足部の柔らかさゆえにフィットする感じになってしまいます。
適切ではない靴を履き続けることで、足の骨配列やアーチが乱れたり、足指、爪のトラブルが現れる原因にもなります。
しっかり足部にあっているのか。または、擬似的にフィットしてしまっているのかではその後の影響がでるだろうということは、先の姿勢の経過からも予測できるはずです。
足の骨の形成を理解して、かつ足部の成長を捉えながら適切な靴を選んでい
きましょう。
2)ファーストシューズの選び方
ファーストシューズは、赤ちゃんが外で歩くときに履く一番はじめの靴です。ハイハイ、つかまり立ち、伝い歩きなどを通して足が成長し、歩くための準備をしています。
手放しで10歩くらい歩けるようになった頃が履ける目安です。
歩いている様子が、左右の脚に交互に重心が移動しながら、安定して歩けることがポイントです。
数歩進めるけど、すぐに尻もちをついてしまう状態は、まだファーストシューズを履くには難しいかもしれません。
赤ちゃんは、8ヶ月から1歳半くらいまでで歩けるようになっていきますが、個人差があるのでお子さんの成長にあわせて靴を履くタイミングをみていきましょう。
ファーストシューズを選ぶ際の5つのポイントです。
① 軽いもの
② 適度な柔らかさ
ソールのしなり(靴底が薄めで、裸足の動きを活かせるもの
靴がたわむもの
③ 開口部がしっかり開く
④ つま先がしっかり上がっている
つま先がひっかかり転ばないように
⑤ 適度なあそび
中敷きをはずして5~8mmの余裕があるか
ファーストシューズには、足底にグリップがあり、しっかり地面を捉えて、かつ裸足での歩く様子を妨げないように靴底に適度なたわみが備えられています。
赤ちゃんの頃は、足首が柔らかい場合が多いので踵部分がハイカットになって安定感を高めている靴も多いです。
ハイハイや伝い歩きをたくさんして、足首が丈夫な状態であればローカットでの靴があっているお子さんもいるので、足の成長と子どもの歩き方をみて調整することが好ましいです。
次の項目の、足の計測方法をみながら足のサイズを確認してみましょう!
足の成長に合わせた靴の選び方
1)基本的な靴の選び方
たくさん歩けるようになったお子さんから履けるようになるセカンドシューズ(ベビーシューズ以降:足長12〜15cmくらい)からは、3つのポイントをもとに靴を選んでいきましょう。
① 適度なあそびがある
足指の一番長いところから5~8mmの余裕があること
靴を履いたとき足指が開けたり、上下に動かせる余裕がある
② ヒールの硬さはあるか
靴の踵部分が支えられる構造があるか(アウトカウンター)
③ ソールの柔らかさはあるか
靴底部分が足の付根あたりでしなやかに曲がる
ヨチヨチ歩いていた状態からテクテクと素早く歩けるようになった頃からがファーストシューズからの履き替え目安です。
ファーストシューズを履くようになって歩き出してから、約3ヶ月頃で足のサイズが変わる頃となります。
2)足の計測の仕方
裸足の状態で以下の項目を計測します。
1.足長
立った状態
踵からあわせて足指の一番長い指先までを計測
2.足囲
親指の付け根の一番でっぱりと小指の一番でっぱりをみつける
この2点をとりまく長さを計測
3.足幅
先程の2点を直線で結ぶ距離を計測
※左右の足それぞれ測定すること。足の長さが左右で異なる場合があるため片方のみの計測より両側計測を推奨します。
裸足で測定したサイズに5〜8mmの余裕を加えたサイズが適した靴のサイズとして選んでみましょう。
足の成長は早いので、だいたいシーズンが変わる3〜4ヶ月ごとに足のサイズを確認していくと良いです。
3)靴を選ぶときのコツ
お店で選ぶ時は、数値を事前に測定しておくと便利。予測したサイズをもとに靴を選んだら、その靴から中敷きをとってみましょう。
中敷きの踵部分に足の踵をあわせて、一番長い足指から5〜8mmの余裕があるものであれば適した目安。
あとは、実際に中敷きを入れ直してから履いてみて、足の甲など足全体のゆとりがあるかを確認します。
靴の履き方3ステップ
靴の形が崩れると、靴を履いた際に中で足が動いてずれやすくなってしまい、本来の足の働きが発揮しにくくなることもあります。適切な履き方を確認して、長持ちさせつつ、足を健やかに保ちましょう。
Step1:マジックテープを広げる
Step2:踵トントン
Step3:マジックテープで固定
2本ベルトの時は、足首側の方、次に足の甲側をとめましょう。
靴を良い状態に保ちながら、足部の働きを最大限に活かして機能的に履くための履き方です。
履き方と一緒に、適切な脱ぎ方もおさえておけるとさらに靴を長持ちできます。
靴を脱ぐときは、
Step1:マジックテープを外す(靴紐を緩める
Step2:開口部を広げてから足を抜く
脱ぐ時は、緩めずにずるずる脱ぐこともあると思いますが、上記の方法が理想的ではあります。
まとめ
足の成長にあわせた靴の選び方を解説しました。お子さんの足についてより確認したくなってきましたか?お子さんの足を育み、体の発育に活かしていきましょう!
足の成長にあわせた靴の選び方を知りたい方は、定期的にイベントを開催しますのでそちらからご参加ください。
過去のイベントについてはこちらをご参照ください。
参考
1)KOBEYA SPORTS
https://www.rakuten.ne.jp/gold/kobeya-sp/sukusuku/suku1-3.html
2)IFME こども靴の正しい選び方
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