不妊治療 どのくらいの期間で終わる?
一度ハマると長~い道のりの不妊治療。
一応、最終段階は体外(顕微鏡)授精として、どのくらいの期間があれば終わると思いますか?
①タイミング療法からスタート
多くの場合は、病院で卵胞の大きさから排卵日を確認し、その前後で性行為をするタイミング療法から始まります。
人それぞれですが、6か月~1年。
女性の年齢が40歳を過ぎているとタイミング療法は飛ばす場合があります。
②人工授精にステップアップ
タイミング療法で授からない場合、精子を直接子宮に入れる人工授精を行います。
目安は6回。
つまり、最短で6か月です。
本当に6か月で終わるかと言うと、実はそうでもありません。
3回目までは自然に卵胞が育つのを待ち、人工授精を行いますが、それでも授からない場合は、卵胞を育てるためのホルモン剤を使う場合があります。
このホルモン剤の影響で、卵胞が3つ以上できてしまった場合は、多胎を避ける目的でその月の人工授精は中止になります。
ホルモン剤は、セキソビットまたはクロミッドが一般的に使われます。
セキソビットよりクロミッドの方が作用が強く、卵胞がたくさんできやすいです。
セキソビットは確実に卵胞を育てるための意味合いが強く、3個以上の卵胞が育つことはほとんどありません。
③体外(顕微鏡)受精にステップアップ
人工授精でも授からない場合、女性の身体から卵子を取り出し、人の手で授精を行わせる体外受精へとステップアップします。
体外受精と顕微鏡授精の違いですが、
・体外受精はシャーレの中で卵子と精子を授精させる方法
・顕微鏡授精は卵子に1匹の精子を針で注入する方法
です。
男性の精子数・運動率が十分で、奇形率も低い場合は体外受精が行えますが、精子数が少なく運動率が低い場合は顕微鏡授精を行います。
体外受精の回数に制限はありませんが、費用が非常に高いことから、3~6回を目安にする夫婦が多いそうです。
「じゃぁ、最短3ヶ月?」と思っていましたが、実は4か月~1年かかります。
ほとんどの場合、採卵する周期と移植する周期を別々にするので、倍かかると思っておいた方が良いでしょう。(ホルモン剤で卵胞を10個程度育てて採卵する方法では、2~8個の受精卵ができる場合もあり、そうなると移植周期を続けて行うこともできます。)
スケジュール例)
1月⇒採卵
2月⇒移植
3月⇒(受精卵が残っていれば)移植
Totalで最短1年4ヶ月
タイミング療法を6か月(6回)
人工授精を6か月(6回)
体外(顕微鏡)授精を4か月(採卵1回・移植3回)
合計で1年4ヶ月になります。
治療を始める時、「そのうち授かるだろう」と思っていましたが、現実はそう甘くありませんでした(+_+)
治療の仕方は、本当に人それぞれです。
目安を決めて「これで授からなければ、夫婦の人生を楽しむ」と割り切るのもありです。
授かりたいのが本音ですけどね・・・
でも、不妊治療を続けていると、「いつまで続くんだろう」と感じる時が絶対に来ます!
もし、その時期が治療のはやい段階であれば、「あとこのくらい続けよう」と頑張る目安になると幸いです。